過激すぎ? 爆売れSUV「エクストレイル」歴代モデルにあったちょっぴり「やりすぎ」な仕様とは
くるまのニュース / 2022年10月22日 19時10分
2022年7月25日に日産から発売された新型「エクストレイル」。これまでタフさを追求してきたエクストレイルですが、中には「過激」なモデルも設定していました。
■現行モデルにはない変わった装備を設定 スポーツエンジン搭載車も
日産のSUV「エクストレイル」は2022年7月20日に4代目となる新型モデルを発表。9年ぶりとなるモデルチェンジを果たしました。発売開始から約2週間で1万2000台以上受注しており早速人気となっています。
SUV人気の先駆けとなり、初代モデルから「タフさ」を追求し現行モデルではさらに「上質さ」も加えられたエクストレイルですが、歴代モデルでは過激ともいえる仕様も設定していました。
初代エクストレイルは2000年に登場。20代から30代のアウトドアスポーツを楽しむユーザーをターゲットとし、「4人が快適で楽しい、200万円の『使える4駆』」をコンセプトに高性能4WDシステムを搭載しました。
乗員や遊び道具の汚れを気にせずに使い倒せる、「ウォッシャブルラゲッジボード」や撥水加工のシートはCMでもアピールされ、マリンスポーツやウィンタースポーツを楽しむ人が汚れた道具をそのまま積み込むシーンは記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
初代モデルでは「タフな道具感」を改良によってさらに強化。2003年のマイナーチェンジではシートに加え、天井やフロアも水拭きができるように防水加工され、よりハードな使い方に耐えるようになっています。
通常防水加工はシート生地やラゲッジルームのみになるクルマが多い中、フロアや天井までフル防水となっているのはとても珍しいケースで、ある意味「過激」ともいえそうです。
さらに、外装には「ハイパールーフレール」をオプション設定(後に一部グレードで標準装備化)。ルーフレールにハイビーム連動のドライビングランプを装備することにより、通常のライトよりも高い位置から前方を照射することで、夜間での視認性を高めるものです。
このようなドライビングランプを純正で標準装備、もしくはオプション設定しているのも珍しく、国産SUVでは異彩を放っていました。
また初代モデルには2001年に新グレード「GT」を設定。スポーツカーの「シルビア」などにも使われたスポーツエンジン「SR20」にターボと可変バルブタイミング機構を追加し280馬力・最大トルク31.5kgf・mものスペックを誇る快速グレードが追加となっています。
しかし、2代目・3代目のエクストレイルではガソリンターボエンジンを搭載したモデルは設定されず、4代目(全車VCターボ×e-POWER搭載)で復活しました。
※ ※ ※
2007年には2代目エクストレイルが登場。防水内装やハイパールーフレールはオプション装備として引き継がれ、本気で遊びを楽しみ泥まみれとなった大人が車内に乗り込むシーンや、ハイパールーフレールのドライビングランプを点灯した状態の写真が広告展開にも利用され、エクストレイルのアイデンティティを確立。
また2代目では、ハイパフォーマンスと優れた環境性能を両立したクリーンディーゼルエンジン搭載車(20GT)も設定。
排出ガス規制「ポスト新長期規制」に対応した2リッターディーゼルエンジン「M9R」は、最高出力173PS・最大トルク36.7kgf・mを発揮。当初は6速MTのみの設定で、後に6速ATも追加されました。
※ ※ ※
初代、2代目エクストレイルは過激といっても過言ではない「タフさ」「速さ」を追求した仕様・モデルが存在していました。
その中でも「タフさ」はエクストレイルのアイデンティティとして受け入れられ、3代目や4代目の現行モデルにも継承。安全装備や燃費性能を向上させながら進化をし続けています。
4代目のエクストレイルでは、歴代では初めて「上質さ」を打ち出していますが、今後タフさとどのように共存していくのか期待が高まります。
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