日本はトヨタ「センチュリー」のリムジン仕様! 米国 「キャデラック」、ロシア「セナート」 世界の最強「VIPカー」とは
くるまのニュース / 2022年5月27日 10時10分
アメリカ大統領のジョー・バイデン氏が初来日したことにより、大統領専用車である通称「ビースト」が話題となっています。では、日本をはじめ世界各国の「VIP」が使用する専用車には、いったいどのようなものがあるのでしょうか。
■世界各国のVIPカーとはどんなモデルが採用されているのか?
2022年5月22日、アメリカ大統領のジョー・バイデン氏が大統領就任後はじめて来日しました。
大統領や首相など、世界各国の「VIP」と呼ばれる人たちが来日した際に注目を浴びる要素のひとつとなるのが、移動するためのクルマです。
VIPを乗せるクルマは、日本では「内閣総理大臣専用車」、海外では「大統領専用車」などと呼ばれますが、どのようなクルマとなっているのでしょうか。
日本はトヨタ「センチュリー」の最強仕様! ではアメリカやロシアは?
現在の内閣総理大臣専用車は、トヨタ「センチュリー」、またはレクサス「LS」などとなっており、これらを公務によって使い分けているようです。
総理専用車は、防弾ガラスはもちろん、爆発物にも耐えられる装甲が施された防弾車仕様となっていますが、詳細は明らかにされていません。
また、天皇、皇族が乗られるクルマにもセンチュリーやLSなどが用いられています。
2019年11月10日におこなわれた「祝賀御礼の儀」では、天皇皇后両陛下が黒塗りのセンチュリー(オープン仕様)に乗られてパレードに参加される姿を見かけました。
こうした両陛下が乗られているクルマは、「御料車(ごりょうしゃ)」と呼ばれており、特注車としてつくられた「センチュリーロイヤル」が使用されています。
センチュリーロイヤルのボディサイズは、全長6155mm×全幅2050mm×全高1780mmで、全長は885mm延長の、ストレッチリムジン化されており、全幅は120mm拡大、全高は275mm高くすることで乗車中の両陛下のお顔が沿道からも見えやすくなっています。
なお、前述のオープン仕様は、宮内庁のクルマではないため、すでに内閣府に返されているといいます。
次に今回バイデン大統領の来日でも話題となったアメリカの大統領専用車は、GM社のGMCトップキック(シボレー・コディアック)のシャシにキャデラックのボディを載せたモデル(通称:ビースト)が知られています。
アメリカ大統領専用車は、アメリカの自動車メーカーによる特注品となっており、装甲板や防弾ガラスなど、強力な防御装備を備えています。
そんなビーストがアメリカ国内で移動する際には、アメリカ国旗と大統領旗が掲げられますが、国外での移動の際には、訪問国の国旗が掲げられます。
今回の来日時にはアメリカ国旗と日本国旗が掲げられていました。
なお、保安や警備上の観点から、このクルマに関する諸元については全く明かされておらず、全長や全高も機密事項となっています。
なお、唯一見た目でわかるのは採用されているタイヤがグッドイヤー製ということです。
■ロシア…プーチン大統領は何に乗っているのか?
では、日本やアメリカ以外、例えばロシア、イギリスなどのVIP専用車は、いったいどのようなものなのでしょうか。
さらに、ロシアの大統領専用車は、2018年に登場したロシアの高級車ブランドであるアウルス「セナート」というクルマです。
アウルスのブランド展開をはじめ、セナートの開発などはロシア国営の中央自動車エンジン科学研究所(NAMI)がおこなっています。
アウルスブランドのなかで大統領専用車となるのが、セナートのロングホイール仕様となる「セナートリムジン」です。
セナートリムジンは全長6630mm×全幅2020mm×全高1695mm、ホイールベース4300mm、最低地上高170mm、総重量6950kgというスペックを誇ります。
最高出力598馬力を発揮する4.4リッターV型8気筒エンジン+ハイブリッドシステムに9速ATを組み合わせ、最高速度は160km/h、0-100km/h加速は12.5秒です。
安全装備では、他国のVIPカー同等のものを備えていますが、なかでもセキュリティ装備が特徴的です。
採用される防弾ガラスのレベルは国際規格に準ずるなかでもVR8/VR10というトップクラスを誇るほか、防弾性の高いホイールや防火防爆性の高い燃料タンク、消火およびクリーンエアシステム、外部インターホン、非常口などが備えられています。
プーチン大統領仕様のクルマは、当然ながら装甲が施されており、20インチの防弾仕様タイヤに火災&爆発フリーの燃料タンク、緊急用脱出口も装備されているといいます。
ロシアの要人専用車として用いられるアウルス「セナートリムジン」(画像:(C)AURUS)
イギリスの王室専用車は、ベントレー「ステートリムジン」です。
このクルマは、2002年、エリザベス2世の在位50周年を記念して、イギリス自動車製造協会から英王室に進呈され、イギリス王室向けに2台だけ製造されたものであるそうです。
このクルマも他国のVIP専用車と同様に、装甲を施した特注のボディやロケット弾も防ぐ窓ガラスなどが施されています。
※ ※ ※
ちなみに、アメリカ大統領専用車が郊外へ出かける際には、約45台の車両で大統領一行の車列が構成されています。
車列には常に数十の伴走車や地元警察のパトカーや白バイが編成されており、クルマだけでなく、周りの警備においても抜かりない対策がされているようです。
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