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公道を「謎のマシン」が快走!? 警察公認パトロールに突如として出現! ファン熱狂の「マッハ号」が誕生した理由とは

くるまのニュース / 2022年9月26日 17時40分

2022年9月21日、群馬県の前橋警察署でおこなわれた秋の交通安全運動の出動式とパトロールに「マッハ号」そっくりのクルマが出現しました。「マッハ号」登場の背景をオーナーにインタビューしました。

■15年の歳月を経て実現した「マッハ号」 世界の子どもたちに夢を与えたい

 2022年9月21日、秋の交通安全運動期間の開始に合わせ、群馬県前橋市内の前橋警察署でおこなわれた出動式とパトロールに、アニメ「マッハGoGoGo」に登場する「マッハ号」そっくりのクルマが出現しました。
 
 パトロールでは「マッハ号」が警察車両と一緒に前橋市内を走行し、交通安全を呼びかけたといいます。

 マッハGoGoGoは、過去に日本でも1967年から翌1968年、そして1997年に放送されたことのある人気のアニメです。

 物語は、主人公となる天才レーサーの三船剛が特殊機能を搭載したマッハ号で繰り広げるカーアクション物となり、現在でも多くのファンを持っています。

 そうしたなかで、今回前橋警察署のイベントに登場したマッハ号の正体は、前橋市の自動車整備工場「福田モータース」を営む福田博之氏がマツダ「ユーノスロードスター」をベースに自作したものだといいます。

 福田氏は「小学校のときにマンガを読んであこがれた」といい原形から作ることにこだわりました。

 当初はマッハ号を3台ほど製作することを考え、金型となる「雌型(めがた)」を作ることからスタート。

 製作には15年もの年月を要したといい、なかでも苦労したのは「モノコックボディの切断と強度」だといい、次のように話します。

「モノコックボディはフレームを持たないので、切断してしまうとすぐに強度が不足します。

 さらに、車検に適合し、公道で走行するためには必要な強度が保たれているかを計算する必要があります。

 計算はさすがに一人ではできなかったので、専門でおこなってくれる人を探し、様々な人からの協力を得ながら製作をしました」

 マッハ号の特徴的な赤いシートはホンダ「S2000」のものを流用。製作をはじめたときにたまたま出てきたといいます。

 ヘッドライトはプロジェクタータイプにこだわり、スズキ「スイフトスポーツ」の社外品を加工。すると「切断したらたまたまピッタリで、原作者の吉田竜夫氏が助けてくれたんじゃないか」と驚いたそうです。

 また、福田さんの「マッハ号」の幌の格納部には、原作者の言葉「世界の子どもたちに夢を」が貼られています。

※ ※ ※

 今回の前橋警察署パトロールでは、福田氏は主人公の「三船剛」にそっくりな格好で出動し、「マッハ号」のディティールと同じく見た目にもこだわったようです。

 出演の経緯について、福田氏は「急に前橋警察署から出てくれないかと電話がかかってきた」と語ります。

 これは、警察署長や交通安全課長がまさに「マッハGoGoGo」をリアルタイムで見ていた世代で、まさかの意気投合。今回のパトロールに「出動」する運びとなったようです。

 また今製作中のものもあり、内容は「秘密」としているマシンは、地元高校生と一緒に製作中。

 パテ埋めなど、大変な作業をおこなうことで、「体験によって得られるものがある」と福田さんは話します。

 今後も福田さんと愛車の「マッハ号」は、主人公の「三船剛」のようにたくさんの子どもたちに大きな夢を与えてくれることでしょう。

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