なぜドアノブで「バチッ」と来る? 冬の恐怖の静電気! 仕組み&対策とは?
くるまのニュース / 2022年2月21日 9時10分
クルマのドアノブを触って「バチッ」としたことがある人は多いかもしれません。静電気はなぜ冬に発生しやすいのでしょうか。
■寒い時期にいきなり「バチッ」 恐怖の静電気はなぜ起こる?
寒い時期にクルマのドアノブを触って「バチッ」と痛い経験をしたことがある人は多いかもしれません。
静電気はなぜ冬に発生しやすいのでしょうか。
日本では、毎年12月頃から3月頃にかけて気温が低い日が続きます。
気温が低下すると空気が乾燥しがちですが、こうした冬の時期には「静電気」が多く発生します。
自宅の玄関やクルマのドアノブなどを触る際に「バチッ」と痛い経験をしたことがある人も多いでしょう。
では、静電気はどういった仕組みで発生しているのでしょうか。
静電気はふたつの物質が触れ合ったり、離れたりする際に、その原子間を電子が移動することで発生しています。
原子はもともと陽子(+)と電子(ー)が含まれた、帯電状態となっています。
帯電は、陽子と電子の個数が同じ「中和状態」であればとくに問題ありませんが、物質が触れ合ったり、離れたりすることでそのバランスが崩れることもあります。
バランスが崩れると個数をそろえる動きが生じ、不要な陽子または電子は空気中の水分を通じて放電され、その際に静電気の「バチッ」が発生します。
あらゆる電子機器の開発・製造をおこなっているキーエンスによると、静電気は相対湿度65%以下の時に発生しやすく、それ以上の場合には、発生しにくいといわれています。
また、相対湿度が65%以上のときに発生しても自然に空気中に放電されるといいます。
つまり、空気が乾燥しがちな冬は通常、空気中の水分を伝わって放電されるはずの帯電した電気が、空気中に放電されにくくなっています。
これは人間の身体も例外ではなく、冬の時期は電気を溜め込んでしまいがちです。
ただ、物質がバランス取る働きは継続しておこなわれるため、電気を通しやすい金属などに触れると一気に電気が流れ、大きく放電します。
このため湿度の低い日に、身体に偏った帯電がある人が、その状態でクルマのドアノブなどの金属パーツに触れてしまうと、大きく「バチッ」と静電気が発生します。
さらに、冬は湿度が低いことはもちろん、コートやマフラー、手袋など、身体と触れ合うものも多いことから、帯電しやすくなっています。
■カー用品店では静電気除去アイテムが売れ筋?
物質の陽子と電子の仕組みによって発生する静電気ですが、冬の時期はとくにクルマのドア開閉時に「バチッ」と静電気が発生するケースがあるでしょう。
では、静電気を防ぐためにどういった方法をおこなうと回避できるのでしょうか。
手軽な方法として挙げられるのは地面のコンクリートなどに一度触れることです。
別の物体に触れることで、身体から電気を放電することで、静電気の発生を防ぐことができます。
また最近ではカー用品店などにおいて、静電気を除去する専用アイテムも販売されています。
カー用品を展開するオートバックスの広報担当者は、「当店ではキーホルダー型やアクセサリー型といった身に付けられる静電気除去アイテムを販売しています。こうしたアイテムは、冬が近づくにつれて需要が高くなります」と話します。
キーホルダー型は、手にキーホルダーを握って、キーホルダーの先端でドアノブを1度触ります。その後、通常通り手でドアノブをつかんでドアの開閉をおこなうことで、静電気の発生を防ぎます。
また、アクセサリー型はアクセサリーを身に着けたうえで、いつもどおりドアの開閉をおこなうことができるアイテムです。
一般的に、キーホルダー型のアイテムは、金属に触れる面を増やすことで身体に電気を感じる「電気ショック」を軽減することが目的です。
アイテムの先端には導電性の素材が用いられていることが多く、ドアノブよりも抵抗値を高くすることで、電気の流れを削減する働きもあります。
一方、アクセサリー型にはブレスレットやネックレスといった、あらゆる形状のものが販売されています。なかには可愛らしいカラーや装飾などが施されているものも多く見られ、一見すると通常のアクセサリーと変わりません。
アクセサリー型の多くは、キーホルダー型と少し仕組みが異なり、身体に帯電している電気を空気中に放電しやすくすることが目的とされています。
このように、静電気軽減のためにはこうしたアイテムを試してみるのがおすすめですが、これらのアイテムを用いても静電気自体を完全に無くすことは困難です。そのため、あくまでも軽減グッズとして認識しておくのが良いでしょう。
市販されている静電気軽減キーホルダー
ガソリンスタンドで「静電気除去シート」など、タッチ式の静電気除去アイテムを目にしたことがある人もいるかもしれません。
静電気は場合によっては、火災の要因になり得ることがあり、ガソリンといった引火しやすい物質は静電気によって発火するおそれもあります。
ガソリンスタンドなどでは、静電気除去シートをしっかりと活用するように心がけましょう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ホンダが「車中泊」できる新型「軽バン」&「ミニバン」を実車公開! めちゃ便利な使い方も「伝授」! 特別な「N-VAN e:」「フリード」神戸に登場
くるまのニュース / 2024年9月5日 8時25分
-
製造現場向け二流体ミスト加湿ソリューションの受注開始
PR TIMES / 2024年8月27日 17時45分
-
レコードクリーナー『レコクリン』シリーズ発売10周年!10%OFFの記念感謝フェア開催!
PR TIMES / 2024年8月27日 14時15分
-
クルマにジャンプスタートで助けてもらう事は可能? バイクのバッテリー上がりの対象法とは
バイクのニュース / 2024年8月19日 10時10分
-
換気扇は季節関係なくつけるべきでしょうか?1年間つけっぱなしは、流石に電気代が心配です。
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月19日 4時20分
ランキング
-
1“飲めるハンバーグ”が人気の飲食店で7人食中毒 「多大なる苦痛とご迷惑をおかけした」と謝罪 千葉・船橋
ねとらぼ / 2024年9月9日 18時51分
-
2引っ越したあとで判明しました… 忘れられない「引っ越し時の失敗談」
ananweb / 2024年9月9日 20時15分
-
3全長2.2mで3人乗れる! 63万円の新型「トライク」に反響あり! 長距離走れる“ハイスペック仕様”どんなモデル?
くるまのニュース / 2024年9月9日 8時25分
-
4犬&猫の“熱中症”に注意 どんな症状が出る? 体を冷やす方法は?
オトナンサー / 2024年9月9日 22時10分
-
5現行の10円玉が「6万5000円」に大化け! よ~く見ないと分からない、高額になる貨幣の特徴とは
オールアバウト / 2024年9月9日 21時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください