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トヨタ「シエンタ」どんなクルマ? ホンダ「フリード」が最大ライバル!? 小型ミニバン競争はどうなる?

くるまのニュース / 2022年8月23日 10時10分

2015年デビューのトヨタ「シエンタ」と、2016年デビューのホンダ「シエンタ」は、熾烈な販売競争を繰り広げ続けるコンパクトミニバンです。ロングセラーの2モデルそれそれの特徴について紹介します。

■独自のキャラを持つ「シエンタ」と、上位モデルを喰う勢いの「フリード」

 トヨタの「シエンタ」とホンダ「フリード」は、コンパクトミニバンジャンルにおける2大モデルで、常に販売合戦を繰り広げる関係にあります。
 
 デビュー7年が経過したシエンタと、まもなく丸6年が経過しようとしているフリード。共にロングセラーの2モデルについて比較します。

 トヨタ最小のコンパクトミニバンであるシエンタ。現行型は2代目で、2015年7月にフルモデルチェンジしました。

 ボディサイズは全長4260mm×全幅1695mm×全高1675mm。その上のミディアムクラスミニバン「ノア/ヴォクシー」が全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mmなので、かなり小柄な車体であることが数値上からも理解できます。

 しかしパッケージングレイアウトを工夫することで、ミニマムな3列シートレイアウトを成立させています。

 3列すべてが余裕たっぷりというわけにはいきませんが、2列目席の広さは十分で、後席スライドドアの使い勝手の良さと相まって実用性は十分です。

 外観はアクティブさを強調したスポーティなフォルムで若々しい雰囲気。そういったキャラクターの違いもあって、上位クラスのノア/ヴォクシーとはほとんど競合することもなく、明確なすみ分けが図られていることがうかがえます。

 シエンタのコンパクトなサイズがもたらす機動性の高さは、狭い街中の道や駐車場の出し入れなどで発揮されます。

 普段は3列目席をたたみ、おもに前2列を使用するようなユーザーに向いたレイアウトといえるでしょう。

 1.5リッターガソリンエンジン車と、同1.5リッターハイブリッド車の2タイプが設定され、ガソリン車にのみ4WDの設定があります。

 消費税込み価格は181万8500円から258万円と、ミニバンクラスの中でも特にリーズナブルな設定なのもうれしいところです。

※ ※ ※

 対するライバル車、ホンダのフリードは2016年9月にフルモデルチェンジを受けた2代目。

 2008年5月に登場した初代は、デビュー早々の2008年下期にミニバンの販売ランキングで1位を記録するほどの大ヒット作で、その後登場した2代目シエンタへの巻き返しに対抗すべく登場しています。

 こちらも1.5リッターガソリン車と、1.5リッターハイブリッド車を設定。それぞれFFと4WDが用意されていて、シエンタよりも選択の幅が広がっているのが特徴です。

 ノーマルボディのほか、クロスオーバースタイルの「CROSSTAR(クロスター)」や、走行性能を向上させたカスタムコンプリートカー「Modulo X(モデューロエックス)」など、グレードのバリエーションも豊富に用意されています。

 グレードラインナップの幅広さを反映し、消費税込み価格も227万5900円から327万8000円となっています。

 ボディサイズは全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mm。背も高いうえ四角いフォルムなことから、シャープでスポーティなフォルムのシエンタに比べ、実寸以上に大きく見えるのが特徴です。

 実際に乗り込んでみても室内や荷室の広さはシエンタを超えていて、そんな実用性の高さがフリードの魅力となっています。

■トヨタ vs ホンダ! シエンタとフリードの熾烈な戦いはこの先も続く

 ただしそんなフリードの万能選手ぶりも、痛しかゆしだという声もあります。

 東京近郊のホンダカーズ販売店 営業スタッフのAさんによると、ミディアムクラスミニバン「ステップワゴン」を見に訪れた客がフリードを見て「これでじゅうぶん」となるケースが多いのだといいます。

 同じ社内での車種競合とはなかなか悩ましいところですが、購入するユーザーからみると、じゅうぶんに実用的なクルマがより安く手に入るわけで、歓迎すべきことともいえます。

 ともあれ、シエンタとノア/ヴォクシーの関係のように、キャラクターの違いによるすみ分けについて、ホンダではあまり考慮されていないのかもしれません。

販売面ではライバルのホンダに対し苦戦を強いられていた2代目トヨタ「シエンタ」だが、今後の巻き返し策にも期待大だ!販売面ではライバルのホンダに対し苦戦を強いられていた2代目トヨタ「シエンタ」だが、今後の巻き返し策にも期待大だ!

 そんなライバル関係にあるシエンタとフリードの販売の推移について、比較してみましょう。数値はすべて一般社団法人 日本自動車協会連合会(自販連)の調べによるものです。

 2代目シエンタが登場した翌年、2016年の年間販売状況は、シエンタが12万9926台、フリードが5万2202台とトヨタの圧倒的な勝利を収めました。

 しかし同年秋にフリードもフルモデルチェンジ。翌2017年の年間販売台数では、シエンタ9万6847台に対し、フリードが10万4405台とさっそく逆転しています。

 そして2018年はシエンタ9万4048台、フリード8万4121台と、ふたたびトヨタが逆転。同年9月にシエンタがマイナーチェンジを実施したことで、翌2019年はシエンタ11万880台、フリード8万5596台と大きく差をつけたのでした。

 しかしシエンタの勢いも、あまり長続きしませんでした。

 2020年の年間販売台数では、シエンタが7万2689台、フリードが7万6283台とほぼ同数に並び、翌2021年にはシエンタ5万7802台、フリード6万9577台と、大きく差をつけられています。

 2021年から2022年にかけ、半導体不足やコロナ禍による海外生産の遅れなどが新車製造にも大きく影響を及ぼしています。

 そんな状況下の2022年上半期(2022年1月から6月)の販売台数では、シエンタの2万5861台に対しフリードは4万3827台と、大きく差がついている現状です。

※ ※ ※

 ホンダは2022年6月にフリードの一部改良を実施し、ブラックの加飾でドレスアップした特別仕様車「BLACK STYLE(ブラックスタイル)」も追加しています。

 直近では販売台数で後れを取るシエンタですが、フリードに対抗すべくどのように進化を遂げていくのか、この先も興味は尽きません。

 期待されるフルモデルチェンジのゆくえなど、今後のトヨタの動向についても気になるところです。

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