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商用バンの絶対王者! トヨタ「ハイエース」はなぜ人気? 仕事だけじゃなく趣味でも愛用者が多い訳とは

くるまのニュース / 2022年2月26日 11時50分

商用バンの絶対王者といえば、トヨタ「ハイエース」です。長年支持されているハイエースとはどのようなクルマなのでしょうか。人気の秘訣に迫ります。

■1967年から続く商用車の代表格「ハイエース」

 クルマには目的に応じてサイズや形状、性能などで幅広いジャンルに区分けされています。そして個々のジャンルのなかには「絶対王者」と呼べる、長年にわたって高く支持される人気車があります。

 そこで、キャブオーバー(ワンボックス)の絶対王者であるトヨタ「ハイエース」に注目。なぜハイエースは高い人気を維持し続けているのでしょうか。

 ハイエースのデビューは古く、1967年に当時のトヨタが販売していた「トヨエース」の小型版として誕生。最初にハイエースの名前がついたのは小型トラックでした。

 同1967年にワンボックスのボディ形状を採用したワゴンが追加されますが、初代の初期モデルのリアドアは今では定番のスライド式リアドアではなく、トラックなどと同じヒンジ式を採用していました。

 現在のハイエースの原型となったのが、1968年に誕生したスライド式リアドアを採用した「デリバリーバン」になります。

 新車の人気はもちろんですが、古い世代のハイエースもマニアに人気があり、何十年も現役で走っているクルマもあります。

 それも商用車に求められる高い耐久性(頑丈な作り)とシンプルな構造による整備性の良さなどがあってこそ。

 プライベートで丁寧に乗られる自家用車と違い、仕事や趣味などさまざまなシチュエーションでも走り続けられるタフな信頼性がハイエースの魅力のひとつになっているのは間違いないでしょう。

 過去のモデルと区別するために、ハイエースは「〇〇系」と呼ばれることが多く、1967年から1977年まで製造されていた初代「10系」、1977年にフルモデルチェンジ2代目「20、30、40系」、1982年に登場した3代目「50系」、1989年にデビューした4代目「100系」が存在。

 そして現行は、2004年には15年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たした5代目「200系」が販売されています。

 現行ハイエースは4ナンバーのバンを除いた全車が全幅1880mmのワイドボディを採用。これにより居住性や積載性が向上しました。

 また100系ではフロアシフトでしたがこの200系からインパネシフトに変更、ウォークスルーにも対応しています。

 2007年には1回目のマイナーチェンジを実施され、フロントグリルの形状変更やグレード体系の整理がおこなわれました。

 さらに2010年には2度目のマイナーチェンジでは、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンを新たな排ガス規制と燃費基準に適合させ、フロントマスクも変更。

 2013年には3度目のお色直しをおこない、フロント周辺のデザインの変更、リア側面のウインドウにスライド式を採用しています。

 インテリアにも手が加えられ、マルチインフォメーションディスプレーが標準装備化されたほか、バンにもパワースライドドアを採用するなど装備が拡充されました。

 その後は、ほぼ毎年のように一部改良がおこなわれるものの、ベース自体は変わらず。18年にわたってキャブオーバースタイルを突き進み、現在に至っています。

■箱型で見切りのいいボディと広い車内空間が魅力

 各世代に魅力があるハイエースですが、最大の魅力は他車を圧倒するほどの広大な車内空間です。

 もっとも小さいといわれる4ナンバーの「標準ボディ」でも、2列目シート以降の荷室長が1.8mあり、2列目シートを跳ね上げれば長さは3mにもなります。

トヨタ「ハイエース」トヨタ「ハイエース」

 これが「スーパーロング」になると3.5mを超え、リアホイールハウスの出っ張りも小さめなので、仕事で使う道具のみならず、マウンテンバイクや釣竿、サーフィンのロングボードも楽に積載可能。キャンプ道具を載せるにも普通の乗用車なら工夫が必要ですが、ハイエースであればたくさんの荷物を余裕で積むことができます。

 また、ほかのクルマではキャリアなどで車外に載せるしかない長尺物を、車内に積むことで雨風にさらされることもなく、防犯の観点からも盗難やいたずらの被害から守ってくれるのは、高額になりがちな趣味の道具を載せるクルマとして最適です。

 さらにこれだけの広さがあれば車中泊もしやすく、事前に宿を予約しなくても、思い立ったらすぐに出かけることができるでしょう。

 もうひとつの魅力は、カスタムの自由度の高さです。商用車ベースならではのシンプル&頑丈な作りゆえに、荷室を自分の趣味に合わせて好きなようにカスタムできます。

 またエアロパーツなどのドレスアップや内装用の実用系パーツまで、非常に多くのカスタムパーツが販売されているのも特徴。

 キャンピングカーのベース車両にもできますし、棚などを荷室に設置すれば移動する趣味の部屋にすることもできます。

 これだけ人気のハイエースですから中古車市場での人気も高め安定。ということは、リセールバリュー(いわゆる下取り)も期待できます。

 ハイエースは専門店も多いので、カスタムしたままでもその価値を正当に評価して下取りしてもらえるなど、高いブランド力も大きな魅力のひとつだといえるでしょう。

 また、大きく見えるボディも直線基調のため見切りが良く、かつキャブオーバー特有の構造もあって、一般的なボンネットがあるミニバンと比べて圧倒的に小回りも効きます。

 しかも着座位置も高めでアイポイントが高いので、視界が良くて運転もしやすいといわれています。

 新車はもちろん、中古車市場でもハイエースは人気があります。中古のハイエースを購入する場合、どのようなことに注意したら良いのでしょうか。

 まず注意したいのが2列目以降のシートは(商用車ベースゆえに)座面のクッションも薄めで長距離移動ではちょっと辛い部分も。また使用されるパーツもシンプルで手を加えやすいぶん、とくに足回りにサビが出やすい材質を使用している部分があるようです。

 さらに、中古車の場合、タイヤ・ホイールも含めて足回りをカスタムしていることが多く、下回りも鉄のパーツが多用されていることからサビが出やすい傾向があります。

 中古車を選ぶときは可能であれば試乗をして、下回りがキレイでカスタムが控えめの車両を狙うのが良さそうです。

※ ※ ※

 数十万km走っても壊れにくいといわれる頑丈さはハイエースの大きな魅力です。そのため、一度購入すると保有年数が長いともいわれています。

 高級セダンのようなラグジュアリーさやスポーツカーなどの運転する楽しみといったものはないかもしれませんが、商用車ベースならではの「道具感」で、仕事の相棒だけでなく趣味のために使用してもハイエースは様になります。

 どんな用途にもガンガン使えるところが、ハイエースが長く愛される理由なのではないでしょうか。

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