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「13万円高くても全然OK!」ハイエースの豪華仕様「爆売れ」で、日産も16万円高の最上級グレードを新設

くるまのニュース / 2022年5月11日 18時10分

トヨタの人気商用バン「ハイエース」に対抗すべく、2021年10月にマイナーチェンジを実施した日産「キャラバン」。内外装の質感向上や新ディーゼルエンジン搭載に加え、個人ユーザーをターゲットにした最上級グレードも追加しています。どのような仕様なのでしょうか。

■新型キャラバンが狙うのは「個人ユーザー」の旺盛な需要にあった

 根強い人気を誇るトヨタの人気商用バン「ハイエース」に対抗する車種として挙げられるのが、日産の「キャラバン」です。
 
 日産ではハイエースのシェアを奪うべく、2021年10月にマイナーチェンジを実施しました。
 
 なかでも個人ユーザーに向けた最上級グレードを新設したことで注目を集めています。

 日産は2021年10月に商用バンの「NV350キャラバン」をマイナーチェンジし、車名もキャラバンに改めました。

 先行してガソリンエンジン車を発売後、2022年2月にはディーゼルエンジン車も追加。4月下旬から発売を開始しています。

 マイナーチェンジでは内外装デザインの変更や新ボディカラーの採用などで質感を向上させたほか、先進運転支援機能の性能を高めることで「サポカーS(ワイド)」の対象車種としました。

 また新型キャラバンには新開発のディーゼルエンジンを搭載し、多段化した7速オートマチックトランスミッションと組み合わせたことで、静粛性とスムーズな加速を両立させたことも大きなニュースです。

 そして開発者がとくに強調していたのが、最上級グレード「GRAND プレミアムGX」追加についてでした。

 これまでのNV350キャラバンにも、上級グレード「プレミアムGX」の設定はありました。ハイエースの上級グレード「スーパーGL」に対抗し用意されたものです。

 そもそもプレミアムGXやスーパーGLはなぜ設定されたのでしょうか。

 本来、商用バンは荷物を積載することが第一の目的で、後席(セカンドシート)は折りたたんだまま使用することが通常の姿となります。

 しかしプレミアムGXやスーパーGLは、後席にも大人3人がしっかり座れる大きめのシートを設置しました。

 これは建築業などの個人事業主や、趣味にバンを使う個人ユーザーをターゲットにしたものです。

 平日は通常グレード同様に折りたたみ貨物車として使用。週末に家族や仲間と出かけるときにはワゴン車のように使用と、フルに活用できるようにしたわけです。

 トヨタでは、そんなスーパーGL需要の拡大に伴うユーザーの「もっと豪華に!」との要望を敏感にキャッチしました。スーパーGLをさらに豪華に仕立てた特別仕様車を、以前よりたびたび設定したのです。

 現在は、2018年8月より設定した「スーパーGL“DARK PRIME II”(ダークプライムII)」を継続的に販売中です。

 ダークプライムIIの外装は、グリルなどのメッキ加飾部分をダークメッキにグレードアップ。LEDヘッドランプを標準装備化しました。

 内装では、本革ステアリングホイールや本革シフトノブ、さらにインパネやウィンドウスイッチなど各所に黒木目マホガニー調加飾をあしらい、シート表皮もダークグレーのトリコット+合成皮革・ダブルステッチに変更しています。

 ハイエース スーパーGL ダークプライムIIの消費税込みの価格は、328万600円から419万600円まで。通常のスーパーGLに対し13万3900円高(2WD・2800ディーゼルの場合)の設定となっています。

 日産の開発者によると、10数万円の価格差にも関わらず、ダークプライムIIの人気は近年とくに非常に高いといい、需要のさらなる開拓に期待し、キャラバンにもGRAND プレミアムGXを追加したのだと正直に教えてくれました。

 キャラバン GRAND プレミアムGXも、ライバル同様にメッキグリルなどをダーククロム化し質感を向上。LEDヘッドランプを標準装備としたほか、両側スライドドアやバックドアのオートクロージャー化を実施しています。

 内装も、本革化されたステアリングやシフトノブのフィニッシャー周りにダークサテンクロム加飾を、エアコン吹き出し口にカッパーブラウンの加飾をそれぞれ追加。

 シート地もジャカード織物と合皮のコンビへとアップグレードしています。

 新型キャラバン GRAND プレミアムGXの価格は、319万2200円から418万2200円からまで。プレミアムGXに対し16万8300円高の価格設定としています。

※ ※ ※

 日産の開発担当者は今回のマイナーチェンジの目的について「人気の高いハイエースに対抗するためだ」と、明確に車名を掲げ話しています。

 ここまで明確に1台へとターゲットを絞り開発を進めたケースは、国内外の複数メーカーにライバル車が存在することが多い乗用車のジャンルでは近年あまりみられないことです。

 新ディーゼルエンジンを搭載する新型キャラバンの追加発売も始まったことで、商用バン販売競争の更なる激化が見込まれます。

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