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ついにトヨタ新型「クラウン」が21インチホイール採用! なぜ大径化進むの? サイズアップするメリットとは

くるまのニュース / 2022年9月11日 16時10分

クルマにとって欠かすことのできないパーツであるホイールは、この数十年でどんどん大径化しています。大径化にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

■ついに21インチも登場!どんどん大きくなるホイール

 ホイールは、クルマのパフォーマンスやスタイリングに大きな影響を与える、もっとも重要なパーツのひとつです。
 
 クルマにとって欠かすことのできないパーツであるホイールは、この数十年でどんどん大径化しています。大径化にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 そのサイズは車種によって大きく異なりますが、現在販売されている新車に純正装着されているものを見ると、軽自動車では14インチから15インチ程度、一般的な乗用車であれば16インチから18インチ程度のものが主流となっています。

 また最近のSUVでは、19インチ、20インチを上級グレードに設定する様子も見られています。

 こうした、ホイールのサイズは年々大径化している傾向です。

 例えば、1979年に登場し、47万円という価格で人々を驚かせたスズキ「アルト」は12インチのホイールが採用されていますが、現在販売されているアルトは14インチのものが装着されています。

 また、国産高級車の代名詞であるトヨタ「クラウン」の場合、1983年に登場した7代目では14インチのものを装着しているのに対し、2022年7月になった新型(クロスオーバー)ではベースグレードで19インチ、スポーツグレードの「RS」などでは、国産車としては最大級となる21インチのホイールが採用されました。

 ホイールサイズの大径化は全世界的な傾向となっています。その背景には、安全基準の厳格化などによりクルマそのもののサイズや重量が増したことなどにより、ボディを支えつつ制動力を維持するために、大型のブレーキキャリパーを装着する必要があったことが挙げられます。

 加えて、タイヤ製造の技術が進歩したことで、より扁平率が低く、走行安定性や静粛性、耐久性に優れたタイヤを開発することができるようになったこともホイールの大径化の一因といえます。

 また、近年では、EVをはじめとする電動モーターを採用するクルマが増えています。電動モーターはその特性上、発進時から最大のトルクを発揮することが可能です。

 電動モーターのトルクの太さを活かしたスムーズな発進は、EVやハイブリッド車の大きな魅力ですが、それゆえに、ホイールが小さすぎるとトルクを十分に受け止めることができず、最悪の場合ホイールスピンしてしまう可能性があります。

 一方、ホイールを大径化させ扁平率の高いタイヤを装着することにより、タイヤの空気圧を高い状態に保つことができます。タイヤの空気圧が高いと、走行時のたわみ(変形)を最小限に抑えることができ、省燃費・省電費につながるというメリットがあります。

■「オシャレは足元から」?大径ホイールがデザインに与えるメリットとは

 前述したさまざまな理由は、クルマの機構的な部分に関するものです。一方で、ホイールの大径化にはデザイン面からのニーズという背景もあります。

 一般的に、クルマのデザインは「ロー&ワイド」が理想的とされていますが、大径化されたホイールは、そうしたスタイリングに近づけるうえで最適です。

 実際、モーターショーなどに出展されるコンセプトカーやデザインスケッチでは市販車に比べるとかなり大きなホイールが採用されていることが多くあります。

 これまでのケースでは、市販車では一般的なサイズのホイールとなることがほとんどでしたが、近年では前述のような理由や技術の向上したことから、市販車でも大径ホイールが採用されるようになりつつあります。

 例えば、フランスのプレミアムブランドであるDSが2022年5月に日本発売した「DS4」は、Cセグメントのハッチバックでありながら19インチの大径ホイールを純正装着しています。

 Cセグメントハッチバックの代表格であるフォルクスワーゲン「ゴルフ」に標準装着されているのが16インチから17インチのホイールであることを考えると、かなりの大径化が図られていることがわかります。

 DS4は、2020年3月に発表されたコンセプトカーの「エアロスポーツラウンジ」に強いインスピレーションを受けているとされていますが、同車は非常に大きなホイールを持っていることが大きな特徴です。

 DS4のデザインを見ると、可能な限りエアロスポーツラウンジのスタイリングに近づけようとしていることがわかります。

DS「DS4」は19インチの大径ホイールを純正装着DS「DS4」は19インチの大径ホイールを純正装着

 近年、クルマのグローバルモデル化が進み、あらゆる市場のニーズを満たす最大公約数的なモデルが増えつつあります。全体的な品質が向上しているという点ではユーザーにとってメリットは少なくありませんが、その一方でブランド独自の個性を出しにくいというデメリットもあります。

 そんななかで、クルマに美しいスタイリングを与えることは、ブランドの個性を演出する非常に重要な要素です。

 そして、大径化されたホイールは、多くの人をとりこにするスタイリングを作り出す上で、欠かすことのできないものとなっているといえます。

※ ※ ※

 ホイールの交換はもっともポピュラーなカスタムのひとつですが、基本的には純正よりもインチアップすることが一般的です。

 ただ、大径化すればするほど美しくなるというものでもありません。過度な大径化はスタイリングのバランスを悪くするだけでなく、クルマの性能にも悪影響を与えてしまいます。

 さらに、安全基準を満たしていない社外品ホイールの装着は非常に危険です。ホイールのカスタムをおこなう際は、そうしたさまざまな点に注意することが何よりも重要です。

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