剥がしたら罰金50万円!? 義務化されている「車のステッカー」 貼り付ける意味とは?“ 剥がさないと違反”になるケースも?
くるまのニュース / 2022年9月1日 11時10分
クルマにはさまざまなステッカーが貼り付けられていますが、不要な場合に剥がすことは問題ないのでしょうか。また貼り付けられているステッカーにはどういった役割があるのでしょうか。
■安易に剥がしちゃダメ!? クルマに取り付けられたステッカーの役割とは
クルマのフロントやリアガラスにはさまざまなステッカーが貼られています。
では、ステッカーは不要な場合に剥がしてしまっても問題ないのでしょうか。
ステッカーというと、フロントガラスに大きく数字が書かれた四角い「車検ステッカー」が思い浮かぶ人もいるでしょう。
車検ステッカーの正式名称は「検査標章」といいますが、クルマの新規登録時や定期的におこなう車検(自動車検査登録制度)が通った際に交付されます。
車検満了の「年」と「月」が数字で表され、車検の有効期限が確認できるようになっています。
この車検ステッカーは、道路運送車両法第66条で貼り付けが義務付けられています。
貼り付け位置についてもクルマの内側から見やすいように貼り付けることが道路運送車両法第37条の3に規定されています。
このように、貼り付けについて細かく基準が定められている車検ステッカーは、剥がしてしまうことで違反となり、該当した場合には50万円以下の罰金が科されます。
一般的に、ディーラーなどに車検を依頼した場合は、スタッフによって車検ステッカーが貼られるケースがほとんどですが、自身で車検を通す場合などは別途ステッカーだけ渡されるケースも多いため、貼り忘れには十分な注意が必要です。
またクルマには、丸い12個の数字と真ん中に点検整備済と記載されたステッカーも貼り付けられています。
これは「点検整備済ステッカー」というもので、ダイヤルステッカーと呼ばれることもあります。
このステッカーは定期点検を実施したことを示すと同時に、次回の点検時期を知らせる役割があります。
ではこのステッカーは剥がしても問題ないのでしょうか。
道路運送車両法第48条では、法定点検を受ける義務についての内容が明記されているものの、ステッカーの貼付については記載されていません。
このため、剥がしても違反ということにはならないものの、次回点検を受ける時期が明記されているため、貼っていたほうが安心といえます。
しかしその一方で、点検整備済ステッカーを貼ったままにしておくことで違反になってしまう場合も。
これは、ステッカーに表示された点検時期を過ぎても貼り付けたままにしておくと、保安基準違反と判断されるためです。
ステッカーの内側には「期日を過ぎたステッカーは必ずはがしてください」とも記載されているため、注意が必要といえるでしょう。
このほか、貼り付けなければならないステッカーには「車庫証明ステッカー(保管場所標章)」も挙げられます。
これはクルマの保管場所を申請した後に警察署から交付されるステッカーで、自動車の保管場所の確保等に関する法律によって貼り付けが義務付けられており、貼付位置も後面ガラスと決められています。
ステッカーを貼らないことによる罰則は設けられていませんが、法律でも定められているため貼り付けておくべきといえるでしょう。
なお地域によって車庫証明が不要な場合もあり、そもそもステッカーが交付されない場合もあります。
※ ※
ほかにも、クルマに貼り付けてあるステッカーといえば、青地の「低排出ガス車ステッカー」と緑地の「燃費基準達成車ステッカー」を目にしたことがある人もいるでしょう。
楕円形状をしており、それぞれ燃費基準および排出ガス基準を達成したクルマのリアガラスに貼り付けられています。
これらのステッカーの貼り付けについては、義務化されていないため、剥がしても問題ありません。
むしろ最近では、これらのステッカーが廃止される方向となっており、2021年4月にはトヨタがこれら2つのステッカーに関して、新車への貼付をやめたことを明らかにしています。
このため、2021年4月以降に生産されたトヨタ車はステッカーが貼り付けられていません。
これは経済産業省から2020年12月下旬に2021年度税制改正に関する情報が発表されたことで、ステッカーの表示についてボディに貼り付けるか、ホームページまたはカタログに掲載するかの選択制となる旨の通達がなされました。
これによりトヨタのほか、ホンダや日産などもステッカーを廃止する方向で進められているようです。
このように、クルマに貼り付けられているステッカーには、剥がして良いもの、ダメなものなどがあるため、剥がす際には十分な注意が必要です。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
クルマのナンバープレート「2枚重ね付け」違反じゃない? 輸入車乗りに人気!? 日本と海外ナンバー同時装着で注意すべきこととは
くるまのニュース / 2024年9月11日 21時10分
-
原付と同じ扱いでOK? 50ccエンジンを搭載した「ミニカー」のルールとは
バイクのニュース / 2024年8月27日 10時10分
-
クルマのガラスに付いてる「謎のツブツブ」は何? 拭いても取れないけど…「運転中に気になる」人も存在? 実は「ありがたい機能」のひとつだった!
くるまのニュース / 2024年8月23日 20時10分
-
「覆面パトカー」“見分け方”はある? 「地味なセダン」以外も要注意! 特有の「動き方」「ナンバー」にも注目! 一般車との「決定的な違い」とは
くるまのニュース / 2024年8月16日 14時50分
-
証明書は携帯してるけど...自賠責保険ステッカーが剥がれた! この状態で走行してもOK?
バイクのニュース / 2024年8月16日 13時10分
ランキング
-
1「不正受給だ!」誹謗中傷に悩んだ衆院選公認取り消し・高橋茉莉さん急死。“生活保護叩き”ネットの誤解とは
女子SPA! / 2024年9月13日 8時45分
-
2すき家、18日登場のドリンクが話題 「まじ美味いから嬉しい」「今年も通います」と反響相次ぐ
Sirabee / 2024年9月12日 15時45分
-
3バス運転手の怖すぎる言動。外国人観光客に「キックボードは危ないから」と乗車拒否
日刊SPA! / 2024年9月13日 8時51分
-
4エアコン冷房「27℃」「28℃」だとどれくらい電気代が違う? いくらお得になる? 【家電のプロが解説】
オールアバウト / 2024年9月13日 21時25分
-
5【海外発!Breaking News】食パンの中にスライスされたネズミの死骸、発見した女性が不快感露わ(南ア)<動画あり>
TechinsightJapan / 2024年9月13日 20時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください