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首都高「10号晴海線」はどこへ行く? 晴海~都心環状線は地下に建設 既設トンネルはお蔵入り?

くるまのニュース / 2022年5月10日 8時10分

首都高速10号晴海線は湾岸線から都心へまっすぐ伸びていますが、現在の終点である晴海から先はどこへ向かうのでしょうか。

■「新富町接続」はお蔵入り?

 首都高速湾岸線の東雲(しののめ)JCTから東京都心方面へまっすぐ進む10号晴海線。この路線は現在、晴海出入口までの2.7kmだけが開通していますが、その先はどこへ延びるのでしょうか。

 晴海線は現在、東雲JCTから豊洲を経由し晴海まで延びています。終点は首都高の別の路線ではなく一般道の有明通りに接続しています。

 このため湾岸線から豊洲・晴海・勝どき・築地・銀座方面へのアクセスルートとしては便利に使えますが、首都高速としてはいわゆる盲腸線となっており、「道路網」としては機能していません。

 そんな現状“宙ぶらりん”の晴海線ですが、2022年2月、東京都が将来の方向性を公表しました。

「東京都市計画道路 都市高速道路第1号線等の変更(素案)」と題するもので、首都高速都心環状線や東京高速道路(KK線)の改良計画とともに、晴海線についても触れています。

 中心となる内容は、都心環状線日本橋区間の地下化に伴って江戸橋JCTのランプ構造が変わり、同路線が環状機能を失うため、代替として「新京橋連絡路」を新設するというものです。

 この連絡路は、八重洲線と、都心環状線の京橋付近を地下トンネルで結びます。これにより、江戸橋JCTを経由せずに神田橋JCT~丸の内~京橋を通る新たな環状ルートが誕生します。

 しかしここで、新京橋連絡路の計画が、晴海線の計画に影響してきます。

 そもそも当初は、晴海線は途中で上下線が分かれて別ルートを通り、都心環状線とは新富町と築地の2か所で接続する計画でした。

 新富町では都心環状線から晴海線の下り(湾岸線行き)が分岐する計画で、これに合わせてトンネルがすでに600mほど造られています。築地付近では、湾岸線から来る晴海線の上りが都心環状線に合流する計画です。

 しかし今回示された計画だと、新京橋連絡路と都心環状線が新富町付近で接続することとなり、同じ場所で晴海線下りを分岐させることは困難に。

 このため、すでにトンネルが完成しているものの、ここを通る晴海線下りの計画は削除する方向で見直しが進められます。

 代わりに新たな分岐地点となるのが、上りと同じく築地付近です。分岐後ほどなく進んだ所には、上下線ともに築地出入口(仮称)の設置が構想されています。

 ちなみにこの素案が実現した場合、晴海から都心環状線までの区間は、晴海通りや築地市場跡地の地下をトンネルで通ることになります。

 この区間が整備されると、新京橋連結路と連続したルートが形成されることとなり、首都高速の中でも特に交通が集中する江戸橋・箱崎JCTなどの渋滞ポイントを避けて、都心と湾岸線の行き来ができるようになりそうです。

 今後、周辺のまちづくりと連携して、示された方向性に沿って都市計画の見直しが進む見込みです。

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