1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

なかなか減らない… 自転車の「傘差し運転」車側はリスクだらけ!? 運転時どう気をつけたらイイ?

くるまのニュース / 2022年6月12日 7時30分

自転車の「傘差し運転」は交通違反であるにもかかわらず、街中で多く見られます。ドライバーはどういった点に気をつけると良いのでしょうか。

■自転車の「傘差し運転」、ドライバーは何に気をつけたら良い?

 雨の日のクルマの運転は、視界が悪くなりやすいため、歩行者や自転車にも気をつけなければいけません。

 しかしその一方で、交通違反であるにもかかわらず、自転車が「傘差し運転」をしているケースも多く見られます。

 傘差し運転は片手で運転しているのと同じであり不安定であることから、ドライバーは接近する際十分な注意が必要です。ではどういったポイントに気をつけると良いのでしょうか。

 傘差し運転は、道路交通法第71条第6号の「…(略)…、道路又は交通の状況により、公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要と認めて定めた事項」を踏まえて、各県が禁止しています。

 例えば東京都道路交通規則の第8条は、以下のように規定しています。

「傘を差し、物を担ぎ、物を持つ等視野を妨げ、又は安定を失うおそれのある方法で、大型自動二輪車、普通自動二輪車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと」

 しかし、街中では傘差し運転をしている人がいるのが現状で、SNSでは「傘差し運転危なすぎる」「クルマの横に傘差し運転現れるときあって怖い」など、安全性を危惧するドライバーの声が見られます。

 自転車の傘差し運転はバランスも不安定で非常に危ないため、クルマ側は走行時に十分な注意が必要ですが、具体的にどういった点に気をつけると良いのでしょうか。

 三井住友海上火災保険の広報担当者は以下のように話します。

「傘差し運転の自転車が風などでバランスを崩し、車道側にはみ出たり転倒したりする危険性も考えられ、危険を予測した運転が求められます。

 また速度を落とし、自転車との間隔を晴天時より多くとって走行するなどの対応が必要です。

 日頃からワイパーの拭き取り状況を点検し、雨天の走行に支障がないことを確認しておくことも大切です」

 このほか、クルマで自転車を追い抜くときは十分な側方間隔をとるようにすると良いといえます。

※ ※ ※

 自転車の傘差し運転は、バランスや視界が悪いほか、ブレーキを握る力が入りにくいため急に止まることも難しいといえます。

 特に滑りやすいこともあるため、降雨時に自転車を運転する際は、傘を差すのではなくカッパを着用するようにしましょう。

■傘差し運転の自転車とクルマがぶつかったらどうなる?

 傘差し運転は禁止されているものの、なくならないのが実情です。

 もし、そんな傘差し運転の自転車と走行中のクルマがぶつかった場合、どういった過失割合になるのでしょうか。またクルマにぶつかってはいないものの、自転車側がよろけて転んでしまったケースなどはどうなるのでしょうか。

万が一ぶつかった場合はどうなる?(画像はイメージ)万が一ぶつかった場合はどうなる?(画像はイメージ)

 これについて、前出の担当者は以下のように話します。

「過失割合は、双方の走行状況や道路状況など、事故発生時の様々な状況によって判断されます。

 傘差し運転についてもあくまでその中のひとつの要素として考慮されることになりますが、一般的には5%から10%程度、自転車側の過失が大きくなる要素として考えられています。

 なお、ぶつかっていない場合でも、接触を回避するためなどで原因が自動車側の走行にあるのであれば、自動車側に相応の過失責任が生じます」

 自転車側の過失が加わるとはいえ、クルマ側の過失割合は自転車側に比べて高くなるため、大きな事故につながらないようクルマ側は十分な注意が必要といえます。

 また、自転車側は、風雨が強い日はバスや鉄道などの公共交通機関の利用を検討するなど、安全な移動を心がけると良いでしょう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください