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関東で初確認! 「半固定式オービス」が茨城県で稼働目前 現地調査で分かった3か所は?

くるまのニュース / 2022年3月25日 11時10分

速度を取り締まるオービスの新型が今後普及するかもしれません。それは従来の固定式でも移動式オービスでもなく、「半固定式」というものです。今回は関東で初確認。茨城県で現地調査をおこないました。

■カメラ1台に対して複数の拠点で運用する「半固定式オービス」

 大阪府で「半固定式オービス」が運用されていますが、その半固定式オービスの設置予定場所が、熊本県に続き茨城県でも確認できました。

 場所は、これからの観光シーズンに訪れる人も多い国営ひたち海浜公園や大洗の近くを通る常磐道と北関東道です。

 2022年3月19日午前、SNSのTwitterに「北関東道に半固定式オービス設置」とツイートがあり、ほどなくして今度はオービスガイドのアプリに「常磐道に固定式オービスが新設された」との投稿がありました。

 その時、筆者(オービスガイド 大須賀克巳)は埼玉県内で別の調査をしていましたが、急遽、詳細を調査するために現地へ向かいました。

 常磐道を都心から福島方面へ1時間くらい走行すると、熊本県で確認したものと同じスマートなオービスの新予告看板を2枚確認できました。さらに進むと、その先に半固定式オービスを設置するためと思われる拠点を発見しました。

 本体をセットする台座は大阪府のものと同じように見えたため、ここに設置されるオービスは「半固定式」で間違いないと思います。

 拠点を覆う金網部分は、大阪府のものより大型になり、下の土台もガードされています。天井部分には監視カメラのような機器も付いていました。

 大阪府の半固定式オービスは非常駐車帯にあるので、非常の際はクルマを停めることも可能ですが、茨城県の3か所はどこもクルマを停めるスペースはありません。

 それにもかかわらず、厳重な仕様に改良されているようです。3枚の拠点の写真を見ると、いずれの拠点も工事はほぼ完成しているように見え、場所によってはオービスのカメラ本体を設置すれば、すぐに運用できそうな印象です。

 半固定式オービスとは、1台のカメラ本体に対し、本体をセットするための拠点を複数か所に用意しておくタイプのオービスです。

 拠点には電源や通信設備、そして本体を簡単にセットできる台座が予め用意されています。

 本体はこの拠点をランダムに移動するため、ドライバーは拠点が設置されている全ての箇所で速度を意識するようになり、結果的に広域での速度抑制につながります。

 ちなみに、拠点にオービス本体がセットされているか否かは遠目では判断できず、筆者もすぐそばまで近付いてようやく判別できるものです。普通に高速道路を走行しているドライバーが、道端の金網の中にカメラがあるかどうか確認することは実際難しいのではないでしょうか。

 オービス本体は、東京航空計器社製の移動式オービスLSM-310をベースに改良したものですが、本体は2分割されており、左側にストロボ、右側にカメラと計測器を並べてセットします。

 車両速度の計測はレーダーやループコイルではなく、レーザーでおこないます。撮影される写真はカラーで、フラッシュの色は白色です。

■「半固定式オービス」茨城県内の設置場所は?

 茨城県内の半固定式オービスの拠点設置場所は下記の3か所です。

●拠点1:常磐道上り、那珂ICと水戸北スマートICの間、89.4kp(キロポスト)
 この場所は、前回調査(2022年2月25日)に通った時は確かにHシステムオービスが付いていましたがそれは撤去され、半固定式オービスの拠点へと生まれ変わっていました。よって、ここに関しては注意して運転するドライバーも多そうです。

●拠点2:常磐道下り、水戸北スマートICと那珂ICの間、89.6kp
 常磐道は、水戸IC以南は片側3車線ですが、オービスの拠点が新設された場所は2車線の区間です。

●拠点3:北関東道西行き、茨城町東ICと茨城町JCTの間、174.1kp
 北関東道は茨城県の太平洋側から群馬県を東西に結ぶ高速道路ですが、これまでオービスは1つも設置されていませんでした。そのためかこの道も速度を超過して走る車が多いように感じていました。

半固定式オービス用の新予告看板(撮影:オービスガイド)半固定式オービス用の新予告看板(撮影:オービスガイド)

 現在、半固定式オービスの拠点が設置された各県の拠点数はいずれも3か所なので、それほど大きな影響はないと思うかもしれませんが、今後各県の拠点数が仮に30か所に増えると、オービスのカメラ本体が1台のままとしても、速度を抑制する効果は大きくなるでしょう。

 もちろん固定式オービスを30か所に作るよりも、費用は圧倒的に安く済みます。

 さらに移動式オービスをプラスして、高速道路上の非常駐車帯や合流部などでたまに運用するとさらに効果が大きくなると思います。

 実際、新東名高速をはじめ全国の高速道路で移動式オービスが運用されています。

 また、茨城県警が使用しているセンシス製のMSSSという移動式オービスは、最新の探知機でも探知が難しいという動画がYouTubeなどにアップされています。

 それだけではありません。常磐道も北関東道も覆面パトカーをはじめとした警察車両をよく目にしますので、近い将来、茨城県の高速道路は制限速度を超えて運転するドライバーがかなり減るかもしれません。

 オービスや、取り締まりの有無にかかわらず、常にハンドルを握る際は、時間と心にゆとりを持ちつつ、周囲への注意を怠らない安全運転が大切なのはいうまでもありません。

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