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「オートキャンプ」人気がコロナ禍で加速!? 普通のキャンプと何が違う? マナーや注意すべきこととは

くるまのニュース / 2022年8月11日 11時10分

キャンプ人気が過熱するなか、とくに注目を集めているのが「オートキャンプ」と呼ばれるスタイルです。オートキャンプとは何なのでしょうか。

■「オートキャンプ」は普通のキャンプと違う!?

 コロナ禍によって人々の行楽も変化してきています。なかでも「密」を避けることができることからアウトドアが再びブームとなり、キャンプの人気が非常に高まっています。

 そして今までのアウトドアブーム以上に盛り上がっているのが、「オートキャンプ」と呼ばれるスタイル。クルマを活用したキャンプのことを指しますが、マナーや注意点なども知っておきたいところです。

 一般社団法人日本オートキャンプ協会によると、オートキャンプを楽しむ人はコロナ禍の影響があっても年々増加傾向だといいます。

 クルマを利用してキャンプを楽しむ人は2012年から7年連続で増加傾向を示し、2019年は利用者数が860万人を記録。

 コロナ禍が本格化した2020年は行動規制もあり610万人まで減少しましたが、2021年からは復調傾向を見せており、これに合わせて新規のオートキャンプ場も次々とオープン。現在では全国に2500か所以上存在しています。

 もちろん、今までもキャンプ場でキャンプを楽しんでいた人はもちろんいたわけですが、普通のキャンプ場とオートキャンプ場は何が違うのでしょうか。

 自身のクルマもキャンパー仕様へとカスタマイズしているオートキャンプを楽しんでいる、業界関係者O氏に聞いてみました。

「今までのキャンプ場は、テントスペース内であればどこにでもテントを張ることができますが、原則としてテントスペースには駐車はできません。

 一方で、オートキャンプ場は『サイト(区画)』が定められており、サイト内にクルマを置くことができます。

 積載したキャンプ道具の積み下ろしも楽ですし、サイト分けでほかの宿泊客とも一定の距離が保てるのでプライバシーを確保できるのが魅力です」

 また最近のオートキャンプ場は施設が充実しているところが多く、シャワールームや水洗トイレだけでなく、温泉まで楽しめるところがあるそうです。

「AC電源が用意されていたり、水道やオープンキッチンまで併設しているところも多いので、キャンプ初心者や家族連れなどでも安心して楽しめるようになっています」(業界関係者O氏)

 キャンプと聞くと、より自然に近い環境のなか自分でテントの設置場所から確保しなければいけませんでしたが、オートキャンプ場であれば気軽にキャンプ気分が楽しめるようになりました。

 もちろん利用料金はそのぶん高めになりますが、便利で衛生的な施設が使えるとあって、最近では週末のオートキャンプ場は予約が取りにくいほど人気になっているそうです。

「以前はキャンピングカーやトレーラーなどを活用するスタイルを指していましたが、現在ではクルマにキャンプ用具を搭載しサイト内まで乗り入れ、『タープ』と呼ばれる簡易屋根を設置しキャンプを楽しむことなど全般を含めてオートキャンプと呼ばれています。

 近年はソロキャンプ(1人キャンプ)の人気が非常に高く、平日のオートキャンプ場は1人で車中泊するユーザーが増えています」(業界関係者O氏)

 流行語にもなったソロキャンプですが、確かに車中泊できるオートキャンプ場であれば、1人でフラッとクルマを走らせ、テントを張る必要もなくアウトドアを楽しめるのは大きな魅力。

 とくに女性のソロキャンプなら、ドアロックできる車中泊なら安心して楽しめそうです。

■キャンピングカーじゃなくてもオートキャンプは可能?

 オートキャンプに最適なクルマや最低限必要な装備、またキャンピングカーなどはどんなものがあるのでしょうか。

「ひと括りにオートキャンプ場といっても、きちんとサイトが整備されているとは限りません。予約したいオートキャンプ場の設備情報などは事前に調べておきたいところです。

 地面が未整備の場合は、雨でぬかるんだり足場が悪い場合もありますので、一般的なセダンより最低地上高が高めの車種が良いでしょう。

 ミニバンであれば車中泊もしやすいのですが、ホイールベースが長くて車重があることから、スタックを回避できる無理のない場所に駐車する配慮が必要です」(業界関係者O氏)

キャンピングカーじゃなくてもオートキャンプ可能キャンピングカーじゃなくてもオートキャンプ可能

 また多くの人が憧れる「キャンピングカー」ですが、現在の主流は「バンコン」(バン・コンバージョン)と呼ばれる、ミドルサイズのバンを架装したタイプが主流です。ただし価格も高額で、装備の違いにもよりますが1000万円級の車両もあります。

 一方で、最近ではソロキャンプ向けに軽トラや軽バンなどをベースにした「軽キャン」(キャンパー仕様の軽自動車)の人気が高まっていたり、最低地上高が高いSUVでもさらにリフトアップするカスタムも根強い人気だといいます。

「リフトアップはクロカンでは定番のカスタムでしたが、昨今のキャンパー仕様もちょっとだけリフトアップするのが人気のようです。

 またSUVの場合は、専用のキャリアやラゲッジを有効活用できるボードを装着して、キャンプ道具を積みやすくしているようです。

 あとは内装の寸法に合わせたフラットベッドがあれば、車中泊もグッと快適になります。とりあえずこれくらいのライトカスタムでも十分オートキャンプを楽しめると思います」(業界関係者O氏)

 最後に、オートキャンプ場を利用する上で、注意したいマナーを教えてもらいましょう。

「意外なことに、オートキャンプ場内での事故が意外に多いく、キャンプという開放感でテンションが上がりやすく、周囲への注意も散漫になりがちです。

 ほかのユーザーのクルマに轢かれたり接触事故を起こすケースが毎年報告されているそうです。

 せっかくのレジャーですから、無事に帰ってくるのが一番。周囲のクルマへの注意は怠らないでほしいです」

 また、常に問題となっているのがゴミ処理問題。最近のオートキャンプ人気で初心者も増えているのですが、キャンプやBBQ、花火などで出たゴミをそのまま放置していく人も残念ながらいるそうです。

「オートキャンプに限らずアウトドアのレジャー全般にいえることですが、自分のゴミは自分で持ち帰るか、キャンプ場の指示通りの処理をすること。

 自然に囲まれた環境を維持するためにも、ゴミを放置しないのは最低限のマナーだと思ってください」(業界関係者O氏)

 加えて、騒音にも注意したいものです。目の前に広がる星空や豊かな自然を、静かに楽しみたい人もいます。

「オーディオなどで音楽を楽しみたい人も、夜はボリュームを控えめにして、虫や川のせせらぎをBGMに楽しむようにしてほしいです。

 同様に、人との会話は深夜になるほど意外に聞こえてくるものです。とくにBBQなどでアルコールが入ると会話の音量も大きくなりがちです。

 いくらサイトごとに分かれているとはいえ、10mも離れていないことも多いので、夜更けや早朝などは会話の音量にも気をつけてほしいです」(業界関係者O氏)

 さらに、他人のサイト内を横切るのもできれば避けたいところ。ほかのユーザーが利用しているサイトを、ショートカットのつもりでも横切られたら気分は良くありません。

 どうしても横切る必要がある場合はひと声かけるなど、トラブルを回避するように心掛けたいところです。

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