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「本当に合ってる?」道路のオレンジ線はみ出しちゃダメ!? OKなケースも? 意外と見落としがちな「センターライン」の違いとは

くるまのニュース / 2022年8月22日 16時10分

道路にはさまざまな線が引かれていますが、それぞれどういった意味があるのでしょうか。

■道路に引かれた「センターライン」の意味とは

 道路をクルマで 走行する際、2車線以上だと真ん中に白やオレンジ、実線や破線などさまざまな種類の線が引かれています。
 
 これにはそれぞれどういう意味があるのでしょうか。またどういったルールが設けられているのでしょうか。

 道路に引かれている線は、種類によってルールが異なります。これは自動車教習所などで必ず教わるため、知っていて当たり前と思う人も多いでしょう。

 しかし一方で、意味を忘れてしまっていたり、誤った認識をしたりしている人がいるかもしれません。改めて確認していきましょう。

 2車線以上の道路には「車道中央線」、いわゆるセンターラインが引かれています。

「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」では、車道の幅が5.5m以上で中央部分を示す必要がある車道に設置されているとされています。

 そんなセンターラインは、白線が多いですが、切れ目なく続く「実線」の場合は、道路の片側が6m以上あるか、追越禁止場所に引かれています。

 反対に等間隔で切れ目の入った「破線」は、片側が6m未満の道路に引かれています。

 では、実線と破線にはどんな違いがあるのでしょうか。

 これは、センターラインを越えて道路の右側にはみ出すことができるかどうかです。

 実線の場合、道路の片側の幅が6m以上と広くなっており、センターラインを越えて右側にはみ出さなくてもクルマの追い越しなどが可能であるため、原則としてセンターラインをはみ出すことはできません。

 一方で破線の場合は、幅が6m未満と余裕がないため、路上駐車のクルマを避けたり、前を走るクルマを追い越したりするために、センターラインをはみ出しても問題ないとされています。

 また、なかにはセンターラインの実線の色がオレンジ(法令では黄)の場合もあります。

 この線は、道路の片側の幅が6m未満で、見通しのきかないカーブや、センターラインをはみ出すことによる事故が多発している場所などに引かれています。

 この区間では、右側部分へはみ出して前のクルマを追い越すことはできません。

 ただし、あくまで追い越しのためのはみ出しを禁止していることから、追越禁止の場所でなければセンターラインをはみ出さない範囲での追い越しは可能です。また、駐車車両や障害物を避けるためにセンターラインをはみ出すことは可能です。

 オレンジ線が引かれている道路での運転について、元警察官のBさんは以下のように話します。

「オレンジ色のセンターラインは、道路の構造上危険だと思われる区間や、交通量が多く、追い越しのための右側部分はみ出しによって交通事故が多発している、または事故が予想される区間などに設置されることが多いです。

 道路の構造上危険な場所とは、具体的には見通しの悪い曲がり角、急勾配で対向車が見えにくい坂などです。

 オレンジ線が設置されている場所は、事故が起こる危険性のある場所であるということを認識して運転しましょう。

 路上に停められているクルマや障害物を避ける際も、対向車に注意し、はみ出しも必要最低限にすることを心がけましょう」

■ほかにもある! 道路に引かれているさまざまな「線」

 道路のセンターラインは、白い破線や実線、オレンジの実線のほかにも、さまざまな種類があります。

 例えば、白色実線が2本引かれたセンターラインは、白色実線1本と同じく原則として道路の右側部分へのはみ出しは禁止です。

 オレンジ実線2本の区間も存在しますが、これも追い越しのための右側部分はみ出し禁止を強調する意味合いで引かれています。

 またオレンジ実線と白色破線の二重線は、オレンジ実線側のクルマは追い越しのためのはみ出しが禁止。

 白色破線側を走っているクルマは、はみ出しや追い越しが可能なことを意味します。

 簡単に言えば、走っている側の線の意味が適用されると考えておくと良いでしょう。

二重線、三重線も存在!? 道路の線にはさまざまな種類がある(画像はイメージ)二重線、三重線も存在!? 道路の線にはさまざまな種類がある(画像はイメージ)

 さらに、オレンジ実線、白色破線、オレンジ実線の三重線も存在しますが、これも追い越しのための右側部分はみ出しを禁止しています。

 白色の実線や破線がオレンジの実線に挟まれているのは、道路が、白色のセンターラインの区間から、追い越しやはみ出しによる事故の危険性がある道路に差し掛かったことを示しており、事故への注意を促す意味があります。

 また、道路にはセンターラインによく似た線として、「車線境界線」という線があります。

 車線境界線は片側に複数の車線がある道路を区分する境界線です。

 車線境界線もセンターラインと同様、白色の実線、破線、オレンジの実線がありますが、センターラインとは意味が異なり、白色の実線と破線はどちらも線をまたいでの車線変更、追い越しが可能です。

 一方でオレンジ実線は、車線をまたいでの追い越しや車線変更が禁止されています。

 センターラインと意味を混同しないよう正しく理解しておきましょう。

※ ※ ※

 普段何気なく走っている道路ですが、センターラインは線の種類や色によって意味が異なります。

 線の意味を正しく理解し、交通違反や事故の原因とならないよう注意していきましょう。

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