トンネル内にプロジェクションマッピング!? 開通した新東名「伊勢原大山−新秦野」に投入された数々の新設備とは
くるまのニュース / 2022年4月30日 11時10分
2022年4月16日に新東名高速道路の一部区間が開通しました。今回開通した伊勢原大山ICから新秦野ICまでの約13km区間には、最新の道路設備が備わっているといいます。開通式前におこなわれた取材会で、新たな高速道路のミライを実感しました。
■トンネルの天井に案内文字が映し出される
2022年4月16日、新東名高速道路の伊勢原大山ICから新秦野ICまでの約13km区間が開通しました。
東京方面からは伊勢原大山ICまで延びていた新東名高速道路が、さらに西進。一方、反対側となる名古屋方面からの新東名高速道路は、現在、新御殿場ICまで完成しています。
今回の開通により新東名高速道路の未開通部分は、新御殿場ICから新秦野ICまでの約26kmが残るばかりです。
今回、伊勢原大山IC〜新秦野IC間の開通直前に開かれたメディア向け取材会に参加しました。そこで見た高速道路の最先端設備を紹介します。
※ ※ ※
今回、開通した区間のトンネルで採用された目玉となる新設備が、「トンネル内安全啓発設備」です。
高取山トンネルと羽根トンネルの中間付近に、トンネルの出口までの距離を示す投影装置が設置されました。トンネルの天井に、「出口1.5km」といった文字を映し出す、いわゆるプロジェクションマッピングが採用されたのです。
投影装置は、道路の脇の路側帯に設置されていました。またその隣にはカメラもあり、トンネル内の安全を監視しています。
また、トンネル内の排煙装備、いわゆるジェットファンをアーチ形にして非常駐車帯に設置したのも、今回のトピックのひとつ。
ジェットファンは、万が一火災が起きた時に、迅速に煙をトンネル外に排出するために設置されているものです。
従来のものは、まっすぐな形をしていましたが、緩やかに曲げた形にすることで圧迫感を低下させています。また、非常駐車帯に設置されているので、点検するときは片側1車線を規制するだけでOK。つまり、点検のために通行止めしなくて済むようになるのです。
■ホタルの住む環境に悪影響を与えない照明
さらにトンネルの壁には黄色い視線誘導線が引かれています。これは、ちょうどトラックの運転席の高さに近いところに線が描かれており、視線を誘導することで、運転手の疲労軽減を狙っているとか。
新東名高速道路・羽根トンネルに設置されたプロジェクションマッピング
ちなみにトンネルの壁には、さらに2本の線が進行方向に張られています。
これは、トンネル内に向けたラジオ放送用のアンテナ。この2本の線からラジオの電波が流れているのです。このアンテナは、トンネル外にも張られた場所があります。高速道路を走るときに壁にこの線が張ってあれば、ラジオのアンテナの可能性が大です。
照明関係でも、新東名は最新の設備が採用されています。それが低位置照明設備です。
とくに、今回の伊勢原大山ICから新秦野ICまでの区間は、交差する河川にホタルが生息しているとか。そのホタルの住む環境に悪影響を与えないよう、照明を路側壁に設置して道路から光が漏れないように配慮しています。これが、最新の低位置照明の採用の理由です。
また濃霧のときは、路面全体ではなく、車線の外側を中心に照らすように配光を調整。光の乱反射防止を狙います。
照明設備の見た目は、四角い黒い箱というのも特徴的です。
料金所のつくりも最新式です。ブースはすべてが無人になり、現金車の料金徴収も自動となりました。また、料金所ゲートの上に掲げる道路情報掲示板はコンパクト化され、さらに景観にマッチするように濃い茶色を採用。圧迫感を軽減しています。
※ ※ ※
走ってしまえば、あっという間に通りすぎてしまい、目に留まらない高速道路の設備たち。でも、そんな設備が高速道路の安全を守っているのです。
次々に生まれ、アップデートしてゆく高速道路の施設たち。一度は、そんな道路設備に目を向けてみるのはいかがでしょうか。高速道路の移動が、きっと、これまで以上に楽しくなるはずです。
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