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道路「シマシマ」なぜ存在? ゼブラゾーン通ったらダメ? 類似標識との違いとは

くるまのニュース / 2022年3月8日 9時10分

道路上に時折見られる縞模様の「ゼブラゾーン」。道路の走行中、なんとなくゼブラゾーンを避けて運転している人も多いかもしれません。そもそもゼブラゾーンにはどのような役割があり、通行のルールはどのようになっているのでしょうか。

■そもそも「ゼブラゾーン」って?通行するのはOK?

 道路を走行していると、複数の白線が並行に引かれ縞模様のように見える「ゼブラゾーン」を目にすることがあります。
 
 なんとなくゼブラゾーンを避けて運転している人も多いかもしれませんが、どういった役割をもっているのでしょうか。

 ゼブラゾーンと呼ばれる道路の縞模様は、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」において「導流帯」とされています。

 また、同法によると導流帯は規制標示のひとつで「車両の安全かつ円滑な走行を誘導するために設けられた場所」となっており、設置されているのは「車両の走行を誘導する必要がある場所」です。

 車両の走行を誘導する必要がある場所としては、右左折車線の手前や道幅の広い交差点など、交通量が多かったり、車線が複雑に交差したりする場所が挙げられます。

 交差点の手前では、それまで直進していた車線が右折専用レーンや左折専用レーンに切り替わることがあります。

 交差点の手前で、直進車線が右折レーンに切り替わったことに気がついた場合、焦って車線変更しようとするドライバーも少なくないでしょう。

 そうした道路において、あらかじめゼブラゾーンを用いて車線を減少させておくことで、まずは全車を直進車線へ導き、そこから進行方向に向けて車線の選択をおこなわせることができます。

 運転者が交差点の手前で焦ったハンドリングをおこなうことがないよう、ゼブラゾーンを用いて、あえて車線を集結させているというわけです。
 
 また、ゼブラゾーンの設置について、首都圏の警察署交通安全課の担当者は以下のように説明します。

「例えば、車線が複雑に入り交じる交差点では、走行している途中に運転者が自車の走行車線を見失ってしまう可能性があります。

 そうした車線が複雑な場所にゼブラゾーンが設置されることで、ゼブラゾーンはクルマを正しい進路へと誘導する役割を担っています」

 一方で、ゼブラゾーンについてSNSを見てみると、「ゼブラゾーンって走行OKなの?」「ゼブラゾーンは入ったらダメだったような…」「実は通っても良いらしいよね」など、通行のルールに関してさまざまな声が飛び交います。

 では、ゼブラゾーンは走行しても違反にならないのでしょうか。

 前出の担当者は、ゼブラゾーンの通行のルールについて「ゼブラゾーンを通行すること自体は違反ではありません。しかし、ゼブラゾーンは交通の流れを誘導することを目的に設置しているため、ゼブラゾーン上は通行しないように呼びかけています」といいます。

 現状では、ゼブラゾーン上の走行について取り締まる法令はなく、通行自体が違反行為になることはありません。

 しかし、担当者も説明するように、ゼブラゾーンは交通の流れを誘導するために設置されたものであるため、ゼブラゾーンを無視して通行されては、その役割を十分に発揮することができません。

 また、ゼブラゾーン上を突っ切った走行をすると、ゼブラゾーンを避けて適切に走行し、その後、右左折車線に入ろうと進路変更した車両と接触する可能性もあり危険です。

■ゼブラゾーンに似た道路のシマシマはほかにも!

 道路では、前述したゼブラゾーン(導流帯)以外にも、シマシマ模様の似たような標示が確認できます。

 例えば、大通りや生活道路に関わらず、街中でよく目にすることができるのが「停止禁止部分」の標示です。

 停止禁止部分は、主に警察署や消防署の前にペイントされた標示で、四角い白線枠のなかに、斜めに並行した白線が複数引かれ、中央の白線は消しゴムで消されたように繋がりがない状態となっています。

 この標示がある場所には、クルマを停止させることができず、信号待ちや渋滞などの短時間であってもスペースを開けておく必要があります。

 停止禁止部分の標識がある場所は、前述したように警察署や消防署付近であり、緊急車両が出動する際の玄関口となっています。

 そのため、万が一の緊急出動に備えて、常に障害物がない状態であることが求められるのです。

ゼブラゾーンとは異なる「安全地帯又は路上障害物接近」ゼブラゾーンとは異なる「安全地帯又は路上障害物接近」

 ほかにも、「安全地帯又は路上障害物接近」の標示も白線の縞模様で形状もゼブラゾーンに類似していますが、これは前方に安全地帯や路上障害物(分岐標識など)に接近しつつあることを示します。

 また「安全地帯」とは、黄色と白色の実線で書かれた四角い枠となり、主に路面電車などの軌道に沿って設置されています。

 そのため、安全地帯又は路上障害物接近の標示のある場所は、基本的に通行することができず、シマシマ付近にペイントされている矢印マークに沿って通行することが求められます。

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