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【野原ひろしの年収?】 600万円で買える新車はナニ? パパが気になるクルマは選べるのか

くるまのニュース / 2022年5月17日 20時10分

「クレヨンしんちゃん」の父・野原ひろしが600万円から650万円といわれています。アニメなどではセダンに乗っている様子が描かれていますが、現在では年収600万円でどのようなクルマが買えるのでしょうか。

■現金一括なら人気SUVやミニバンも狙える!

 年収600万円といえば、大手企業であれば20代後半から30代前半、一般的な企業では30代後半から40代にかけて到達することの多いラインです。
 
 独身であれば趣味にお金を使う余裕もできてくる一方で、家庭を持っているとなかなか好きなようにお金を使うことが難しい年収でもあります。
 
 では、年収600万円ある人が購入できるのは、どのようなクルマなのでしょう。

 国税庁が行っている民間給与実態統計調査によると、2020年度に1年を通じて給与を所得した人はおよそ5245万人おり、そのなかで年収が600万円超700万円以下の人は全体で6.5%、男女別に見ると男性は9.2%、女性は2.6%とされており、「クレヨンしんちゃん」の父・野原ひろしが600万円から650万円といわれています。

 その一方で、現金一括でクルマを買う場合、一般的に車両の本体価格は「年収の半分」程度とするのが良いとされています。

 これは、車両本体の費用のほか、維持していくためにさまざまな費用がかかるのが理由です。

 例えば、駐車場を借りたり、事故や故障に備えるための保険、年に1度の自動車税の支払いや定期的に車検も受ける必要があります。さらに、消耗品を交換したり、走るために必要なガソリンは現在高騰しているのが現状です。
 
 これらのことを考えると、年収が600万円の場合、その半分にあたる300万円がクルマを購入する予算として妥当だといえるのです。

 例えば、トヨタ「カローラスポーツ」やスバル「インプレッサ G4」などでは、すべてのグレードを選択することが可能です。

 また、マツダ「CX-8」のベースグレード「25S」(299万4200円)やトヨタ「RAV4」のエントリーグレード「X」(277万4000円)、スバル「フォレスター」の「ツーリング」(293万7000円)といった一部のSUVが選択肢となります。

 さらに、ファミリーカーとして実用性の高いミニバンクラスの、日産「セレナ」の「XV エアロ(防水シート車)」(292万6000円)、トヨタ「ノア」の「G」(297万円)といったクルマが、モデルやグレードを吟味することで購入可能な範囲です。

 そのほか、マツダ「ロードスター」の特別仕様車「990S」(289万3000円)や、ダイハツ「コペン」の「GRスポーツ」(243万7200円)などの、趣味性の高い2シーターも選ぶことができます。

■スープラと新型フェアレディZ どっちが安い?

 また、現金一括が難しければ、ローンを組んで分割で支払っていく方法もあります。

 年収が600万円の会社員であれば、ボーナスを除いたひと月の給与は50万円となり、額面給与である50万円より控除が引かれて、およそ80%程度が残るとすると、実際の手取りは約40万円です。

 月々支払うことになるローンの返済額は、手取りの約20%が適当とされるため、月々8万円程度が無理なく支払うことができる額となります。

 以上の計算から、3年ローン(36回)であれば288万円、5年ローン(60回)なら480万円が金利も含めた支払い額の上限となります。

 このことから、3年ローンではコンパクトカーである日産「ノート」の「X」(218万6800円)が月々およそ6万1000円の支払い、5年ローンだとトヨタのフラッグシップミニバンである「アルファード」の「S “Cパッケージ”」(468万1600円)が、月々およそ7万8000円の支払いになります。ローンを組んで発生する金利を考慮しても、現金一括と比較すると選べるラインナップは広くなるといえるでしょう。

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 また、近年利用者が増えている支払い方法として、残価設定ローンも考えられます。

 残価設定ローンとは、ローンを支払い終わった時点で残っているクルマの価値を残価とし、支払いの総額から残価を引いて残った金額を分割で支払う方法です。

 設定される残価率は車種によって異なり、基本的に社外秘であるためメーカーホームページなどでも正確な数値は公表されていないものの、一般的には3年で50%程度、5年で35%程度が残価率の目安となります。

 仮に残価率を50%に設定したとすると、年収600万円の人は、3年ローン(36回払い)で576万円、5年ローン(60回払い)なら960万と、1000万円近い予算を立てることができます。

 ただし、基本的に残価設定ローンの金利は高くなることが多くあります。

 そのため、ローンの総額は支払い可能な予算の9割ほどをラインとし、3年ローンでは518万4000円、5年ローンでは864万円以内に抑えるのがよいでしょう。

 残価率が50%で、ローンの支払い期間を3年に設定すると、トヨタ 「スープラ」の「SZ」(499万5000円)では月々6万9375円、レクサス「UX」の「250h “バージョンL”」(518万4000円)が、月々7万2000円の支払額となります。

 一方、5年ローンであれば一部の高額なモデルを除いたほとんどの国産車が対象となり、レクサスのSUVである「RX」のハイブリッドモデル「450hL」(796万円)が月々およそ6万6000円の支払い、トヨタの燃料電池車「ミライ」の「Z “アドヴェンチャードライブ”」(845万円)も、月々およそ7万円の支払いで購入することができるようになります。

※ ※ ※

 このシミュレーションのように、年収600万円の人が残価設定ローンを使えば、クルマ選びに困ることはほとんどないといえるでしょう。

 しかし、残価設定ローンには月々の支払額を抑えられるメリットもある反面、残価を補償するため走行距離の制限があったり、違法改造や事故などで修復歴が残ってしまうと、契約満了時に残価との差額を請求されることがあるなどのデメリットも存在しています。

 さらに、フルローンでは返済が終われば車は自分のものになりますが、残価設定ローンではクルマを返却してするか、残価を現金一括で買い取ることになります。

 現金一括・フルローン・残価設定ローンなど、クルマを購入する方法はいくつも考えられます。自分のカーライフや支払い能力に応じて、適切な購入プランを考えることが大切でしょう。

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