バイクの「カワサキ」が普通免許必須「電動3輪ビークル」を発売！ 新事業「ノスリス」にて2023年春より国内展開へ

カワサキモータースジャパンは、カワサキモータースの電動3輪ビークル「noslisu（ノスリス）」プロジェクト事業化にあたり、国内の販売・サービスネットワークを活用し2023年春より販売することを発表しました。

■カワサキが電動3輪ビークルを2023年春より販売へ

　2022年5月18日にカワサキモータースジャパンは、カワサキモータースの電動3輪ビークル「noslisu（ノスリス）」プロジェクト事業化にあたり、国内の販売・サービスネットワークを活用し2023年春より販売することを発表しました。
　
　ノスリスには、「電動アシスト自転車仕様」と「フル電動仕様」がラインナップされるようです。

これがカワサキの「電動3輪ビークル」（画像はフル電動仕様）

　ノスリスは、2020年9月から展示会・試乗会やクラウドファンディングを通じてビジネスモデルの仮説構築・検証を実施。川崎重工の社内公募制度「ビジネスアイデアチャレンジ」で選定された商品です。

　ノスリスの電動3輪ビークルは、公共交通機関でのアクセスが容易ではない地域での移動や、宅配事業者、高齢者の移動手段の確保など多様なニーズに応えられるように、電動アシスト自転車仕様と、ペダル操作無しで走行可能なフル電動仕様のふたつの走行タイプが用意されています。

　特徴は、3輪ならではの安定性とモーターサイクル事業で培ったモビリティ開発技術を生かした高い操縦性を実現する独自のリーニング機構（特許取得済）の採用により、転倒リスクの低いスムーズで安定した走行が可能です。

　空車／乗車いずれの状態でも自立するため駐車時に車体を立てる操作が不要となっています。

　フロントの2車輪間の低い位置に大容量荷物搭載スペースを確保し、荷物を積んでも低重心で安全に走行可能です。

　なお、フル電動仕様では、ハンドル右のスロットルレバーでスピードを操作します。道路交通法では自動車扱いで、道路運送車両法上では第一種原動機付自転車扱いとなるミニカー登録モデルで、運転には普通自動車免許が必要となります。

　そのほか、ヘルメット着用の義務はないものの、安全のために走行時はヘルメットの着用が推奨されるほか、歩道や自転車専用道の走行は禁止されています。

　またバッテリー切れ時には、原動機付自転車の保安基準（ヘッドライト点灯、右左折時のウィンカー点滅）を満たせないため、ペダルを漕いでの走行はできません。

　ノスリスの事業化にあたりカワサキモータースジャパンは

「『安全・快適・気軽な移動体験を全ての人へ』を開発コンセプトとするノスリスは、幅広い社会的ニーズがあると確信するに至りました。

　今回の事業化によって販売・サービスをより身近なものとし、多くのお客さまのニーズにお応えするため、カワサキモータースジャパンの販売・サービスネットワークを活用し販売いたします」

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　なお、2021年5月から開始された事業化前のクラウドファンディングでは、電動アシスト自転車仕様50台、フル電動仕様50台が限定販売され、即日完売するほどの人気を博したといいます。

　今後の展開について、正式名称、製品詳細、発売時期、販売価格、販売方法、販売店などの詳細は、決定次第改めて発表されるようです。