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大丈夫なの? 雨の日に遭遇する「虹色のシミ」 綺麗だけどトラブルの予兆? 見逃せないシミの正体とは

くるまのニュース / 2022年10月25日 11時10分

雨の日にクルマの下に虹色のシミが見えることがあります。一見するととてもキレイなこのシミですが、発見した際にはちょっと注意しなければならないようです。

■虹色のシミの正体、それはオイル!

 雨で路面が濡れているとき、クルマの下に虹色のシミが見えることがあります。
 
 一見とてもキレイなものですが、発見した際にはちょっと注意しなければならないようです。

 虹色のシミの正体はオイルによるものです。雨水の上に油膜が張っていることで、光を反射させキラキラとした虹色に見えるというわけです。

 こうした虹色のシミは、割合に古めのクルマの下に見かけることが多いのですが、クルマの下にオイルがあるというのは、けっして喜ばしい状況ではありません。

 なぜならどこからかオイルが漏れていて、それが地面に落ちたということを想像させるからです。

 つまり、この虹色のシミは、本来はあってはいけないものといえます。

 とはいえ、虹色の「シミ」といったレベルであれば、オイルが漏れている量は1滴・2滴といったくらいで盛大に漏れているわけではありません。

 仮にオイルがダラダラと漏れているようでは、普段駐車している駐車場にオイル溜まりができているはずです。

 そのレベルで盛大に漏れているようであれば、重大な故障を起こしている可能性が非常に高いため、クルマを動かさずに、ローダーなどに載せてクルマを修理する手配をする必要があります。

 もっとも、虹色のシミは必ずしも故障の予兆というわけではありません。

 たとえば、DIYでオイル交換をした直後であれば、交換時にちょっとこぼしてしまったオイルがどこかに付着していて、ポタンと垂れてしまっただけということもあり得ます。

 このように思い当たる原因がある場合は、それほど深刻に捉える必要はありません。

 一方、心当たりがないのに「虹色のシミ=オイル漏れ」がある場合にはやはり注意が必要です。

 通常のエンジン車であれば、オイルが漏れる可能性があるのは、エンジンとトランスミッション、デファレンシャルなどです。

 ただし、実際にオイルが漏れている箇所を特定するのは、一般のユーザーにはかなり難しいことかもしれません。

 たとえば、エンジンだけでいっても、下部にあるオイルパン(エンジンオイルを溜めておくところ)周辺からの漏れなのか。

 それともエンジンブロック(ピストンが往復有働をしているところ)なのか、エンジンブロックとヘッド(カムやバルブが収まっているところ)の接合部なのか、ヘッド自体なのかと多くの可能性があるからです。

 もしエンジン付近からオイルが漏れていることは突き止めることができたとしても、実際にエンジンルームを見ると、オイルが漏れているというよりも、どこかで滲んでいるといった感覚のことがほとんどで、漏れている箇所はそう簡単には見つからないでしょう。

 また、ターボエンジンの場合は、ターボチャージャーにもエンジンオイルの配管がつながっているため、配管の緩みや、ターボチャージャー自体のトラブルからオイルが滲んでくることも考えられます。

 一方、駆動系からのオイル漏れというのは、エンジンほどは多くないという印象ですが、路面とトランスミッションケースやデファレンシャルケースを打ち付けたときにケースの合わせ目にスキ間ができたり、ケースに小さな穴が空いたりしてオイルが滲んでくることもあります。

■虹色のシミが出ているクルマ、そのままにしておくとどうなる?

 いずれにしても、虹色のシミを見つけたら原因を確定させ、場合によっては修理を進める必要があります。

 とはいえ、一般ユーザーがオイル滲みの原因を究明するのは、ほとんど不可能です。仮に漏れている箇所を見つけても、DIYで直せるとなると、セミプロ級の技術と経験が必要です。

 そのため、よほど腕に自信がない限りは、無理に直そうとするよりも、早めに修理業者に相談することが重要です。

 では、エンジンオイルが漏れているような場合に考えられるトラブルは、どのようなものがあるのでしょうか。

 オイルが少し滲んでいる程度であれば、すぐさまエンジンが爆発してしまうというようなことはまずありません。

 ただ、徐々にオイルが漏れていき、気付いた時点ではオイルがほとんどなくなってしまったということであれば、エンジンをスムーズに動かすのに必要な潤滑性能が失われている可能性が高く、そのまま走り続けているとエンジンがブローしてしまうことも考えられます。

 また、一気にオイルが噴き出して、高温になっている排気管にかかってしまうような状態になっていると、最悪の場合、車両火災につながることもありえます。

 旧車がエンジンルームから火を噴くケースでは、このようなオイル漏れが原因となっていることが少なくありません。

 さらにいえば、オイルが滲んでいるような状態では車検を通すことも難しくなります。

 このように、オイル漏れが疑われる場合には、重大な故障や事故につながる可能性が非常に高いため、はやめに対処するに越したことはありません。

 ちなみに、雨で路面が濡れていないときにオイルが垂れると小さな黒いシミとなります。

 砂利の駐車場などでは分かりづらいかもしれませんが、アスファルトやコンクリートの駐車場であればオイルが漏れていることは、ひと目で判別できます。

 気になるときは、クルマを停める前に駐車場の路面をチェックしてみるのもいいかもしれません。

 ただ、舗装路のシミはエアコンからの排水でも生まれる点は、覚えておくと良いかもしれません。

※ ※ ※

 なお、コンクリートなどについたオイルのシミは、そう簡単には取れません。

 業務用クリーナーなどではきれいにできるものもありますが、一般ユーザーには入手が難しいものもあります。

 どうしても駐車場のオイルシミが気になるのであれば、専門の清掃業者を探してみるといいかもしれません。

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