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ヤバっ「車のスマートキー」なくしたらどうする!? 車盗難のリスクも… 「キーレスエントリー」との違いは?

くるまのニュース / 2022年9月30日 19時10分

クルマのキーは、カギ穴に差すタイプから進化し、近年は「スマートキー」が主流となっています。スマートキーの特徴や利点、そして万が一なくしてしまった際の対処法について紹介します。

■「キーレスエントリー」と「スマートキー」の違いとは

 クルマの進化に伴い、カギ(キー)もさらに使いやすく、便利になってきています。現在のキーの主流は「スマートキー」と呼ばれるタイプで、一見小さなリモコンのような形をしています。
 
 スマートキーはカギらしいスタイルではないですが、カバンに入れておくだけでカギの仕事をする便利なものです。
 
 この記事ではスマートキーの特徴、従来のカギとの違い、注意点、そして万が一なくしてしまったときの対応について解説します。

 かつてカギ穴(キーシリンダー)に鍵を差して使用していたクルマのキーも、技術の発展とともに進化しています。

 まず、ボタンひとつでドアの解錠・施錠ができる「キーレスエントリー」が登場し、ひろく普及しました。

 さらに現在では、解錠・施錠のほか、カギ穴に物理的なキーを差さなくても、携帯しているだけでエンジンのスタート・ストップが可能なスマートキーが主流になってきています。

 スマートキーはメーカーや車種によってデザインやサイズも異なりますが、大体片手にすっぽり収まる小さなリモコンのような形状をしています。

 名称もメーカーごとに「スマートエントリー&スタートシステム」「インテリジェントキー」「キーレスプッシュスタートシステム」「キーフリーシステム」「アドバンストキーレスエントリー&プッシュボタンスタートシステム」などと異なりますが、ここでは総称してスマートキーとして紹介します。

 キーレスエントリーとスマートキーの操作の違いは次のとおりです。

 まずはドアの解錠・施錠です。

 キーレスエントリーは、キーに付いているリモコン操作でおこないます。

 これに対してスマートキーは、キーに付いているリモコン操作に加え、スマートキー保持者がクルマに近づくか、ドアノブのボタンを押して解錠します。

 施錠も、スマートキー保持者がクルマから離れるか、もしくはドアノブのボタンを押すことで施錠できます。

 続いてエンジンの始動です。

 キーレスエントリーの場合は、カギ穴にキーをさして回し始動します。

 対するスマートキーの場合は、スマートキーが近くにある状態で、ブレーキ(+クラッチ)を踏み、エンジンスタートボタンを押すことで始動します。

 このようにスマートキーは、ドライバーのすぐ近く(ポケットやカバン)にキーがある状態であれば、クルマの解錠・施錠操作ができます。

 例えば子どもを抱っこしていたり、傘や荷物持っているときも、カバンからキーを取り出す手間が不要でとても便利です。

 そのため、キーそのものを手に取る手間がすっかり減りました。

 なお最新のトヨタ「ランドクルーザー300」やレクサス「LX600」などには「指紋認証スタートスイッチ」が備わり、登録された指紋情報以外では始動しない仕組みとなっていて、セキュリティ面での信頼性がさらに高くなっています。

■便利なスマートキーにも「落とし穴」がある!?

 便利なスマートキーですが、注意点もあります。

 スマートキー仕様のクルマを保有する場合は、次の4つの点に注意しておく必要があります。

スマートキーは非常に便利なカギですが、近年問題になってる「リレーアタック」という窃盗被害には注意が必要です[画像はイメージ]スマートキーは非常に便利なカギですが、近年問題になってる「リレーアタック」という窃盗被害には注意が必要です[画像はイメージ]

 ひとつめは、電池の寿命が短いため、早めの交換が必要という点です。

 キーレスエントリーのタイプに比べて、スマートキーの電池は寿命が短い傾向にあります。

 電池がなくなりかけている時は誤作動を起こしやすくなるので、早めに電池の交換を心がけましょう。

 続いての注意点は、キーへの意識が低くなり、閉じ込みやトラブルのリスクが大きいことが挙げられます。

 キーをカバンに入れたまま車内に残して、ドライバーがクルマから出た後、自動ロックがかかってしまうケースがあります。

 3つ目の注意点は、ドライバーではなく同乗者がスマートキーを持っている場合です。

 同乗者がクルマから離れてしまうと、警告音が鳴り注意を喚起しますが、気付かずそのまま運転してしまい、ひとたびエンジンを停めてしまえば、施錠や再始動させることもできなくなります。

 送迎の際など、運転を代わってもらったときなどは特に注意が必要です。

 最後は防犯面です。

 近年問題になっている「リレーアタック」による窃盗被害に対して、注意が必要となります。

 リレーアタックとは、クルマとスマートキーから発している微弱電波を違法な機器で傍受し、クルマを不正利用するという犯罪手法を指します。

 予防対策としては、スマートキーからの電波をシャットアウトできる専用のポーチや、金属の缶などにスマートキーを保管する方法が有効とされています。

■スマートキーをなくしたら必要な「4つのステップ」とは

 いつものところにあるはずの「スマートキーがない!」と思ったときは、まずは落ち着いて、最後にいつキーを見かけたか思い出して探してみてください。

 どうしても見つからない場合は下記の4つのステップ順に手続きを進めましょう。

レクサスの最新SUV「LX600」のスマートキーには「指紋認証」機能も備わっていますレクサスの最新SUV「LX600」のスマートキーには「指紋認証」機能も備わっています

 1番目は、クルマのドア解錠の確認です。

「スマートキーをなくした!」と思ったら、まずは落ち着いてクルマのドア解錠を試してみましょう。

 ドアが開くのであれば、手元のカバンの中など近くにスマートキーがある証拠です。

 そもそも解錠できないもののクルマが自宅にあるのなら、キーも自宅にある可能性が高いでしょう。

 それでもキーが見つからない場合、スペアキーやメカニカルキーがあれば、それらで対応したあと、購入したディーラーに相談しましょう。

 購入時に渡されたキーナンバープレートに打刻されたキーナンバーと残りのキーなどがあれば、新しいスマートキーの製作が可能となります。

 出先でキーをなくした場合であれば、立ち寄った場所を思い出して問い合わせましょう。

 もしスマートキーを誤って車内に閉じ込めてしまった場合であれば、JAFなどのロードサービスに連絡し解錠してもらうなどすれば解決します。

 また、スペアのスマートキーがある場合には、スマートキーの中にエマージェンシーキーと呼ばれる緊急用のカギが備わっているので、応急措置として解錠することもできます。

 2番目のステップは、警察に遺失届を出すことです。

 紛失が確定した場合、最寄りの警察署に遺失届を出しましょう。電話やオンラインで届け出ができます。

 同時に、警察に落とし物として届いていないかを確認しましょう。

 3番目のステップは、スマートキーに対応できる鍵業者に依頼することです。

 出先や、自宅にスペアキーがなく、どうしてもクルマを動かさなければならない場合は、スマートキー対応のカギ業者に依頼してキーを作成してもらいます。

 カギ業者のWebサイトなどによれば、おおよその費用は解錠で2万円、鍵作成でおよそ5万円が目安となっています。

 4番目のステップは、スマートキーの再作成を依頼することです。

 複製キーを作成してもらい、クルマを使えるようになったとしても、もとのスマートキーを紛失したままであれば、拾われた(もしくは盗まれた)スマートキーでクルマを不正利用されるリスクは残っています。

 交換が必要となった場合、シリンダー部分とキー内部のICチップコードの変更をおこないます。

 費用はかかりますが、ディーラーもしくは対応できる自動車整備工場でスマートキーの交換を依頼しましょう。

※ ※ ※

 手元操作が不要でとても便利なスマートキーですが、半面でキーへの意識が薄くなるため、閉じ込めや紛失などのトラブルに注意する必要があります。

 万が一に備えて、スペアキーは必ず準備しておくとよいでしょう。

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