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笹子にトンネルもう1本! 国道20号の「新・新笹子トンネル」計画とは? 現道が抱える課題を解消

くるまのニュース / 2022年4月15日 11時10分

山梨県の笹子峠で、笹子トンネル、新笹子トンネルに続く3本目の一般道トンネルの計画が進んでいます。現在の新笹子トンネルが抱える課題と、それを解消する新トンネルの計画とは。

■新笹子に並行して新トンネルを建設

 東京と甲府を結ぶ甲州街道の最大の難所とされる笹子峠(山梨県大月市・甲州市)で、新しいトンネルの計画が進んでいます。

 国道20号の新笹子トンネル(新笹子隧道)に代わる新トンネルです。

 笹子峠を通る道路トンネルは、1938年に開通した山梨県道の笹子トンネル(笹子隧道、延長239m)、1958年に開通した国道20号の新笹子トンネル(2953m)、1977年に開通した中央道の笹子トンネル(下り4717m・上り4784m)があります。

 このうち国道の新笹子トンネルは、中央道とともに、クルマで笹子峠を通過する場合のルートとして機能しています。

 しかし開通から60年以上が経過し老朽化が進行。さらにトンネルの断面が小さいため大型車同士のすれ違いに余裕がなかったり、車高3.9m以上は通行できないため背高コンテナ車が通行できなかったりといった課題があります。

 また、歩行者・自転車が通行する際も安全性に課題があるといいます。

 そして建設計画が進む新トンネルは、これらの課題を解消するものです。

 現在の新笹子トンネルに並行して一回り大きなトンネルを掘削。高さ規制をなくすとともに、幅は新笹子トンネルより2.5m広い10mとし、歩行者や自転車が通れるスペースも確保します。

 事業は2014年度にスタート。トンネルの長さは3.3kmで車線は2車線(片側1車線)、設計速度は60km/hです。

 途中、一定の間隔で横方向に連絡トンネルを掘り、既存の新笹子トンネルに接続。新トンネル開通後は、新笹子トンネルを避難坑として活用していく計画です。

 なお、甲州市内にある国道20号の観音トンネルも新笹子トンネルと同様の課題を抱えており、ここも改修が進められます。

 別線として川側に道幅のゆったりとした橋を新たに架けて、クルマや歩行者・自転車の安全を確保する計画です。

 国土交通省関東地方整備局は、この新笹子トンネルと観音トンネル区間の改良に対し、2022年度は予算2億5000万円を確保し、調査設計、用地買収、改良工事を進めていく方針です。

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