1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

可愛すぎるデザインよりスポーティな方が良い? トヨタ新型「シエンタ」歴代オーナーが乗り換えを悩むワケ

くるまのニュース / 2022年10月15日 16時10分

2022年8月にフルモデルチェンジしたトヨタの新型コンパクトミニバン「シエンタ」。初代のような可愛さを感じるデザインになりましたが、歴代のシエンタオーナーに新型の印象について聞いてみました。

■スポーティ路線から可愛い系に変更した新型シエンタ

 SUVだけでなくミニバンも相変わらず人気ですが、2022年8月に登場したトヨタのコンパクトミニバンである新型「シエンタ」が注目を集めています。

 初代が登場したのは今から20年近く前の2003年。「ファンカーゴ」の後継モデルとして、5ナンバーサイズに収まるボディにリアスライドドアを装備するなど使い勝手を考慮しつつ、7人乗りを実現させたコンパクトミニバンとしてデビューしました。

 スクエアでありながら随所に丸みを持たせ、威圧感を感じさせないデザインがファミリー層に受け人気を博し、初代は2015年まで約12年も製造されるロングセラーモデルになっています。

 丸みのあるデザインと決別し、スポーティ路線へと舵を切ったのが2015年に登場した2代目でした。

 5ナンバーサイズ、3列シート、両側リアスライドドアという基本は守りつつも、「トレッキングシューズ」をモチーフにしたというデザインで、少し吊り目のヘッドライトでスポーティな印象に路線変更。

 これまでの可愛すぎるデザインのシエンタを敬遠していたユーザーも引きつけ、さらにガソリンエンジンとハイブリッドという2シリーズ展開もあって、さらなる幅広い人気を獲得しました。

 そして今回、3代目へとスイッチ。2代目でスポーティ路線へと向かったはずだったシエンタが、初代のようなスクエアで角に丸みを持たせた、威圧感のないキュートなルックスへと回帰しました。

 2代目と同じく3列シート7人乗りと2列シート5人乗りモデルが選択可能。さらにガソリンエンジン(2WD)とハイブリッド(2WD/4WD)をラインナップし、ハイブリッド車は28.8km/Lという低燃費を実現しています。

 さすがにミドルサイズミニバンのようなゆとりはないものの、いざというときに活躍する3列シートと最小回転半径が5.0mという取り回しの良さで、市街地での多人数乗車が得意というのが大きな特徴。

 子供が通うスポーツクラブ活動の送迎などにも最適なモデルといえそうです。

※ ※ ※

 シンプルで優しい曲線のエクステリアは威圧感のない上品さを感じさせるデザインです。

 小型グリルに並行してヘッドライトへとつながるデザインや、サイドのプロテクションモールなど、フランス車やイタリア車といった欧州車のトレンドをうまく取り込んだスタイリングですが、それを“トヨタクオリティ”で乗れるというところもポイントだといえます。

■歴代シエンタオーナーも新型に興味あり!?

 歴代シエンタオーナーは、新型についてどのような印象を持ったのでしょうか。

 初代シエンタを10年以上所有するKさん(70代・男性)は3世帯家族。家族で一緒に出掛ける機会も多く、自分で運転するだけでなく、成人した孫がシエンタを運転することもあるそうです。

2代目シエンタ(左)と3代目・新型シエンタ(右)2代目シエンタ(左)と3代目・新型シエンタ(右)

「すでに退職しましたが、左官業を長くやっていたこともあって、トヨタ『タウンエース』に長く乗っていたのですが、60歳を迎えたとき、コンパクトで今までと同じような使い方ができるクルマとしてシエンタを選びました。

 コンパクトカーに近い車両感覚で、娘夫婦や孫も乗せて動けるのは非常に便利です。クセがない運転感覚なので、最近では初心者の孫が運転することも増えました。

 経験不足な孫にはコンパクトなサイズがちょうどいいでしょう」

 初代を長く乗り続けてきたこともあり、クルマの買い替えを検討しているKさんですが、やはり新型シエンタは気になるそうです。

「そろそろ自分も高齢者の仲間入りをしてくるので、反射神経や周囲への注意力などは低下していると思うんです。

 使い勝手が良くて、コンパクトで大勢が乗れるクルマを考えたとき、新型シエンタはかなり有力な候補です。

 ただ、今回のデザインはちょっと地味というか、あまりトヨタっぽくないのが気になります。でも3列シートも健在だし、ハイブリッドもあるので、チェックしたいと考えています」

 CMのイメージキャラクターにも犬が起用されており、可愛さを全面に訴求されると、男性ユーザーは気が引けてしまうようです。

 それでも、初代シエンタで満足していた3列シートによる多人数乗車、スライドドア、コンパクトなボディなどを押さえているうえに、ハイブリッドや「トヨタセーフティセンス」による高い安全性は、高齢者にこそ欲しいもの。

 今後さらに高齢化社会を迎える日本の事情を考慮すると、視界も車内も広くて乗りやすいクルマは必須だといえ、新型シエンタはかなり優秀なファミリーカーといえそうです。

 2代目シエンタにお乗りのYさん(40代・女性)は、ペットと一緒に家族旅行に行けるクルマとして選んだそうです。

 2代目を2台乗り継ぐなど、シエンタ自体はかなり気に入っている様子ですが、新型に対してはどんな感想を持ったのでしょうか。

「犬を3匹飼っているので、一緒に旅行に行けるように少し大きくて荷物や人も載せられて、それでいて街中でも取り回しやすいサイズで選びました。

 小回りが効くので、自宅の狭い駐車場でもギリギリ停められるのが良いです」

 Yさんはシエンタの特性をフルに活かして乗られているようです。新型についてはどのような印象をお持ちでしょうか。

「まだ新型をしっかり見ていないのですが、デザインがまるっきり変わってしまったのは正直、ちょっと戸惑ってしまいます。同じ車名でも別のクルマみたい。なんとなくルノーとかシトロエンっぽいなーなんて思います。

 いま乗っているシエンタもハイブリッドなので燃費は十分満足していますが、新型はどれくらい良くなっているのか興味はあります」

 2代目のスポーティなデザインは、コンパクトミニバンっぽく見えないのが気に入っていたとのことで、新しいデザインには少し抵抗がある様子。

 それでも一見しただけで使い勝手が良さそうなことや、女性ドライバーにも似合いそうな可愛さも持ち合わせていることは感じるのだとか。

「見た目がおとなしいので、割り込みやあおり運転とかされそうなのが少し心配ですが、飽きずに長く乗れそうです。

 最小回転半径が5.0mなんですか。コンパクトミニバンとして小回りが利きそうなのはすごく良いと思います」

 ただし、新型シエンタに乗り換える予定があるかを聞いてみたところ、未定なんだとか。

「扱いやすそうではありますが、もう少しスポーティな感じも欲しかったです。ホンダ『フリード』がライバルだと思いますが、装備や値段、フリードの新型が登場するタイミングなどで比較検討したいと思います」

※ ※ ※

 新しいエクステリアデザインが好みかどうかで購入を悩むところではありますが、新型シエンタは安全装備やハイブリッドなども進化しており、クルマ自体の出来は間違いなく良さそうです。

 長距離では多少厳しい面もありますが、近距離での多人数乗車のほうが圧倒的に機会も多いでしょうし、むしろ市街地でも気兼ねせずに扱える小回りの良さでファミリーカーとして活躍してくれることでしょう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください