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トヨタ新型「シエンタ」高速道で燃費リッター30km超!? 最新小型ミニバンの実燃費を徹底調査!

くるまのニュース / 2022年10月22日 7時10分

2022年8月に発売されたトヨタ新型「シエンタ」。ハイブリッド仕様の実燃費を調査すべく、高速道路やワインディング、一般道でテストしてみました。

■新開発のエンジンと高効率なハイブリッドシステムを搭載

 トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」が2022年8月にフルモデルチェンジし、3代目となる新型モデルが登場しました。

 新型に刷新されてもボディサイズはほぼ先代型と同サイズで、搭載されるエンジンも1.5リッターのガソリンとハイブリッドというラインナップに変わりはありません。

 ただしエンジンは新開発の3気筒エンジンとなり、ハイブリッドシステムも最新型へと進化。またプラットフォームもTNGAに基づいたものに一新されたことでクルマとしてのポテンシャルも大きく向上しました。

 そして、内外装が欧州のMPV車を思わせるような愛嬌のあるデザインとなったことも注目される点で、従来型のユーザーだけでなく新たなユーザーも取り込めるのではないかということも期待されます。

 今回はそんな新型シエンタの燃費性能の実力をチェックするため、早速テストドライブを実施。

 1.5リッターエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド仕様で、グレードは最上級「Z」の5人乗りモデルをチョイスし、実際に走行して実燃費を計測してみました。

 新型シエンタのカタログ燃費(WLTCモード)は28.4km/L、市街地モードが27.5km/L、郊外モードが30.2km/L、高速道路モードが27.8km/Lとなっており、先代型のハイブリッドモデルの22.8km/L(WLTCモード)を大きく上回っています。

 今回は、東京都千代田区をスタート地点とし、首都高から東名高速道路を経由して、小田原厚木道路の小田原西インターまでの高速道路区間、そこからターンパイクを上り、大観山スカイラウンジを経由し、箱根新道を通って西湘バイパスまで下るワインディング区間、そして、国道134号線から国道246号線などを経由し、横浜市内へ戻る一般道区間を経由し、約170kmの道のりを走破しています。

 今回のテストは10月上旬に実施しましたが、季節外れの寒さと雨が降るあいにくの天気で、都心の最高気温は10度台前半、テストで向かった箱根の山頂付近は7度と冬のような気温という、燃費には厳しい環境でした。

 しかしその結果は、173.5kmの走行で燃費は26.14km/Lという数値になりました(車両の燃費計の数値から計算)。

 カタログ上での燃費数値は、前出のように28.4km/Lとなっていますから、そこまでかけ離れた数値ではなく、暖房を使用するほど寒い天候のなかでは十分満足できる数値といえるのではないでしょうか。

 なお今回のテストではクルーズコントロールは不使用、走行モードは「NORMAL」で、エアコンはオート設定の24度で実施しています。

■混雑した街中でも新型シエンタは疲れ知らず

●高速道路
走行距離:81.7km
実燃費:30.1km/L

 ここからセクション別の燃費を振り返ってみましょう。

 東京都千代田区を出発し、首都高を経由して東名高速に入り、小田原厚木道路を通る今回のルート。

 あいにくの天候ということもあってか東名高速の横浜町田インター付近でガッツリ渋滞にハマってしまいましたが、それ以外はスムーズに流れており、燃費はリッター30kmを超える30.1km/Lをマークしました。

トヨタ新型「シエンタ ハイブリッド」トヨタ新型「シエンタ ハイブリッド」

 新型シエンタはコンパクトなボディではありますが、TNGAの恩恵か直進安定性も悪くなく、安定したドライブが楽しめました。

 クルージング時にモーター駆動とエンジン駆動の切り替わる際、まれにショックを感じることもありましたが、かなり気にしていないとわからないレベル。とくに問題になるようなものではありませんでした。

●ワインディング路
走行距離:41.7km
実燃費:19.2km/L

 ワインディング路は、小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコース。

 料金所からはしばらく登り区間が続きますが、多人数乗車ではこの限りではないかもしれませんが、一人乗りでのドライブでは力不足はまったく感じず、むしろ力強さを感じるほど。

 エンジンは比較的賑やかに回り続けましたが、そこまで耳障りな音質ではなく、音楽などを聞いていればあまり問題なさそうです。

 一方の下りでは、バッテリーが満充電になってからはアクセルオフでのブレーキを作動させるためにエンジンが始動するのはほかのハイブリッドと同様。ここでも騒音レベルは低く抑えられており、このクラスの車種として考えれば十分合格点でしょう。

 ここでの燃費は41.7kmを走行して19.2km/Lで、前半の登り区間で7km/L台だったことを考えれば下りでかなり取り戻しました。

 これもハイブリッドの効率が高められた結果なのかもしれません。

●一般路
走行距離:50.1km
実燃費:28.6km/L

 ワインディング路の後は、国道134号から国道246号を経由し、横浜市内に戻る一般道のルートとなります。

 この日は雨模様ということもあってか交通量が多く、ストップ&ゴーが多いシチュエーションとなりました。

 このルートでは、50.1kmを走行して28.6km/Lと低燃費をマーク。クルマ自体の基本性能はもちろんこと、自然にドライバーをアシストしてくれるPDA(プロアクティブドライビングアシスト)の恩恵もあって、かなり疲労感の少ないドライブとなりました。

 ただ、交差点などの右左折時など、ステアリングを大きく切り込むシーンでは、ステアリングの反力がバネ感の強い人工的なものとなっており、ステアリングから伝わるインフォメーションが希薄だった点が気になるところでした。

 クルマのキャラクター的に過度なインフォメーションをあえて遮断しているのかもしれませんが、運転好きなユーザーからするとやや物足りなく感じる部分かもしれません。

※ ※ ※

 愛らしいルックスも話題を集めている新型シエンタの燃費性能をチェックしてみましたが、さすがはトヨタといったところで燃費性能は圧倒的に良好といえる数値となりました。

 また運転支援システムも手厚く備わっており、シートアレンジや室内の収納なども充実。

 走らせて楽しいクルマというキャラクターでありませんが、コンパクトミニバンの購入を検討しているのであれば、新型シエンタを選んで後悔することはなさそうです。

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