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スバル新型「アウトバック」は冬のレジャーに最適!? 最新クロスオーバーSUVの進化を体感!

くるまのニュース / 2022年2月19日 14時10分

スバルのクロスオーバーSUV「レガシィアウトバック」が6代目へと進化しました。この新型アウトバックでウインターレジャーに行き、走行性能や使い勝手などを体感してみました。

■レガシィの血統を受け継ぐ新型「アウトバック」登場

 スバルのクロスオーバーSUV「レガシィ アウトバック(以下、アウトバック)」の新型モデルが2021年10月に発表され、6代目へとフルモデルチェンジしました。

 北米では2019年にひと足先に発売されており、日本へは2年遅れの導入となった新型アウトバックですが、この2年の遅れは日本専用仕様の開発が必要だったからといわれています。

 スバルのSUVといえば、「AWD」による雪道や悪路の走破性の良さが特徴とされていますが、新型アウトバックの雪道性能を試すべく、ウインタースポーツ(スノーボード)へ出かけてみました。

 新型アウトバックにはプレミアムな仕様の「リミテッド EX」とアウトドア仕様の「X-BREAK EX」というふたつのグレードが用意されており、今回相棒にしたのは後者のX-BREAK EX。

 新型へと全面刷新され、外観はスピード感のあるシルエットに厚みを強調したボディパネルや力強いクラッディングを組み合わせることでタフさを表現しています。

 さらにX-BREAK EXは、フロントグリルやアルミホイール、ルーフレール、フロント&リアドアサイドクラッディングに加え、リアの「OUTBACK」オーナメントなどにブラックを使用してスポーティさを演出するとともに、ルーフレールの一部やサイドクラッディングに配置された「OUTBACK」ロゴにグリーンを取り入れることで、アクティブでフレッシュな印象です。

 内装は、スバルのステーションワゴン「レヴォーグ」と同様の、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイや12.3インチのフル液晶メーターを装備した先進的なインパネを採用。

 X-BREAK EXはダークグレーの防水素材シートが備わるとともに、インテリアの各所にエナジーグリーンのステッチが施されており、上質感のみならず軽快なデザインとしました。

 ラゲッジスペースの積載性も申し分なく、ケースに入れたスノーボードも難なく搭載することが可能。4:6分割のリアシートを倒すとスペースが拡大するので、乗車人数や載せる荷物によってアレンジができます。

 冬に活躍するシートヒーターは、運転席・助手席・後席左右に完備。また、レヴォーグには採用されていない、ステアリングヒーターが標準装備となる点は、嬉しいポイントでした。

※ ※ ※

 新型アウトバックはボディサイズが拡大。全長4870mm×全幅1875mm×全高1670-1675mmと、従来モデルの全長4820mm×全幅1840mm×全高1605-1660mmから、全長+50mm、全幅+35mmサイズアップしており、スバルのフラッグシップに相応しい堂々としたスタイルになりました。

 全高はSUVにしては低く抑えられた一方、最低地上高は213mmと悪路を楽に乗り越えられる高さを確保。

 スポーツワゴンとして一世を風靡した「レガシィ ツーリングワゴン」を受け継ぐ新型アウトバックだけに、ワゴンとSUVを融合させたクロスオーバーSUVとしてさらに進化しているようです。

■スポーティなワゴンの走りとSUVの悪路走破性が融合!

 新型アウトバックに乗ってみると、広いフロントガラスのおかげもあり、視界の良さが際立っています。

 また、ボディは大型化していますが、ホイールベース2745mmや最小回転半径5.5mという点は従来モデルと変わっておらず、さらに、ハンドルも適度な軽さで取り回ししやすく、ボディサイズの数値から想像するような扱いにくさはありません。

スバル新型「レガシィアウトバック」(X-BREAK EX)スバル新型「レガシィアウトバック」(X-BREAK EX)

 さらに、新型アウトバックはレヴォーグや「フォレスター」に搭載された、新開発の1.8リッター水平対向4気筒ターボエンジンを搭載するとともに、プラットフォームはインナーフレーム構造を取り入れた「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」を採用することで、走りの質が大きく向上しました。

 1.8リッター水平対向4気筒ターボエンジンの最高出力は177馬力とそこそこのパワーですが、300Nmもの最大トルクを発生。そしてこの300Nmを1600rpm-3000rpmという日常的に使うことが多い低回転域で発生させることで、一般道でもパワフルな走りを体感することができるのです。

 また、高速道路の合流や追い越しなどで加速を必要とする場面では、ターボの過給で一気に加速。しかし、これまでのスバルのターボ車の“怒涛の加速”というわけではなく、乗り心地の良さと静粛性の高さも相まって、音もなくアッという間に制限速度まで到達するという“ジェントルな加速感”が味わえました。

 これは車高が高すぎないことによる重心の低さや剛性アップしたSGPの恩恵だといえ、これらの特徴がワインディング路ではスポーティなハンドリングにもつながっており、SUVというよりスポーツワゴンのような軽快な走りが楽しめます。

 今回連れ出した新型アウトバックは、スタッドレスタイヤにヨコハマタイヤの最新モデルとして、先代モデルより氷上制動性能が14%、雪上制動性能は3%アップした「アイスガード7」を装着。

 ウインタースポーツの相棒として気になる雪上での走破性ですが、残念ながら路面にほとんど雪がなくて新型アウトバックとアイスガード7の力を発揮する場面があまりなかったのですが、やっと見つけた雪道では何の不安もなく走行することができました。

 また、最低地上高が高く設定されたこともあり、雪の塊があるようなところでもガンガン進むことが可能。クロスオーバーSUVならではの頼もしい一面を垣間見ることができました。

 新型アウトバックには悪路走破性を高める「X-MODE」が搭載されており、X-BREAK EXは「SNOW/DIRT」と「DEEP SNOW/MUD」の2モードを切り替えることができます。

 今回は使うべきシーンはなかったのですが、念のため使用してみたところ、ガッチリと雪を踏みしめるような制御が加わり、悪路での安心感が増すことが体感できました。

 ただ、このX-MODEの設定はセンターインフォメーションディスプレイのなかでおこなうのですが、タッチパネル式かつさまざまなアイコンが並んでおり、どこを押したらX-MODEの設定にたどり着けるのかが分かりづらいのです。

 X-MODEが搭載されるフォレスターや「XV」はシフト付近に設置されたボタンで操作できるので、新型アウトバックでも物理的なボタンで操作できると良いと思いました。

 新型アウトバックは、より進化した「アイサイト」と高度運転支援システム「アイサイトX」が搭載されます。このふたつの組合せはレヴォーグと同じですが、レヴォーグではアイサイトX非搭載が選べるのに対し、新型アウトバックは全車標準搭載となっています。

 高速道路で作動させてみたところ、アイサイトの機能である車線の中央をキープして、なおかつ前走車に追従する「ツーリングアシスト」の制御が自然で、ぶつからないという安心感がありました。

 さらにアイサイトXの機能である「カーブ前速度制御」ではACCの設定速度で曲がり切れないような急なカーブでも減速してくれたり、「アクティブレーンチェンジアシスト」ではウインカーを操作するだけでクルマが車線変更をしてくれて、しかもその挙動がとてもスムーズなのが好印象。

 また、アイサイトXの真骨頂ともいえるのが「渋滞時ハンズオフアシスト」で、渋滞中(約50km/h以下)にハンドルから手を離すことができます。

 それに加えて「渋滞時発進アシスト」によって、完全停止するような渋滞でも前走車の動きに合わせてスイッチ操作なしで発進する機能との合わせ技で、ストップ&ゴーを繰り返す渋滞中の運転をクルマがおこなってくれるのはとても便利。あえて渋滞にハマりたいとさえ思ってしまいました。

※ ※ ※

 行き帰りの高速道路はもちろん、ゲレンデの駐車場にも数多くのアウトバックの姿を確認することができ、ウインタースポーツ愛好家から支持を受けていることが分かります(もちろんほかのスバル車も多いのですが)。

 全方位にわたって進化を遂げた新型アウトバックは、ウインタースポーツの相棒として最高のパートナーになってくれることが実感できました。

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