1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

なぜ日本でトヨタ「タンドラ&タコマ」専門店オープン? 米国トヨタ中古車のEC店舗がデキた訳

くるまのニュース / 2022年3月11日 10時10分

トヨタは主に北米向けにピックアップトラック「タンドラ」や「タコマ」を展開しています。そうしたなかで、日本で新たに米国トヨタ中古車のEC店舗がオープンしたといいます。

■なぜイマ米国トヨタの中古車EC店舗がオープンしたのか?

 トヨタは主に北米向けにピックアップトラックの「タンドラ」や「タコマ」を展開しています。

 日本でも以前から一部のアメリカ車ファンに支持されていますが、新たに米国トヨタ中古車のEC店舗がオープン。なぜいまになってオープンすることになったのでしょうか。

 ピックアップトラックといえば、最近はトヨタ「ハイラックス」が日本でも人気ですが、アメリカでは国民車として定着しています。
 
 車両価格や保険料がリーズナブルというメリットもありますが、ピックアップトラックはフロンティアスピリットを体現するクルマであり、アメリカの強さの象徴そのものだからです。

 アメリカ映画などに出てくるピックアップトラックは、大抵はフォードやGMCの車両が多いのですが、トヨタのタンドラやタコマなどの日本ブランドの車種も人気です。

 パーソナルカーやワークホースとして使われるピックアップトラックにとって、耐久性・信頼性の高さは大きなアドバンテージです。

 タンドラは2022年モデルより3代目にスイッチし、「テクニカルマッスル」のテーマを掲げた攻撃的なデザインが好評を博しています。

 また、今モデルよりハイブリッドモデルもラインナップされる予定で、さらなる販売台数拡大が期待されています。

 そんななか、日本ではタンドラやタコマの中古車を扱う専門店がオープンしていました。

 2021年10月に開店した「FLEX USトヨタガレージ店」です。この店の特徴は、EC店舗であること。全国への通信販売をメインとし、規模の大きなショールームを持たないのです。

 FLEXといえば、「ランドクルーザー」や「ハイエース」などのカスタムユーズドカーを販売することで知られていますが、なぜこのようなタイプの店をスタートさせたのでしょうか。FLEXのEC運営を統括する末広敬之氏は、その狙いは3つあるといいます。

「まず、北米から輸入された中古車の多くが、日本に入ってきてメーター改ざんなどの不正がおこなわれることが多いということです。

 良質で適正な状態の車両を私たちが見極め、それをお客さまに渡すためにUSトヨタガレージ店をオープンさせたというのが、第一の目的です」

 二番目の狙いは、店に来られない遠方のユーザーでも通販なら全国から購入できるだろうというものです。

 タンドラやタコマのような並行輸入車は、全国でも買える店が限られており、どの地域のユーザーも気軽に乗れるという状況にありません。

 そこでEC店に特化させたといいますが、実際の状況は予想と違っていたようです。

「実際に販売してみると、意外と業販(業者間販売)が多かったです。

 お客さまにとっては、やはり地元のメインテナンスを受けられる店で購入したいという希望があるようで。同業者からの問い合わせがかなり来ているというのが実態です」(末広氏)

■日本でフルサイズピックアップを買うのはどんな人?

 ちなみに、タンドラやタコマのようなフルサイズピックアップを、日本ではどんな人が乗っているのでしょうか。

「元々別なアメリカ車に乗っていたとか、一度大きなアメリカ車に乗ってみたかった…という地方の人が多いです。

 そもそも駐車スペースが確保できなければ維持できませんし、これ1台だけでは普段使いに困るので、2、3台持ちというお客さまでないと所有は難しいかもしれません」(末広氏)

2021年10月に開店した「FLEX USトヨタガレージ店」(画像提供:FLEX)2021年10月に開店した「FLEX USトヨタガレージ店」(画像提供:FLEX)

 さて、USトヨタガレージ店のような形態の店をオープンさせた背景には、FLEXの将来のプランにも関わっているようです。

 それは、北米での店舗オープンです。北米はカスタムが非常に盛んでスタンダードな市場ですので、現在のFLEXの営業力は彼の地でも十分に通用しそうです。

 加えて、アメリカでのカスタムカー販売のみならず、向こうで流通している良質なタンドラやタコマを確保し、日本で販売するための拠点にもできます。

 現在、USトヨタガレージ店で販売しているタンドラやタコマは、すでに日本国内で流通していた中古車。

 しかしアメリカに拠点を置けば、独自の商品を独自の流通で販売できるようになるという狙いもあるようです。

 USトヨタガレージ店は、広いストックヤードを活かして、常時10台以上のタンドラやタコマなどのUSトヨタ車を展示しています。

 さらにアメリカ車に強い整備工場と提携することで、アフターサービスの充実にも努めているといいます。

 憧れていても、日本で乗るには敷居の高いフルサイズピックアップですが、新たな販売展開によりアメリカ車のファンが増えるかもしれません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください