レクサスが大きな「都会派SUV」を初公開!? アーバンカスタムな「LX600 FSPORT」を米SEMAでお披露目
くるまのニュース / 2022年11月10日 7時10分
米国レクサスは、ワイドフェンダーに24インチのホイールを組み合わせた「LX600 アーバンコンセプト」をSEMAショー2022でお披露目しました。
■この存在感はやばい!
2022年11月1日から4日、米国・ラスベガスで世界最大級のカスタムカー・アフターマーケット見本市「SEMAショー2022」が開催されました。
そのなかでレクサスは「LX600 アーバンコンセプト」を公開しましたが、どのような特徴があるのでしょうか。
SEMA(Specialty Equipment Market Association、米国自動車用品工業会)が主催しているSEMAショーは1967年から開催されています。
日系メーカーもトヨタ、レクサス、日産、ホンダ(2022は出展なし)など大手自動車メーカーから、アメリカで人気のTEIN、クスコ、HKS、GReddy、などの日系パーツメーカーも例年出展しており、日本からの来場者も年々増加傾向にあります。
なお、SEMAショウはトレードショーであるため入場できるのは自動車業界関係者のみとなっています。
展示されるカスタムカーの傾向も、最初期はアメリカらしくホットロッドやオフロードが中心であったものの、ここ十数年は日本車人気の煽りを受け、スポコンやドリフト系へのシフトが見られ、その市場規模は全体で476億ドルにまで拡大しました。
SEMAショーではアフターマーケットブランドだけでなく、自動車メーカーの展示も醍醐味のひとつです。
よく比較される東京オートサロンでは見ることのできないようなド派手なカスタムカーは、そのメーカーがどれほどその業界へのコミットメントをあらわすかの指標となっています。
単なる車体のカスタムにとどまらず、エンジン換装といった大掛かりな「ビルド」などは、著名チューナーとのコラボレーションやメーカーのチューニング部門で実現され、来場者の興味をひく一大コンテンツです。
2022年のSEMAショーでは、毎年巨大なブースで参加していたフォードやシボレーが相次いで出展しないことを発表し、代わってトヨタがかつてのフォードのスペースへと移動したことでトヨタ関連の展示スペースが一層広がり、例年よりも大胆な変化を感じる出展内容となり、多くの来場者がトヨタブースに足を運びました。
1989年に米国で生まれたトヨタの高級車ブランド「レクサス」も例年はトヨタから離れた別の位置にこじんまりとしたブースを構えていましたが、2022年はトヨタのブースが拡大した影響でトヨタと並んでの展示が実現。
2022年のSEMAショーにて、レクサスは合計6台を出展。そのなかでも、SUV「LX600 F SPORT」をスタイリッシュにカスタムした「LX600 アーバンコンセプト」は大きな話題を呼んでいます。
LXは2021年に4代目モデルが発表されました。
なかでもスポーツ仕様のLX600 F SPORTは2021年のSEMAショーにて世界初公開された関係もあり、今回のビルドはまさに「凱旋」といっても過言では無いでしょう。
今回、レクサスはRX600 F SPORTに「洗練された都会の旅人」というテーマを与え、さまざまなパーツを用いてカスタム。
エンジンの仕様はそのままに、ルックスで見る者を魅了させる1台へと変身させました。
外装には日本のエアロパーツブランド「アーティシャンスピリッツ」のエアロキットを使用。
純正状態よりも張り出したオーバーフェンダーは迫力ある存在感を醸しつつも、「都会派」というテーマにあったおしとやかさも兼ね備えています。
このオーバーフェンダーだけでなく、フロントスポイラー、リアバンパーガーニッシュ、ボンネット、リアスポイラー、リアディフューザーはすべてカーボンファイバーで作り出されています。
これらにより、白いカラーを上品にまとった車体へとスポーティーなエッセンスをもたらす存在となりました。
足回りではブレーキをブレンボ製へと交換。8ピストンのフロントキャリパーに直径412mmのスリットローターを組み合わせ、走りでも妥協のない性能を追求。
足元では鍛造ホイールで有名なHREの540C(10J+30)をトーヨータイヤのプロクセス ST III(285/40R24)と組み合わせました。
サテンブロンズのディスクにブラックのリムという組み合わせは3ピースホイールならではの魅力を感じさせます。
もちろん、街ゆく存在は見た目だけでなく、音にもこだわりたいものです。
今回採用されたアーティシャンスピリッツが手掛けるチタン製のフルエキゾーストは見た目にもこだわった逸品となっています。
これ以外にも、レクサスはIS350にLS500でお馴染みのV6ツインターボエンジンを換装したビルドや、約700 kmの航続距離を誇る純電動ハイパーカーのコンセプトカーなど、数台を出展。
多種多様な分野の展示をおこなうことで、全方位作戦的なコミットメントをアメリカの自動車業界に向けてもアピールした形となります。
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