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新型「クラウン エステート」は3列SUV!? いまだ詳細不明な新型クラウンの大本命「ワゴン」モデルを分析

くるまのニュース / 2022年8月19日 6時10分

2022年7月に発表されたトヨタの新型「クラウン」4モデルのなかでも、ラージSUV「クラウン エステート」に注目が集まっています。ラージSUVはライバル各社が3列シートレイアウトとしているなか、クラウン エステートはどのようなパッケージングとなっているのか予想します。

■往年のステーションワゴンの名を受け継ぎ「クラウン エステート」が復活

 トヨタは2022年7月、新型「クラウン」シリーズ4モデルを世界初公開しましたが、かつてワゴンモデルとして根強い支持を集めた「クラウン エステート」の名が復活したことも大きなニュースとなっています。新型はラージSUVだといいます。
 
 ボディサイズや室内のシートレイアウトなど、新型クラウン エステートの詳細について探ってみましょう。

 16代目となる新型クラウンは、斬新なデザインの4モデルをラインナップ。クラウンが脈々と受け継いできた高級セダンのイメージを打ち破ったことで大きな反響を呼んでいます。

 4モデルとは、セダンとSUVを融合させた「クラウン クロスオーバー」、ミドルSUV「クラウン スポーツ」、正統派セダン「クラウン セダン」、そして機能的なラージSUV「クラウン エステート」ですが、2022年秋に先行発売されるクロスオーバー以外の詳細はまだ明らかになっていません。

 なかでももっとも気になるのは、かつて11代目クラウンで2007年までラインナップされていたステーションワゴンモデルの名称を受け継いだクラウン エステートでしょう。

 トヨタの公式サイトには「大人の雰囲気で余裕のある走りを持つ機能的なラージSUV」とあります。いったいどんなクルマなのでしょう。

※ ※ ※

 新型クラウン エステートのヒントは、中国で2021年4月の上海モーターショーで発表され、同年夏に発売を開始した新型車「クラウンクルーガー」にあります。

 クラウンクルーガーは、トヨタの中国合弁会社である天津の一汽トヨタが生産するSUVモデル。ベースは「ハイランダー」です。

 中国でも長く販売されその名を知られている高級車ブランド「クラウン」を冠した車名とし、ハイランダーの上級版的なポジションとされました。

 前年の2020年秋に、中京地域の新聞社が「次期型クラウンはSUVになる!?」と報じ大きな話題を呼んだ後に誕生したクラウンクルーガーは「これが新型クラウン!?」と日本でも大きな反響となりました。

 しかし実際のところ、クラウンクルーガーはあくまでも中国専用モデルのようです。

 一方のハイランダーはもともと北米で製造されている車種でしたが、中国でももうひとつの合弁会社の広州・広汽トヨタでの生産も始まっています。

 クラウンクルーガー、ハイランダーともに、最新のTNGA GA-Kプラットフォームをベースに、2.5リッター2モーターハイブリッド「THS II」を組み合わせています。また北米モデルでは3.5リッター V型6気筒ガソリンエンジン仕様の設定も用意されています。

 GA-Kはセダンモデルの「カムリ」をはじめ、「RAV4」や「ハリアー」、レクサス「NX」など大小のSUV、そして今回先行発表された新型クラウン クロスオーバーに至るまで、世界で幅広く使用されているFFモデル向けのプラットフォームです。

 そのなかでもハイランダー・クラウンクルーガーはもっとも大柄な車種で、その空間を活かし3列シート・7人乗り仕様となっています。

■ラージSUV「クラウン エステート」は3列シートレイアウトか!?

 ハイランダー 北米仕様のボディサイズは、全長194.9インチ(約4950mm)、全幅76.0インチ(約1930mm)、全高68.1インチ(約1729mm)、ホイールベースが112.2インチ(約2850mm)とボリュームたっぷりなもの。クラウンクルーガーも、ほぼ同等のサイズとなっています。

 対する新型クラウン エステートですが、開発中の車両のスペック(開発目標値)が先行公開されています。

 新型クラウン エステートのボディサイズは、全長4930mm×全幅1880mm×全高1620mm、ホイールベース2850mmです。

見た目にはまったく似ていないが、ホイールベースが共通な2台。新型クラウン エステートも、GA-Kプラットフォームを使用しているのだろうか[(上)トヨタ 新型「クラウン エステート」(2023年発売予定)/(下)日本では売られていないトヨタのラージSUV「ハイランダー」(北米仕様)]見た目にはまったく似ていないが、ホイールベースが共通な2台。新型クラウン エステートも、GA-Kプラットフォームを使用しているのだろうか[(上)トヨタ 新型「クラウン エステート」(2023年発売予定)/(下)日本では売られていないトヨタのラージSUV「ハイランダー」(北米仕様)]

 そのスペックをハイランダーと比べてみると、全高が100mm低い以外かなり近いサイズであることがわかります。とくにホイールベースが同一なのが、偶然とは思えません。

 見た目にはまったく異なるハイランダー/クラウンクルーガーと新型クラウンエステートですが、なにかしらの関係性を疑わざるを得ないところです。

 そうなると気になってくるのが、新型クラウン エステートの乗車定員でしょう。

 仮にもし同じプラットフォームを共有し、しかもほぼ同じボディサイズとなれば、乗車定員に関わってくるパッケージングも同等と考えるのが筋でしょう。

 したがって「ラージSUV」と紹介される新型クラウン エステートも、3列シートレイアウトを採用する可能性は極めて高そうです。

 国内外のラージクラスSUVには、3列シートモデルが多くあります。これらは多人数乗車可能なミニバンの代わりとなるモデルとして、ファミリー層からも密かに支持を集めています。

 国産モデルに加えプレミアム系輸入車の競合モデルも多いことから、新型クラウンでもここに新たな市場の開拓を狙い、新型クラウンクロスオーバーを開発しているのかもしれません。

※ ※ ※

 トヨタでは、2022年秋にクラウン クロスオーバーを先行発売後、残りの3モデルについても2023年に順次導入していく予定だといいます。

 新型クラウン エステートの詳細が明らかにされるのは、もう少し先となりそうです。

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