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クルマの「車高」下げれば速くなる? 見た目「格好いい」も性能向上? 定番カスタムのメリットとは

くるまのニュース / 2022年3月10日 10時10分

クルマの車高が低いクルマはスタイルが良く見えますが、そのほかにも車高を低くすることによって得られるメリットとはどのようなものなのでしょうか。

■車高を低くすることによってクルマは加速するの?

 クルマの定番カスタムにおいて、車高を下げる「ローダウン」といわれるものがあります。
 
 では、車高を下げることによってクルマにはどのようなメリットが得られるのでしょうか。

 一般的に車高の低いクルマはスタイルを良く見せる効果がありますが、そのほかにも車高を低くすることによるメリットがあります。

 ここでいう車高とは、車両のもっとも低い場所と地面との距離をさす「最低地上高」のことを指し、最低地上高を低くカスタムすることを想定しています。

 最低地上高を下げる人の理由のほとんどが「見た目をかっこよくしたい」という要望であるとカスタム専門店の担当者はいいます。

 そのため、公道を走るクルマで最低地上高を低くする人のほとんどが、クルマのスタイリングを良く見せるためにカスタムしているといえます。

 一般的に、クルマは「ロー&ワイド」が良いデザインとされており、公道走行を想定していないコンセプトカーなどは、市販車よりも最低地上高が低く横幅がワイドにデザインされるケースがほとんどです。

 ちなみに、ローダウンをおこなう方法には「ダウンサス」と「車高調」の主にふたつが挙げられます。

 ダウンサスとは、クルマの車輪を支え衝撃を吸収する役割をもつ「サスペンション」に付いているバネを短くすることでローダウンするものです。

 ダウンサスの特徴として、価格がお手頃であるということが考えられ、ローダウンをすることが初めての人でも気軽に始めやすいことが考えられます。

 一方で、車高調とは、サスペンションに付いているバネの長さを短くしたり長くしたりと簡単に調整することによってローダウンする方法です。

 この車高調は、長さを調整できる点が最大のメリットであり、必要に応じて基準以内の高低を自分の好みで変更することができます。

 また、見た目以外のメリットとして「クルマが速くなる」というイメージを持つ人もいますが、その効果について、前出の担当者は次のように話します。

「最低地上高をカスタムで下げたことによって、クルマが必ずしも速くなるとはいえません。

 しかし、最低地上高を低くすることによって、地面との距離が短くなるため、その分空気が入りづらくなり空気抵抗が抑えられ、クルマの走行の安定性が生まれます」

 このような、クルマが走行する際に空気の流れによって生じる地面に押し付けさせる力による効果を「ダウンフォース」と呼びます。

 このダウンフォースが働くことによって、クルマを地面に押さえつける力が発生するため、コーナーリング時にタイヤのグリップ力が高められ、空気抵抗を強く受ける直線では安定します。

 このことから、最低地上高を低くすることは、ダウンフォースを得ることができるという点においてメリットがあると考えられます。

 しかし、実際にその効果が実感できるのは、レースやサーキットでのスポーツ走行など、タイムを競うような高速走行の場合です。

 つまり、速度制限が設けられている一般公道においては、ダウンフォースの効果を実感することは難しいと考えられます。

※ ※ ※

 なお最低地上高は「道路運送車両の保安基準第3条」にて、9cm以上であることが定められているため、ローダウンする際にはこの基準を覚えておきましょう。

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