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“タイヤがぐにゃり” でも「気づかなかった」 佐賀県警察が投稿した“1枚の写真” に大反響「これは怖すぎる…」

くるまのニュース / 2022年8月30日 16時10分

昨今では高齢者による危険運転に関してニュースでもたびたび取り上げられています。そんななか、SNSでは高齢者運転に関するある投稿が話題となっています。

■「これに気づかず運転してるなんて…」SNSで反響大な投稿とは

 昨今、高齢者の危険運転が多発しており、各地で事故も発生するなどニュースでもたびたび報じられています。
 
 そんななか、SNSでは高齢者運転に関してのある投稿が話題となっています。どういった内容なのでしょうか。

 佐賀県警察の管轄する警察署のひとつである神埼警察署は、公式SNS(@goroukun_spp)に以下のようなコメントとともに、1枚の写真を投稿。

「タイヤがパンクした状態で運転していた高齢の方を保護しました。

『気づかなかった』と説明されたため、今後の運転についてご家族を交えて話し合いをしました。

 扱い次第でクルマは凶器となり得ます。体の異変や更新時期等、機会があれば運転免許返納について考えてみましょう」

 投稿された写真を見るとタイヤの黒いゴム部分が大きく歪み、ほぼホイールから外れかかっていて、タイヤの空気も抜けた非常に危険な状態であることが一目で分かります。

 これについて、SNSでは4万件を超える「いいね」がつくほどの反響が寄せられており、「保護ってぴったりの言葉」「溝がきれいでもこんなことになるんだな」「これで気づかないのは怖すぎる」などの声が多く寄せられています。

 佐賀県の神埼警察署の担当者は、今回の投稿の経緯について以下のように話します。

「高齢者の身体機能の変化に伴う交通事故が社会問題となっているなかで、高齢者自身だけではなく、その家族や行政等の関係者にも考える契機としてもらいたいと思い、今回発信をおこないました」

 当時の状況について、一般ユーザーが通報したことで警察官が現場へ駆けつけたところ、当事者である高齢者は、タイヤがパンクした状態で走行するという、事故に直結する危険な状態であることに気づいていないことや、「道に迷った」などと話していたといいます。

 その後、高齢者の家族に現場まで迎えに来てもらい、今回のケースが危険な状態であることや今後の運転継続についてしっかりと話し合って欲しいことを家族に伝え、高齢者の体調や日頃の生活状況を聴取して、交通事故防止に関する助言をおこなったといいます。

 今回の投稿では、このまま運転を進めていたことで大事故に繋がることも想定され、危険な状態であったことが分かります。

 改めて高齢者の運転に関して話を伺ったところ、前出の担当者は以下のように説明しています。

「当県警察では、運転に不安を持つ高齢ドライバーに対して、本人の希望により、運転免許試験場で技能試験官同乗による高齢運転者技能教習を実施しています。

 また、各警察署においても、高齢運転者の安全運転相談を受け付けています。

 何より、高齢ドライバーにかかわらず、ハンドルを握る全てのドライバーが悲惨な交通事故の加害者にならないということはもとより、被害者にもならないように気をつけてもらいたいです。

 交通事故は決して他人事ではなく、いつ、どこで起きるものかは分からないことを強く認識し、運転をしていただきたいです」

※ ※ ※

 前出の担当者によると、佐賀県での高齢者の運転免許証の自主返納(正しくは申請による運転免許の取り消し申請)は、ここ数年で3000件から4000件の間で推移。

 返納の理由には、高齢者自身が加齢に伴う身体機能の低下を自覚し返納に至るケースや、高齢者の家族からの勧めによって返納するケースなどが多くなっているといいます。

 その一方で、日常生活の移動手段でクルマは欠かせない役割を果たしているため、クルマに代わる移動手段の確保も課題のひとつといえます。

 これについて前出の担当者は以下のように話します。

「運転免許の返納に際して、自治体や関係機関が実施しているバスやタクシーなどの割引などの制度を周知するほか、高齢者の家族の支援が重要であることについても呼びかけていきたいです」

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