なぜ愛知県は「報奨金10万円」に増額した? 車両盗難撲滅の対応策! 効果はどれほどなのか
くるまのニュース / 2022年6月3日 7時10分
愛知県自動車盗難等防止協議会は自動車盗難を防止する優良な情報提供について10万円の報奨金を設定しました。自動車盗難として疑うべき行為には、どのようなものが該当するのでしょうか。
愛知県では、2021年の自動車の盗難件数が全国でワースト2位と、クルマの盗難が問題視されています。
そこで、愛知県自動車盗難等防止協議会は自動車盗難を防止する優良な情報提供について10万円の報奨金を設定しました。
自動車盗難として疑うべき行為には、どのようなものが該当するのでしょうか。
日本損害保険協会の調べによると、2021年の愛知県の自動車盗難認知件数は745件で、千葉県に次いで全国ワースト2位となっています。全国の自動車盗難被害の約15%が愛知県内で発生している状況です。
そんな状況を脱するべく、2022年4月1日から愛知県自動車盗難等防止協議会は、自動車盗難の防止に貢献した情報に対して10万円の報奨金を設定しました。
もとは1万円で設定されており、今回は10倍もの金額に大幅アップとなります。
自動車盗難は、自宅から離れた月極駐車場だけでなく、自宅の敷地内でもおこなわれることが多く、施錠をしっかりしたり純正セキュリティを搭載したりしていても免れない場合があります。
そのため、盗難を防止するためには厳重なセキュリティを実施したり、常に周囲がクルマを見守る環境をつくったりすることが重要となります。
今回の報奨金の引き上げは、まさに後者につながる防止対策のひとつです。
疑わしい行為について愛知県警が把握して、現場に出動したり、見回りを強化したりすることで、自動車の盗難の防止を目指すという取り組みになります。
では、具体的にはどのような行為を通報したら良いのでしょうか。愛知県警の生活安全総務課の担当者は、例として以下のような行為を挙げています。
・隣の家のクルマを、見たこともない人がのぞき込んでいる
・誰かがクルマの近くでしゃがみ込んで何かやっている
・夜の公園や空き地など人気のないところで、ナンバープレートをイジっている
・車内のコードを引っ張り出して作業している
このような例を挙げつつ「これは例示であり、みなさん個人の感覚で、『不審だな』『おかしいな』と思ったら通報いただきたいと考えています」と広く情報提供を呼びかけます。
なお、自動車盗難はほんの数時間の間に発生することがあり、SNSで見られた過去の事例では、「帰宅して2時間後にクルマに乗ろうとしたらクルマがなくなっていた」というケースも見られます。
このように、自動車盗難は時間との勝負のような側面もあることから、前出の愛知県警担当者は「(疑わしい行動について)110番または、最寄りの警察署に通報してください」と速やかな情報提供を求めています。
では、報奨金の引き上げから約2か月が経過していますが、情報提供の件数などは増加しているのでしょうか。
前出の愛知県警担当者は「不審車両等に関する情報提供が複数件ありました」としつつ、以下のように続けます。
「本制度は、検挙に結び付いた情報に対し報奨金を贈呈するものであり、現時点では引き上げ後の報奨金の贈呈にまでは至っていません。
本制度でいう『情報』は、自動車盗難に関するものでなくても、例えば『不審者を見た』というような通報も、結果として自動車盗の検挙に繋がれば贈呈の対象となります」
つまり、報奨金の引き上げは、狙い通り情報提供の促進には繋げられたものの、幸い情報提供を受けたクルマが盗難されるという事態には陥っていないため、まだ実際に報奨金の支払いはおこなわれていないということになります。
今後も地域住民から、しっかりと情報提供がなされ、愛知県の自動車盗難件数が減少していくことに期待が高まります。
なお、前出の愛知県警担当者は、多くのユーザーに対して「不審者、不審車両を見かけたら通報をお願いします」と呼びかけています。
※ ※ ※
なお、車両側の盗難対策としては、「いくつかの種類に分けられます。
まず近年流行りの「リレーアタック」とは、スマートキーからの電波を増幅し、増幅された電波によってクルマのロックを開錠してエンジン始動される盗難方法です。
この対策方法としては、スマートキーを金属缶や電波遮断装置などに収納して電波を遮断することで、電波の増幅も抑止出来るため、リレーアタックの対策に有効となります。
また従来の物理的な対策方法では、ハンドルロックやタイヤガード、警報装置など、物理的にクルマの持ち出しを困難にする方法やGPS追跡装置のような盗まれた後の追跡に寄与する対策や、駐車場自体を照明施設や監視カメラの整った、防犯レベルの高い駐車場に変更するのも有効です。
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