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なぜタクシー運転手「マスク」外せない? 「1人なら外しても…」 乗客次第で対応変わる? 業界のイマ

くるまのニュース / 2022年7月11日 9時10分

日差しが強く暑い季節に突入したことや、熱中症のリスクからも、マスクの着用義務は緩和されました。しかし、今でもタクシーなどのドライバーのなかには、マスクを着用している人が多くいます。いまだにマスクの装着は義務付けられているのでしょうか。

■車内に1人でもマスク?公共交通機関のドライバーはいまだにマスク着用が義務?

 新型コロナウイルス感染症の対策として、「マスク着用」や「手洗い・うがいなどの徹底」が求められていますが、日差しが強く暑い季節に突入したことや、熱中症のリスクからも、マスクの着用推奨は緩和されました。
 
 しかし、今でもタクシーなどのドライバーのなかには、マスクを着用している人が多くいますが、1人で運転している場合に着用する必要はあるのでしょうか。

 2020年から約1年ほどが流行のピークとなった、新型コロナウイルス感染症ですが、感染症対策として「自粛要請」や「手洗い・うがいなどの徹底」などが強く呼びかけられています。

 なかでも、“三密”(換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近で会話や発声をする密接場面)を避け、人と接触する可能性がある外出時にマスクの着用をすることは、もはや当然の行動としておこなわれています。

 しかし、最近ではコロナウイルスの感染者数も次第に減少の兆しを見せています。これと併せて、日差しが強く暑さが厳しい夏に突入するということから、マスク着用に関するルールが緩和されました。

 厚生労働省によると、屋外では「身体的距離(目安2m以上)を確保できず、会話をおこなう場合」以外の状況下ではマスクの着用は必要ないとされ、一方屋内では「身体的距離(目安2m以上)を確保でき、会話をほとんどおこなわない場合」のみマスクの着用が必要ないとしています。

 とくに夏場では熱中症予防の観点から、屋外でマスクの必要ない場面ではマスクを外すことが推奨されており、「熱中症を防ぐために屋外ではマスクを外しましょう」という注意喚起もされています。

 しかし、タクシーなどの公共交通手段の運転手のなかには、いまだに車内でのマスク着用をしている人が多く、SNSでは「マスクが暑くてしんどい」「外したくても外せない…」というように、マスク着用に対して悩みを抱えている人もいるようです。

 厚生労働省が公表している上記の条件から考えても、タクシーなどで車内に自分1人しかいない状況では、マスクを着用する必要はないといえますが、なぜいまだにマスク着用のルールが徹底されているのでしょうか。

 タクシー会社の日本交通は、“安心してご乗車いただけるように”とし、「乗務中は原則としてマスクを着用しています。また、咳エチケットやうがい、手洗い等の励行を徹底しています」と説明しており、いまだにマスクの着用は必須となっている様子がうかがえます。

 同様に、日の丸交通は「乗務する社員への義務として『出庫・帰庫時の検温チェック』『出社退社時の手洗い消毒』『マスク装着』を徹底するとともに、接触感染への対応としても『乗客が降車時の手すりシートなどの念入りな消毒』など車内の環境衛生に最大限の努力を敢行し、安全で安心なタクシーサービスの提供に努めます」としています。

 やはり、マスクの着用が緩和された現在でも、いまだにタクシー車内の感染対策に加え、マスク装着も徹底しておこなわれているのが実情といえるでしょう。

■タクシー運転手は車内のマスク着用についてどう思う?

 では、実際にタクシー運転手は、車内でのマスク着用についてどう考えているのでしょうか。

 タクシー会社でコロナ禍以前から運転手をつとめていた60代の男性は、以下のように話します。

「マスクを1日中装着しないことで会社にひどく注意されるということはありませんが、マスクを装着していないと気にされるお客さまもいらっしゃるので、現実的にマスクをしなければならない雰囲気はまだあります。

 私(運転手)自身は、もうこの暑い季節ですから、お客さまがマスクを着用していなくても気にならないし、気にしないようにしています。換気対策として窓も開けています。

 それでもやはりいろいろなお客さまがいらっしゃるので、タクシー運転手の多くは、世の中がマスクを外すようになっても着用し続けるのではないかと思います。

 9割の人がマスクを外すようになって、ようやく一部のタクシー運転手がマスクを外すようになるという程度だと思います」

最近では前席と後席をパーティションで区切っていることもあり…必ずマスクが必須ともいえないが…最近では前席と後席をパーティションで区切っていることもあり…必ずマスクが必須ともいえないが…

 三者三様のお客を近距離で乗せるタクシーでは、利用者を不快にさせないためにも、マスクを外しての運転は現実的に難しいのかもしれません。

 一方で、SNSでは「マスクなくてタクシー拒否された」「ノーマスクでタクシー乗車したら注意された…」という声も少なくなく、タクシー会社がマスク着用を徹底している故のトラブルも発生している様子がうかがえます。

 日差しが強く暑い季節となってきましたが、大人数が集まる場所や人との距離が近く密になりやすい場所では、気遣いや思いやりの点からも、マスクの着用を心がける必要がありそうです。

 なお、とある市区町村のホームページでは、マスクと熱中症について「新型コロナウイルス感染症予防のためにマスクを着用することで体内に熱がこもりやすくなります。またマスク内の湿度が上がるため、喉の渇きを感じづらくなるため、脱水状態に気づかず、熱中症のリスクが高まります」と説明しています。

 実際に、運動中にマスクを着用したことによって、熱中症の症状で倒れるケースもあり、状況に合わせてマスクの付け外しをおこなうのが良いでしょう。

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