美しすぎる高級4ドアクーペ! メルセデス・ベンツ新型「CLS」はどう進化した?
くるまのニュース / 2022年5月9日 20時10分
「4ドアクーペ」というジャンルを築き上げたのがメルセデス・ベンツ「CLS」です。2018年に日本上陸した3代目CLSは、2021年9月にマイナーチェンジをおこなって進化しています。そんな改良新型CLSのディーゼルモデルに乗りました。
■よりアグレッシブかつ先進的なデザインに変更
2004年秋に欧州でワールドプレミアされたメルセデス・ベンツ初代「CLS」は、その斬新なスタイリングが世界に衝撃を与え、翌年2月に上陸した日本でも大いに話題となり、想定を超える販売を達成しました。
ほどなく多くメーカーがあとを追って続々と同種のニューモデルが送り出され、4ドアクーペというカテゴリーが確立されました。
それから時間が経過し、セダンの市場規模は大幅に縮小しましたが、4ドアクーペはむしろ世界的に活気づいているように思えるほどで、その先駆者であるCLSも独自の存在感を発揮しつづけています。
現行の3代目CLSが日本で発売されたのは2018年6月のこと。
とにかくスタイリッシュであることこの上なく、キャラクターラインやエッジをできるだけ廃し、シンプルでありながらボディの曲面で陰影による豊かな表情を表現し、メルセデス・ベンツデザインの基本思想「Sensual Purity(=官能的純粋)」をもっとも体現したクルマだと思っています。ひと目見たそのときから、個人的にも大好きな1台でありつづけています。
その3代目CLSが、2021年9月にマイナーチェンジしました。そのポイントを整理すると、デザインと装備のアップデートおよび選択肢の拡大が挙げられます。
デザインについては、特徴のひとつである前傾したフロントエンドを中心に刷新されています。
写真の「CLS 220dスポーツ」では、下部を広くした台形型にマットクローム仕上げの小さなスリーポインテッドスターを無数に散りばめた、シングルルーバータイプの「スターパターングリル」が採用されました。
よりアグレッシブかつ先進的なデザインに変更となったフロントバンパーと相まって、印象的なルックスを呈しています。
ゆるやかにアーチを描く高いウエストラインとなだらかな流線形のルーフライン、スリークなサイドウインドウによる流麗でダイナミックながら、エレガントかつスポーティなクーペスタイルはこれまでどおり。それでいて同等クラスのセダンと大差ない室内の居住空間や荷室の広さが確保されているのもCLSならではこのことです。
かつてのCLSは、思い切ったデザインにチャレンジした半面、斜め前方や側方の視界があまりよくなかったり、ドアミラーのサイズが小さくて、後方の視認性に難があったり、車内の居住空間が狭かったりと、いくつか気になるところが見受けられたのも事実ですが、3代目を迎えて、そのあたりもずいぶん解消されています。
■よりまろやかな乗り味で、上質さが増している
走りの仕上がりも上々です。
マイナーチェンジにおける走りに関する変更は伝えられていませんが、よりまろやかな乗り味になっていて、上質さが増しているように感じられました。
もともと十分に快適だった乗り心地は、さらにカドが取れてしなやかになり、ステアリングを切ったときの反応も、よりスムーズで連続性が向上するなど、全体的に洗練度が高まったように見受けられます。
メルセデス・ベンツ「CLS 220d スポーツ」の走り
CLS 220dスポーツには、194馬力・400Nmを発生する定評ある2リッター直4ディーゼルエンジンが搭載されます。
このエンジンがなかなか良くできていて、ディーゼルのわりに音や振動も気にならず、それでいて求めたとおりに遅れなくリニアにトルク生み出してくれるので、とても乗りやすいのです。プレミアムカーに搭載されるのも納得の仕上がりです。エンジンフィールについても、心なしかいろいろな要素がより洗練されたように感じられました。
装備については、ステアリングホイールが最新世代へアップデートされました。なかでも、リムに静電容量式センサーを備えたパッドが採用されたことで、ACC走行時などにおいてステアリングホイールを握っているのに握るように促す誤警報が発せられることもなくなっています。
さらに、全車にヘッドアップディスプレイが採用されたほか、「CLS450 4MATICスポーツ」と「メルセデスAMG CLS53 4MATIC+」にドアクロージングサポーターが追加されたのも歓迎です。
また、新規オプション装備として、「CLS 220dスポーツ」と「メルセデスAMG CLS 53 4MATIC+」には、外装色の選択肢が広がる「Individualizationプログラム」が、「メルセデスAMG CLS 53 4MATIC+」には、スポーティな印象を高める「カーボンパッケージ」が導入されました。
メルセデスではCLSのことを、「走行性能や安全性、快適性といったメルセデス・ベンツの基本的価値を備えながら、「美しく魅惑的であること」を追求した、感性に強く訴えかけるデザインコンシャスなモデル」と位置づけています。
流麗でダイナミックなクーペスタイルとセダンの快適性と機能性を融合し、4ドアクーペとしての価値をより昇華させた、“美しすぎる”高級乗用車であるCLSの価値が、これまでにも増して高まったことはいうまでもありません。
メルセデス・ベンツ「CLS 220d スポーツ」のインテリア
Mercedes−Benz CLS22d Sports
メルセデス・ベンツ CLS220d スポーツ
・車両価格(消費税込):918万円
・試乗車オプション込み価格(消費税込):1020万5000円
・全長:4995mm
・全幅:1895mm
・全高:1425mm
・ホイールベース:2940mm
・エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
・排気量:1949cc
・駆動方式:FR
・変速機:9速AT
・エンジン最高出力:194ps/3800rpm
・エンジン最大トルク:400Nm/1600−2800rpm
・車両重量:1860kg
・WLTCモード燃費:16.4km/L
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
夜のメルセデスベンツ、特別仕様車『CLA 180 Night Edition』発表 価格は611万円
レスポンス / 2024年9月17日 12時30分
-
メルセデス・ベンツ、外装をオールブラックで仕上げた特別仕様「CLA 180 Night Edition(BSG搭載モデル)」
マイナビニュース / 2024年9月15日 13時57分
-
ラゲッジは最大675ℓ!ベンツが作るスーパースポーツ2代目 AMG GTクーペが便利すぎる(小沢コージ)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月31日 9時26分
-
新型「最高級2人乗りモデル」世界初公開! 580馬力「V8ツインターボ」に“匠”仕上げの「豪華内外装」がスゴい! 新型「マイバッハSL」米で披露
くるまのニュース / 2024年8月25日 22時10分
-
約130万円! 「軽自動車」だけど「外車」!? 斬新「“2人乗り”仕様」なコンパクトモデルとは
くるまのニュース / 2024年8月21日 20時40分
ランキング
-
1「便が漏れる」、「薬物依存になる」、「死に至る」…栄養学の専門家が絶対に飲んではいけないと話す「ヤセ薬」一覧
プレジデントオンライン / 2024年9月19日 16時15分
-
2なぜ「肌の接触」が必要なのか? ハグやマッサージが幸福感をもたらす理由
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月19日 17時50分
-
3若者にも増加中…「スマホ老眼」を治す一番の近道は?【一生見える目をつくる】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月19日 9時26分
-
450代から急増する薄毛の悩み!薄毛危険度チェックで確認&早めの対策を
ハルメク365 / 2024年9月19日 16時0分
-
5「結局、水筒にスポーツドリンクを入れるのはNGなの?」「炭酸飲料は?」 水筒に入れていいもの/いけないものを企業が解説
Fav-Log by ITmedia / 2024年9月18日 18時48分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください