ホンダの「新型SUV」発表目前!? 六角形グリルのスタイリッシュフェイス! 新型「ブリーズ」を中国市場に投入か
くるまのニュース / 2022年8月23日 11時50分
ホンダが中国市場で展開しているSUV「ブリーズ」。近々フルモデルチェンジが予定されていることが判明しました。新型ブリーズとはどのようなモデルなのでしょうか。
■新型「CR-V」の中国専売姉妹車、新型「ブリーズ」がまもなく登場へ
中国市場では、ホンダ「CR-V」の姉妹車として「ブリーズ」が販売されていますが、そのフルモデルチェンジが近々おこなわれる見込みだといいます。
新型ブリーズとは、どのようなSUVなのでしょうか。
ホンダが長年にわたって展開し続けているクロスオーバーSUV「CR-V」。
日本での販売は現行型をもって終了し、次期型の日本投入も望みは薄いといわれています。
それに対し、売れ行きが好調なアメリカ市場では2022年7月にフルモデルチェンジを発表。同じく好調な中国市場でも投入は確実であることが中国政府への届出情報から判明しています。
そしてこのたび、中国におけるCR-Vの姉妹車「ブリーズ」がCR-Vと同じくフルモデルチェンジを受け、販売を控えていることが判明しました。
この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)のサイトです。
工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。
2022年8月11日に公開された情報では、ホンダからはCR-Vに対する姉妹車「ブリーズ」の新型モデル、そして新型CR-Vの四輪駆動モデルが登場することが判明。
初代CR-Vは1995年にシビック(EK型)のプラットフォームを流用して開発され、最終的には23万7847台を売り上げるほどのベストセラーとなりました。
その後、海外でも人気となり今では日本よりもアメリカや中国での売れ行きがケタ違いに多い大人気車種となっています。
現行モデルの5代目CR-Vは2016年にアメリカや中国、東南アジアにて先行で投入され、その2年後の2018年に欧州や日本にも上陸を果たしました。
新型CR-Vは6代目モデルとなり、2022年5月に公開された工信部の情報からその外観やスペックが判明しており、北米仕様車はすでに発表されましたが、依然として中国仕様車は正式発表をおこなっていません。
このような状況で判明した今回の新型ブリーズ。
ブリーズというモデルに馴染みのない人もいらっしゃると思いますので、少し解説します。
ブリーズは、2019年の広州モーターショーで発表されました。
ホンダは中国に東風汽車との「東風ホンダ」、そして広州汽車との「広汽ホンダ」の2つの合弁会社を設立しています。
そのうち、CR-Vは東風ホンダが製造・販売するモデルなのに対し、ブリーズは後者の広汽ホンダが担当するモデルです。
ホンダやトヨタなど中国に複数の合弁会社を持っている自動車メーカーは、それぞれの会社で別のデザインと車名を与え、同じクルマを姉妹車の関係でリリースすることが一般的となっています。
CR-Vとブリーズ以外にも、ホンダでは東風ホンダと広汽ホンダの順でとは「インスパイア/アコード」、「シビック/インテグラ」、「エンヴィクス/クライダー」、「XR-V/ヴェゼル」、「UR-V/アヴァンシア」、「ライフ/フィット」、「エリシオン/オデッセイ」、「e:NS1/e:NP1」など、同様の姉妹車をそれぞれラインナップ。
■新型ブリーズとは、どのようなSUVなのか?
では、今回判明した新型ブリーズの詳細なスペックを見ていきましょう。
まず、ボディサイズは全長4716mm×全幅1866mm×全高1691mm、ホイールベースが2700mmとなっており、ベースとなるCR-Vよりも13mm長く、1mm高い数値となっています。
外観はCR-Vが近年のホンダのトレンドをおさえた、六角形グリルを基調としたフロントマスクなのに対し、新型ブリーズでは大型グリルが下部に移動し、上部は比較的スッキリとしたデザインになっています。
また、サイドはCR-Vがフロントからフェンダーを経由し、リアにかけて黒樹脂パーツを使用したオフロードチックな印象を付与。
新型ブリーズではフェンダーやドア最下部のガーニッシュがボディ同色塗装となっており、キャラクターの違いが現れたものとなっています。
リアのデザインも特徴的です。CR-VはL字型テールとなっており、テールライト一式がDピラーに沿って垂直に上がったデザインとなっていました。
一方の新型ブリーズでは水平で低めなデザインとなっており、より落ち着いた印象を与えます。
新型ブリーズに搭載するパワートレインはL15CK型1.5リッター直立4気筒ターボエンジン。
一方でCR-Vは、エンジンの型式がL15BZ型と表記されていますが、これは単なる仕向地や搭載車種による名称の違いで、大きな違いはありません。出力も両者とも142kW(190hp)と表記されています。
新型ブリーズは3つのバリエーションが工信部へ届出されており、それぞれを見るとタイヤサイズや装備品の違いがわかります。
最上級グレードでは235/55R19、そしてより下のグレードでは235/60R18と235/65R17を設定。
そして中間グレードより上ではリアビューモニター用のカメラに加え、車体の周囲を表示するマルチビューカメラシステムが搭載されていることが添付の画像からわかります。また、最上級グレードでは後部座席の窓ガラスがプライバシーガラスとなっているようです。
CR-Vはともかく、広汽ホンダの新型ブリーズは2022年11月に開催される広州モーターショーで発表されることが予想されます。
一方で、依然として正式に発表されていない東風ホンダの新型CR-Vも発表は間近なはずです。
中国専売SUVとなる現行モデルの「ブリーズ」
中国において、CR-Vは2021年だけで18万377台も販売されるほどのベストセラーとなっています。
また、同様に人気であるアメリカ市場では2倍近い36万1271台の販売台数を記録するなど日本よりもはるかに人気であることがここからわかります。
ホンダとしても芳しい記録を残せなくなった日本よりも、人気が衰えることのないアメリカや中国に注力したいということなのでしょう。
とくに中国市場では日本メーカーや海外メーカー問わず、ライバル車種が多数存在しています。
そのような市場において新型モデルを出すことで、イメージを刷新、引き続き存在感を発揮していくことがホンダの使命となっています。
今後、中国市場においてどのような展開を見せていくのか引き続き注目です。
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