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一瞬で「バキッ!」強風時には「ドア破壊」にも注意! 台風など超悪天候時の運転は何を意識すべき?

くるまのニュース / 2022年9月5日 14時10分

夏から秋にかけて、台風による災害が発生することがあります。クルマの運転ではどのようなことに注意すべきなのでしょうか。

■強風でドアが開かなくなることも

 夏の終わりから秋にかけて、台風が到来するシーズンになります。

 強風とともに大雨をもたらす台風は、屋内にいても安全とは限らず、河川の氾濫や土砂災害の危険が高まることで、避難を余儀なくされることもあります。

 そのような天候で、やむを得ずクルマの運転をすることになったらどうすればよいのでしょうか。

 台風は事前に進路の予報が出るものなので、まずはそこから予測される状況が想定できます。台風は暴風雨による水害や土砂災害、停電などに注意を払う必要があります。各自治体が把握しているハザードマップなどの再確認、防災情報を入手するためのラジオの用意、非常持ち出し袋の確認など、できる限りの備えをすることが重要です。

 これらの備えをしたうえで、非常持ち出し袋の備蓄場所のひとつとしてクルマの中に1セット用意するというのも良いでしょう。クルマは非常時のシェルターとしても機能し、車中泊などの活用法があります。

 クルマの中ということも考慮して、緊急脱出時に使用するシートベルトカッターや脱出用ハンマーなども用意しましょう。

 ただし台風では大雨だけでなく強風の影響も考えなければなりません。

 JAFでは、過去に強風時の乗降の危険性について、実際にテストして検証しています。

 運転席のようなヒンジドアは風速40m/sでは、「横からの風圧によってドアの開閉ができなくなる」、もしくは「後方からの風圧によってドアを開いた途端に180度近く開くことでドアを破損させる」という結果に。

 以上のことから台風が直撃しているなかでクルマへの乗り降りをするというのは、ドアに体を挟まれるなどの事故につながるおそれがあり、注意が必要です。

■台風の中でクルマでの移動を余儀なくされた場合の注意点は?

 基本的には台風の中での不要不急の外出は避けたいものです。ただし、場所によってはクルマが浸水するおそれもあることから、クルマを避難させる目的で運転することもあるでしょう。

 その場合でも通る道や運転方法は、慎重に選ばなければなりません。

アンダーパスは冠水しやすいので注意アンダーパスは冠水しやすいので注意

 山沿いの道は土砂崩れや落石のリスクがあるので避けて通りましょう。また台風は雨だけで無く強風ももたらすので、倒木や飛来物にも注意が必要です。

 河川や海の近くは、氾濫や高潮の危険がありますので、川沿いや海沿いの道は避けましょう。エンジンルームなどが水に浸かってしまうと電気系統がショートし、漏電や車両火災の原因になりますので、クルマそのものを高台に避難させておくことも考慮しましょう。

 雨雲の影響もあり、昼間でも周囲は薄暗くなります。十分な視界を確保し、また周囲の交通に自分の位置を知らせる意味でも、灯火類は点灯した状態で走行します。

 台風の中では大雨と強風にあおられることになり、場合によっては停車しているクルマでさえ横転させることもあります。走行中に強風にあおられると、ハンドルを取られてバランスを崩すこともあるので、可能な限り速度は控えめに走る必要があります。

 大雨により道路が冠水すると、車線や障害物なども分かりづらくなります。とくにアンダーパスのような窪地になっている場所は、水の濁りもあって水深が分からないので、無理な突破を試みるのは厳禁です。

 台風による暴風雨によって交通の流れが滞ってしまう状況では、クルマでの移動は困難な場合もあります。とくに土砂崩れや障害物などによって交通が阻害されると、原因が除去されるまでクルマは立ち往生することになります。

 その場合はクルマを乗り捨てて脱出するという選択も視野に入れる必要があるでしょう。脱出の際にはクルマを施錠せずカギを車内に残しておき、復旧作業時に移動が可能な状態にしておきます。

※ ※ ※

 台風は暴風雨をもたらす災害ですが、事前にその進路予報などがわかるので、事前の備えが重要です。

 また、クルマでの移動はあくまでやむを得ない場合のみにとどめましょう。

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