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トヨタの新型ミニバンで「車中泊はできる!」 5ナンバーなのに「イケる」!? 新型「シエンタ」で実際に寝転んでみた

くるまのニュース / 2022年10月13日 12時20分

フルモデルチェンジしたばかりの新型「シエンタ」は、コンパクトながら荷室の使い勝手にもこだわりがあるといいます。その狙いについて、トヨタの開発者に話を聞きました。

■新型「シエンタ」で「車中泊」をするなら2列・5人乗り仕様がおススメ

 2022年8月23日にフルモデルチェンジを実施したばかりのトヨタ 新型「シエンタ」。開発者は、5ナンバーの小型サイズを維持したまま室内を大幅に拡大し、車中泊もできるほどの空間を確保したといいます。
 
 実際に新型シエンタの荷室を倒して寝てみた印象はどうだったのでしょうか。

 新型シエンタは本モデルで3代目。先代の2代目モデルと変わらぬ全長と全幅で5ナンバーサイズを維持しながらも、設計を全面的に見直しし、とくに2列目シートの空間を拡大したのが大きな変更点です。

 土台となるプラットフォームを全面刷新し、走行性能や乗り心地、燃費や先進運転支援機能に至るまで改善されています。

 パワートレインは1.5リッターガソリンと、同ハイブリッドの2タイプが用意されます。

 新型のボディサイズは、全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mm。ホイールベースは2750mm。

 全長、全幅、ホイールベースの寸法は先代と変わらず、全高のみ20mm高くなっているのが唯一の違いです。

 それなのに室内がグンと広くなった理由は、外観にはっきりと現れています。

 アクティブイメージを強調するシャープなフォルムを特徴とする先代シエンタに対し、新型ははっきりと「四角い」フォルムです。

 見た目にも「新型のほうが広そう」と直感できますが、車内に乗り込んでみると予想以上の広さに驚かされます。

 特に乗員の上半身、つまり車体上部の形状を四角く真っ直ぐに立てたことで、サイズを維持しながらも先代以上の広さを確保できました。

 後席(2列目)の頭上側方のヘッドクリアランスは、先代比でプラス60mmも拡大しています。

 また、フォルムにあわせ四角く大きくなったサイドウィンドウや、水平基調でシンプルなラインのインパネなどの相乗効果も相まって、外を見晴らしたときの視界の良さも実感できるはずです。

 もちろん荷室の使い勝手も向上しています。

 ユーザーの使い方を考え、3列シート(7人乗り)車と2列シート(5人乗り)車ではシートアレンジを変更。

 特に2列シート車は、荷物をたくさん積んで出かけるアウトドア派のニーズに応える広くフラットな荷室の仕様となっていて、車中泊をしたいユーザーには断然こちらがおススメです。

■実際に新型「シエンタ」で寝転んで「車中泊」を試してみた!

 新型シエンタの2列シート車は、フラットな荷室空間造りを重視した仕様です。

 後席(セカンドシート)の背もたれを前倒しすると、同時に畳まれた後席が低く潜り込むように収納される「チルトダウン式」を採用しています。

 背もたれと荷室のすき間を埋めるボードも備わり、リアゲートから真っ直ぐフラットな荷室面が誕生。荷室長は最大で2065mmと、コンパクトクラスとは思えない長さと広さを確保しています。

トヨタ 新型「シエンタ」2列シート・5人乗り仕様車の荷室をフラットに倒した状態トヨタ 新型「シエンタ」2列シート・5人乗り仕様車の荷室をフラットに倒した状態

 新型シエンタの開発責任者である、トヨタ自動車 Toyota Compact Car Company TC製品企画 ZP 鈴木 啓友さんに話を聞くと「(身長175cmの鈴木さん)が寝転んでも十分な長さを持つ空間に仕上がっている」とコメント。

 これに対し、実際に新型シエンタで寝転んでみたという自動車研究家の山本シンヤさんは、次のように話します。

「新型シエンタ 5人乗り仕様の荷室をフラットに倒して寝転んでみましたが、まっすぐに寝ても(前席に)頭がつきませんでした。おそらく身長180cmを超える人でもいけそうです。

 ただ、取り外した後席のヘッドレストを置く場所がありません。

 これを枕にできるようなディーラーオプションがあると、車中泊する人にとってうれしい装備になるでしょうね」

 こうしたアイデアが浮かぶほど、積極的に車中泊できそうなイメージがわくクルマだったと山本さんは話します。

 いっぽうで山本さんはこうもいいます。

「フラットな床面自体は快適ですが、そのまま寝転ぶとフロア自体が硬いので、寝床のマットは必須でしょう」

 車中泊を想定した実体験に対し、開発者の鈴木さんはこう話します。

「純正アクセサリーに用意される『エアスリープマット』を敷くとすごく気持ちよく寝られます」

 エアスリープマットはエアバルブを開くだけで空気が入り、厚さ約90mmに膨らむもので、収納時はコンパクトに丸めることができるものです。

 キャンプ用のエアマットなども転用可能ですので、すでに手元にある場合には有効活用するのもよいでしょう。

※ ※ ※

 なお新型シエンタの3列シート車のシートアレンジ方法は2列シート車と異なり、セカンドシート(2列目席)を座面ごと前転させ、その位置にサードシート(3列目席)を収めるというスタイル。

 通常はサードシートを倒したまま載ることが多いという、シエンタユーザーの使い方を考慮したアレンジです。

 セカンドシートとサードシートをともに倒した際の荷室の長さは、最大でも1525mmに留まりますが、荷室の床面は2列シート車より低く、送迎時に子どもの自転車を積んだりする場合にも便利な仕様となっています。

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