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マツダの新型「タフ顔SUV」は何が違う? 斬新デザイン&全車4WDの新型「CX-50」をガッツリ体感! 米で分かった魅力とは

くるまのニュース / 2022年7月7日 10時10分

米国市場向けにマツダが投入した新型「CX-50」。日本での販売は予定されていない新型CX-50ですが、日本のマツダ車と異なる部分とはどのようなところなのでしょうか。

■アメリカ行って新型「CX-50」に乗ってみた!

 マツダは、新型「CX-50」を同社の最重要市場のひとつである米国での基幹車種として開発された2021年10月に発表しています。
 
 日本での販売は予定されていない新型CX-50ですが、日本のマツダ車と異なる部分とはどのようなところなのでしょうか。

 マツダ「CX-50」は、アメリカ専用車として2022年3月から現地で販売されている新型車です。

 生産はトヨタとの合弁プロジェクトとしてアラバマ州に新設された稼働したばかりの工場おこなわれます。

 興味津々の筆者(工藤貴宏)は早速太平洋を渡ってアメリカへ出向き、このクルマを試乗してきました。

 実車に触れて感じた、日本向けのマツダ車とは異なる“アメリカらしさ”を紹介しましょう。

 まずはなんといってもそのボディサイズです。

 CX-50は日本でも販売している「マツダ3」や「CX-30」と同じ“スモールアーキテクチャ”で作られたもので、プラットフォームの基本構造は共通です。しかし、実車に対面して驚きました。とにかく大きい。

 全長4710mm×全幅1920mm、そしてホイールベースは2814mm。いずれも同社の主力モデルでありアメリカでもよく見かける「CX-5」より一回り大きいのです。

 実は、このボディサイズがCX-50のポイント。CX-5はアメリカで大人気(2021年にアメリカで販売されたマツダ車のうち2台に1台がCX-5)となっている車種ですが、トヨタ「RAV4」やホンダ「CR-V」などベストセラーとなっているライバルに比べると車体がやや小さいのです。

 そこでCX-50はライバルと同等、もしくはそれ以上の車体サイズにしてきたというわけ。

 マツダの「CX-3」に対する「CX-30」のような関係といえばわかりやすいかもしれません。

 それにしても、全幅1920mmは日本の感覚では相当ワイドです(ライバルよりも幅広)。

 しかし、それがカッコいい。SUVなのに平べったくて、スタイリングにかなりの安定感があります。

 そんなスタイリングは、単にワイドなだけでなく大きく張り出したフェンダーによって凄みが誇張されているといっていいでしょう。

 日本のマツダSUVが掲げる「美しさ」とはベクトルが異なるワイルドなテイストは、現地のSUVユーザーに好まれるに違いありません。

 また、ターボエンジンの設定も日本仕様のCX-30などとの大きな違い(現地ではCX-30にもターボエンジンの設定がある)。

 そもそも搭載するエンジンはターボ付きでなくても排気量2.5リッターと日本向けの“スモールアーキテクチャ”よりも大きいサイズ。

 アメリカではフリーウェイへ合流する際の「ググッ」という力強さが求められ、低回転トルクの豊かな特性が好まれます。

 大排気量V6やV8がもてはやされるのはそんな環境があるからですが、試乗した2.5リッターターボ(日本でCX-8などに設定されているのと同じエンジン)も低回転トルクの太さが自慢。まるで大排気量V6のようなフィーリングでした。

 いっぽう高回転の楽しさや刺激、盛り上がりなどはないので“回す歓び”はないのですが、スポーティとは違うそんな特性もアメリカらしいです。

■内装もザアメリカン仕様の「CX-50」

 動的性能の話をすると、サスペンションの味付けは日本のマツダ車に比べるとちょっとおおらかな印象でした。

 その大きな理由となっているのがオールシーズンタイヤを履くことで、サスペンションやパワーステアリングの設定はそれに最適化されたもの。

 日本で売っているマツダ車でいえば、同様にオールシーズンタイヤを履きそれにあわせたチューニングを施したCX-5の「フィールドジャーニー」に似た乗り味です。

 さて、アメリカ仕様を感じさせる大きなポイントはそんなところですが、インテリアや装備類もアメリカらしさを感じるポイントがあります。

 まずはメーターが“km”ではなくマイル表記だったりエアコンの温度表示が摂氏ではなく華氏となっていること。

 これは現地の基準にあわせたものです(ただしどちらも液晶表示ということもありkmや摂氏にも設定で切り替えできる)。

メーター表記などは米国向けの表示となっているメーター表記などは米国向けの表示となっている

 加えて、サンバイザーにエクステンションがついて面積を拡大できるのも北米仕様では多く見られる日本仕様との違いです。

 ルームミラーに自宅の電動ガレージを遠隔操作で開閉するボタンがついていたり、キーに「パニックボタン」と呼ばれるライトを点滅させつつアラームを鳴らし異常を伝えるボタン(犯罪に巻き込まれた際などに使う)が備わるのも日本向けにはない現地仕様らしい違いでした。

 オーディオには衛星ラジオが組み込まれるのも、国土の広いアメリカらしいおもてなしと感じました。

 日本車だけど、日本向けとはいろいろ違って面白い。そんなCX-50は、アメリカ発祥のお寿司であるカリフォルニアロールのような感覚といっていいでしょう。

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