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格安中古車は年式に注意! 13年超の車は税金が高くなる!? 重課されない中古車選びのコツとは

くるまのニュース / 2022年5月8日 9時10分

毎年GW前後にはクルマの所有者に「自動車税(軽自動車税)」の納付書が届きますが、古いクルマの場合は約15%も重課されます。価格が安い古めの中古車を購入したとき、思いのほか税金が高かったということにならないために、賢い買い方をプロに聞いてみました。

■ガソリン車は新規登録から13年、ディーゼル車は11年経過で重課対象

 毎年GW前後にクルマを所有している人の手元に「自動車税」または「軽自動車税」の納付書が届きます。

 自動車税はエンジンの排気量に応じて税額が変動する税金ですが、環境性能に優れたクルマは納税額が引き下げられる代わりに、新規登録から一定年数が経過したクルマは約15%重課されるということを知らない人もまだ多いようです。

 ここ数年は半導体不足などによる新車の納期遅延で、すぐに乗れる中古車を購入する人も増えており、価格の安さに惹かれて古めの中古車に飛びついたのは良いけれど、いざ自動車税の納付書が届いてその金額にビックリするということもあるといいます。

 自動車所有者が定期的に納税する必要がある税金とは、どのようなものなのでしょうか。

 まずは、クルマを保有するにあたって義務となっている税金が、「自動車重量税(重量税)」と「自動車税」および「軽自動車税」です。

 重量税は車検ごと(乗用車では初回は新規登録から3年後、以降2年ごと)に課される国に収める税金で、かつては道路特定財源でしたが現在は一般財源として活用されています。

 そして自動車税は、公道を走行するためにナンバープレートを取得するクルマに対して課せられる地方税です。都道府県の一般財源として扱われ、教育や医療、警察や消防などの公共サービスにも使用されています。

 なお、軽自動車の場合は都道府県ではなく、市区町村によって課税されます。

 自動車税および軽自動車税は、その年の4月1日時点でクルマの所有者に対して課される税金。環境性能に優れる「低公害車」はエコ性能に応じて25%から75%も減税される一方、ガソリンエンジン車は新規登録から13年、ディーゼルエンジン車は11年経過した古いクルマは環境負荷を考慮して、排気量ごとの税額に約15%を重課した金額を支払うようになっています(軽自動車は約20%の重課)。

 例えば、2リッタークラスのガソリン車の自動車税は、年額3万9500円ですが、2022年時点で13年前となる2009年以前のクルマは約15%重課されて4万5400円です。

 その差額は5900円なのでそれほど大きいと感じないかもしれませんが、これが3.5リッターエンジンともなると、通常の税額が5万8000円に対して重課された税額は6万6700円と差額も8700円に広がります。

※ ※ ※

 当時は高額だった憧れの高級車が100万円台など格安で購入できるのは、中古車最大の魅力です。

 ましてや新車の納期が遅れていることもあり、それならば数年は経済的な負担が少なくすぐに乗れる中古車でと考える人が増えるのも納得ですが、維持費の負担が増えるとなると話は別です。

 余計な出費を抑えて購入した中古車なのに、毎年支払う税金の負担が増えてしまうのはもったいないといえます。

■ハイブリッド車は自動車税重課の対象外!?

 税金などの経済的な負担を考慮した中古車のお得な買い方について、千葉県の中古車販売店のY店長に話を聞いてみました。

「中古車は車両の状態と価格のバランスを考えて好みの車種を探す楽しみがありますが、劣化や故障のリスクも踏まえた『現状優先』です。

 一概にはいえないのですが、国産車・輸入車ともに年式が1年古くなるごとに、販売価格が10万円から15万円は下がる傾向にあります。

 もちろん人気車によっては値下がり幅も違ってきますし、完全にプレミア価格となっているネオクラシックなどもありますが、税金の重課分以上に価格差がある古い高級車ほど買い得感はあると思います」

格安の中古車でも年式によっては税金重課で高くつくことも格安の中古車でも年式によっては税金重課で高くつくことも

 古い高級車はお買い得ではあるものの、Y店長が指摘する通り、古くなるほどに劣化が進み故障のリスクも増えます。なかでも内装の経年劣化はどんなに丁寧に乗っていても出てきてしまうものです。

「とくに内装で使われている合皮や樹脂パーツは経年とともに表面が劣化し、ひび割れたりベタつきが発生することが多いです。

 そのため、10年以上経過した中古車を選ぶ場合は、慎重かつ車両の状態をしっかり見極める必要があります」(中古車店 Y店長)

 経年劣化だけでなく、高年式の車両でも走行距離が伸びることで劣化するパーツがあり、その点は注意が必要です。

「古い中古車を購入する際は、年式と走行距離、価格のバランスを吟味するだけでなく、購入してから何年乗るかを考えるのが良いと思います。

 税金の重課を避けたいというのであれば、5年から10年程度前の年式のクルマを中心に探し、古くても(重課されても)乗りたい車種であれば状態を優先し、下取りも考慮したいなら現行モデルの人気車種を選ぶといった具合です」(中古車店 Y店長)

 とくに最近はハイブリッド車の中古車も普通に出回るようになったこともあり、搭載されるバッテリーの経年なども考慮する必要があるといいます。

「ハイブリッド車でも、トヨタ『プリウス』『アクア』などはすでに10年落ち以上の古い中古車も格安で販売されています。

 バッテリーの劣化具合が気になりますが、ハイブリッド車は自動車税重課の対象外となっており、古いモデルでもお買い得だといえます」(中古車店 Y店長)

 もうひとつ注意したいのは、新規登録から13年経過すると自動車税だけでなく重量税も重課されることです(18年を経過するとさらに重課される)。その辺りも考慮して車種選びすることも大切でしょう。

※ ※ ※

 ガソリン価格の高騰もあり、自動車保有者にとっては維持費が重くのしかかります。

 そういう意味では、燃費が良く、登録から13年経っても重課されない中古のハイブリッド車は、バッテリーの交換が必要なければもっともお買い得な中古車といえそうです。

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