ついに斬新デザイン新型「サイバートラック」生産開始か マスク氏が新型車3台に言及! 今後テスラはどうなる?
くるまのニュース / 2022年4月15日 10時10分
2022年4月7日(現地時間)、テスラのイーロン・マスクCEOは、同社初のピックアップトラックである「サイバートラック」など新型車3台を2023年中にも生産開始する見通しであることを明らかにしました。
■2019年の発表から3年あまり、ついに生産開始へ
テスラのイーロン・マスクCEOは、現地時間4月7日に米テキサス州・オースティンで開催された新工場開設イベント「サイバーロデオ」に参加。
ここで、同社初のピックアップトラックである「サイバートラック」の生産を、2023年にも開始する見通しであることを明らかにしました。
2019年11月に発表されたサイバートラックは、当初2021年後半の生産開始が予定されていました。
しかし、サプライヤーからの部品調達が遅延していた影響などから、生産開始が後ろ倒しとなっていました。
テスラの主力モデルである「モデルS」や「モデルX」、そして「モデル3」は、丸みを帯びた流麗なボディラインが特徴でしたが、サイバートラックではほとんどすべてのエクステリアデザインを直線で構成。
その結果、まるでSF映画「ブレードランナー」から飛び出してきたかのような「サイバー感」のあるデザインとなっています。
こうした直線基調のデザインとなった背景には、サイバートラックのボディが「ウルトラハード 30X コールドロール ステンレススチール」というステンレス合金を採用しているという事情があります。
このステンレス合金は、テスラ同様にマスク氏がCEOを務めているスペースX社のロケットにも採用されているほどの強固なものです。
サイバートラックでは、このステンレス合金製ボディ自体を骨格とする「エクソスケルトン(=外骨格)」構造を持っていることが特徴です。
そのため、非常に強固かつ耐久性に優れているサイバートラックのボディですが、その一方で加工が難しいというデメリットもあります。
そのため、サイバートラックでは加工しやすい直線基調のボディとなったわけです。
また、ガラス部分にも超強力ガラスとポリマーレイヤー複合材による「テスラ アーマーガラス」という超高耐久のものが使用されています。
これらを組み合わせたことで、サイバートラックは非常に頑強なボディとなっています。
それをアピールするために、2019年の発表会では大きなハンマーでボディを叩いたり、鉄球をガラス部分に投げつけたりするというデモンストレーションがおこなわれました(ちなみに、鉄球がぶつかったガラス部分は、ヒビが入ってしまい、マスク氏が驚くという一場面もありました)。
そんなサイバートラックには、後輪駆動の「シングルモーター」と四輪駆動の「デュアルモーター」と「トライモーター」という3つのグレードがあることが明らかにされています。
EPA基準による一充電航続距離は、「シングルモーター」が約402km、「デュアルモーター」が約483km、そして「トライモーター」が約805kmとなっています。
また、テスラではサイバートラックを「トラックよりも実用的でスポーツカーよりも優れたパフォーマンス」と称している通り、サイバートラックは0-96km/h加速が2.9秒以下(「トライモーター」)という、スポーツカーをしのぐ加速性能を誇ります。
もちろん、1500kgを超える最大積載量や6350kgもの最大牽引能力を持つなど、ピックアップトラックとしての実用性もじゅうぶんなものを備えています。
■「米国最大の工場」で生産されるサイバートラックはテスラの将来を占う?
今回、サイバートラックに関する新情報が発表されたのは、テスラの新工場である「ギガファクトリー・テキサス」の開設に際しておこなわれた「サイバーロデオ」というイベント内でのことです。
マスク氏はこの新工場一帯を「米国最大の工場」と称しており、2021年12月からは、テスラの本社としても機能しています。
テスラによれば、ギガファクトリー・テキサスは今後、サイバートラックと同社初のトラックである「セミ」の主要な生産工場となるほか、米国東部向けに「モデル3」や「モデルY」の生産をおこなう予定です。
サイバーロデオでは、サイバートラックやセミに加え、2代目となる「ロードスター」も2023年中に生産開始されることが明らかにされました。
しかし、そのなかでもやはりサイバートラックへの期待が最も高いものになると見られています。
北米市場においてピックアップトラックは最量販カテゴリーのひとつであり、各自動車メーカーの「ドル箱」となっています。
使い方は無限大? 注目される「サイバートラック」は2023年中にも生産開始
テスラは他社に先駆けて、EVピックアップトラックであるサイバートラックを発表したわけですが、実際には生産遅延が続いたことで、現時点ではフォード「F−150 ライトニング」やリヴィアン「R1T」といったライバルの後塵を拝する形となっています。
昨今の部品供給不足などを考慮すると、さらなる生産遅延の可能性も否定できませんが、サイバートラックがテスラの将来を占う1台となることは間違いありません。
※ ※ ※
サイバートラックの詳細な発売時期については未定ですが、現時点でも1万5000円という予約金を支払うことで、公式サイト上から予約注文をおこなうことは可能です。
この予約金は全額払い戻すことが可能であるため、実際に購入意思があるかどうかは別として、かなりの人が予約をしていると予想されます。
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