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対向車は予測不能!? 危険すぎる「ショートカット右折」交差点での正しい運転方法は?

くるまのニュース / 2022年7月20日 7時10分

交差点を曲がる際、「ショートカット右折」と呼ばれる危険運転をするドライバーが存在するようですが、具体的にどのような運転方法なのでしょうか。

■予測不可能!? 危険すぎる「ショートカット右折」とは

 街中ではさまざまなクルマが走行していますが、一部では危険な運転をする場面を見かけることがあります。

 なかには、交差点などで「ショートカット右折」と呼ばれる危険な運転をおこなうドライバーが存在します。

 具体的にどういった運転方法なのでしょうか。また、どのような危険性があるのでしょうか。

 ショートカット右折とは、交差点で右折をする際に交差点の中心に寄らずに最短距離で曲がる行為を指し、このような運転は周囲がクルマの動きを予想できないために、危険状況となる場合も考えられます。

 例えば、交差点で道路を右折をする際、交差点の中心から離れた場所で曲がると、信号待ちをしている前方の対向車線にいるクルマに接触してしまう可能性があります。

 仮に危険を感じてとっさにブレーキを踏んだとしても時差が発生し、大分県警が発表している実験データでは、ブレーキが効き始めるまでの時間は最短で0.6秒、通常は1.5秒ほどかかることが分かっています。

 このため、仮に時速20kmで走っていれば1.5秒間の間に約8.3m進み、それ以上の速度を出していれば、さらに距離が伸びてしまうことは明らかといえます。

 道路交通法第34条では、左折と右折の運転について規定が定められており、右折については第2項で以下のように定められています。

「右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、かつ、交差点の中心の直近の内側を徐行しなければならない」

 違反した場合は「交差点右左折方法違反」に該当し、違反点数は1点、普通車の場合4000円の反則金が科されます。

 警察庁の「令和2年中の違反種別ごとの交通違反取締り状況」の資料によると、右左折方法違反の取り締まりは5万2623件となっています。全体の違反件数に占める割合は0.9%程度ですが、決して少ない数字ではないため「切符を切られることはない」などと軽視してはいけません。

 右折する際の運転時のポイントについて、警察官として6年間勤務していた元警察官Bさんは以下のように話します。

「まず道路交通法第34条2項にもあるとおり、交差点の中央に寄ってゆっくり曲がるのを意識することが大切です。

 クルマの速度が上がれば上がるほど視野は狭くなり、クルマの死角が増えると言われています。

 時速10km以下でゆっくりと右折すれば、横断歩道を渡ろうとしている人の動きにも十分注意できますし、仮に気付くのが遅れたとしてもすぐに停止することができます。

 また焦って右折をしないということもポイントのひとつです。

 当たり前と思われるかもしれませんが、右折レーンに並んでいる時に、前のクルマが進んだからといってすぐについて行ったり、自分のクルマの後ろにたくさんのクルマが並んでいることにプレッシャーを感じて、周囲をよく確認せずに曲がってしまうドライバーもいます。

 焦って右折すると、対向車と接触してしまうおそれがあるので、確実に対向車が来ないことを確認してから曲がるように注意することが必要です。

信号が青信号から黄色信号に切り替わりそうな状況であれば、無理に右折せず、次の機会を待つようにしましょう」

※ ※ ※

 ショートカット右折は交差点右左折方法違反のほか、同時に他の交通違反が成立する場合があります。例えば、前方から対向車が来ているにもかかわらず強引にショートカット右折を行えば、「交差点優先車妨害違反」になってしまう可能性があります。

またショートカット右折をした先に横断歩道があり、横断歩道を渡ろうとしていた歩行者の進行を妨げた場合には、「横断歩行者等妨害等違反」が成立する可能性も。

 このようにショートカット右折をすると事故の原因となったり、交通違反で検挙されたりする可能性があるため、交差点で曲がる時は、気持ちに余裕を持ち、周囲を十分に確認して曲がることを心がけることが大切です。

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