ついにフェラーリが「SUV」発売! 意外なメーカーも参入!? 超ド級のスーパーSUV5選
くるまのニュース / 2022年10月24日 6時10分
ついに発表された、フェラーリ初のSUV「プロサングエ」。スーパーカーメーカーがSUVを登場させるのは意外なことですが、実はこれまでもさまざまなスーパーカーメーカーのSUVが登場しているのです。
■725psの過激なフェラーリSUV「プロサングエ」登場!
2022年9月13日、かねてから噂されていたフェラーリ初のSUVが正式に発表されました。
車名の「プロサングエ」とはイタリア語で「サラブレッド(純血)」を意味する言葉で、要するに流行りに乗っかってチャチャっと作ったクルマではなく、スーパーカーメーカーであるフェラーリの血統を強く感じさせる本気のモデルということを意図しています。
最高出力725ps/7750rpm、最大トルク716Nm/6250rpmを誇る6.5リッタ−V型12気筒エンジンや、新開発のアクティブサスペンションを搭載。イタリアでの価格は39万ユーロ(日本円換算で約5730万円)です。
圧倒的な性能は「さすがフェラーリ」といったところですが、まさかフェラーリがSUVを発売するなど創始者の故エンツォ・フェラーリは夢にも思わなかったことでしょう。
実際、フェラーリ社内でもSUVの投入は意見が分かれたそうで、熱心な顧客からは反対する声もあったといいます。
それほどまでにフェラーリがSUVを作るというのは意外なことなのですが、SUVが人気のジャンルに台頭してから四半世紀を超え、振り返ると意外なメーカーがSUVをラインナップしていたりするのです。いったいどんなモデルがあるのでしょうか。
●ランボルギーニ「ウルス」
フェラーリと双璧をなすスーパーカーブランドであるランボルギーニが、2018年に発売したSUVが「ウルス」です。
運転のしやすさと快適性、スーパースポーツのダイナミクスと卓越したオフロード性能を兼ね備え、ランボルギーニ自身は「スーパー・スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SSUV)」と称しています。
ひと目でランボルギーニ一族であることがわかるスタイリングが与えられたボディは、全長5112mm×全幅2016mm×全高1638mmの堂々たるサイズ。
最高出力650ps/最大トルク850Nmを誇る4リッターV型8気筒ツインターボエンジンをフロントに搭載し、最高速度305km/h、0-100km/h加速3.6秒というSUV離れした速さを実現しています。
意外なのは、ランボルギーニにとってこの手のクルマは初めてではないこと。実は1986年から1993年までカウンタックのエンジンを積むオフロード4WD車「LM002」を販売していました。
●ポルシェ「カイエン」
スポーツカーの雄「ポルシェ」が、「911」「ボクスター」に続く第3のモデルレンジとしてフォルクスワーゲンと共同で開発した同社初のSUVが「カイエン」です。デビューは2002年で、車名は「刺激」を意味します。
当時は「こんなのポルシェじゃない!」といった批判的な声も少なくありませんでしたが、そうした意見とは裏腹にカイエンは大ヒットを記録。今ではカイエンと弟分「マカン」のSUV勢がポルシェの販売台数のおよそ7割を占めています。
エンジンは4.5リッターV型8気筒DOHC、450psのツインターボと340psの自然吸気というふたつの仕様でスタート。後にエントリーグレードのV型6気筒モデルが登場し、人気を確かなものにしました。
状況に応じて前後のトルク配分を変更する4WDシステム「PTM」と、電子制御ダンパーコントロール「PASM」の組み合わせは、オンオフを問わず「さすがポルシェ!」という性能を実現。
2度のモデルチェンジを経て、現在は3代目モデルへと進化を遂げたカイエンは、ポルシェの屋台骨らしく、ハイブリッドやクーペボディなど幅広い選択肢がラインナップされています。
■高級車メーカーの超高性能なSUVとは?
●アストンマーティン「DBX」
英国が誇る高級スポーツカーメーカー「アストンマーティン」は、1915年に誕生した1号車からレースに参戦するなどモータースポーツと深いかかわりがあり、現在もマニュファクチャラーとしてF1に参戦していますが、一般的には映画『007』シリーズの主人公が駆る「ボンドカー」としてのイメージのほうが強いかもしれません。
アストンマーティン「DBX707」
そんなアストンマーティンがSUV市場に参入したのは2019年のこと。「DBX」の車名が与えられた同社初のSUVは、オンロード/オフロードを問わないダイナミックなパフォーマンスと、ラグジュアリーSUVの多用途性の両立を目指して開発されたモデルです。
エクステリアにはアストンマーティンの伝統が散りばめられ、流麗なスタイリングは全高5039mm×全幅2050mm×全高1680mmという大きさを感じさせません。
インテリアはクラフツマンシップにあふれると同時に、メータナセルとセンターコンソールに液晶パネルが配されるなど現代の装備にも抜かりはありません。
搭載される4リッターV型8気筒ツインターボエンジンはメルセデスAMG製で、550psものハイパワーを誇ります。
なお、2022年に高性能モデルの「DBX707」が追加されましたが、エンジンを改良することで157psアップの707psを達成しています。
●ベントレー「ベンテイガ」
イギリスの高級車メーカー「ベントレー」が、2015年に発表した初のSUVが「ベンテイガ」です。
ベントレーの流儀で設えられたエクステリアに、贅の限りを尽くしたインテリアが特徴的なモデル。約2000万円(当時のレート)の時計がオプションで用意されていると聞けば、どれだけ高級なSUVなのかがわかります。
搭載されるのは、ベンテイガのために新開発された6リッターW型12気筒ツインターボエンジン。
最高出力608psのパワーユニットは8速ATと組み合わされ、全長5150mm×全幅1995mm×全高1755mmという大柄なボディながら最高速301km/h、0-100km/h加速4.1秒という俊足ぶりを披露してくれます。
のちに4リッターV型8気筒ターボエンジン搭載モデルやハイブリッドモデルが投入されると、ベンテイガはベントレーの総売上高の約40%を占めるまでになりました。
このベンテイガの躍進により、新型コロナや半導体不足、ウクライナ侵攻と自動車メーカーにとって厳しい状況のなか、ベントレーは2021年そして2022年上半期と売上高・営業利益ともに過去最高を記録しています。
●アルファロメオ「ステルヴィオ」
高級なGTカーやレーシングカーの生産に端を発するアルファロメオでしたが、経営難からスポーティなテイストの実用車メーカーに転身。
キビキビとしたハンドリングと心地良いフィーリングのエンジンを武器とするハッチバックやセダンを中心に、日本でも人気を博してきました。
そんなアルファロメオが作るSUV「ステルヴィオ」は、期待に違わぬ1台です。
12.0:1というクイック極まりないステアリングギア比に、フラッグシップは最高出力510psの2.9リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載。
これが面白くないわけがなく、長距離になりがちなキャンプや登山の足にというSUVらしい使い方にもぴったりです。
もちろん2リッター直列4気筒ターボエンジン(280ps)や2.2リッターのディーゼルターボエンジン(210ps)でもパワーは必要十分以上。ミドルサイズのボディを快適に走らせてくれます。
※ ※ ※
SUVブームの先駆けとなったBMW「X5」も、デビュー時には「あのBMWがSUV!?」ととても驚かれたものです。
それから20年以上が過ぎ、SUVはブームから定番人気のジャンルに発展。ついにはフェラーリにまでラインナップされるようになり、もはやここまでくるとどのメーカーがSUVを発売しても驚かれることはなさそうです。
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