レクサス顔「トヨタミニバン」の実車を展示! アルファードより存在感凄い! 赤ボディ「LMシエナ」米で公開! 製作者の想いとは
くるまのニュース / 2022年11月8日 11時10分
日本でのラージサイズミニバンといえばトヨタ「アルファード」が代表的ですが、米国ではアルファードを凌駕するトヨタ「シエナ」が存在します。そのシエナをレクサス「LM」風に仕立てたカスタムカーがSEMAショー2022でお披露目されました。
■SEMA会場唯一のミニバン? 「LM風シエナ」とは
トヨタのミニバンといえば「アルファード」や「ノア/ヴォクシー」「シエンタ」がイメージしやすいですが、米国では「全長5mを超える「シエナ」が販売されています。
そんなシエナをレクサスの高級ミニバン「LM」風に仕立てたカスタムが世界最大級のSEMAショー2022でお披露目されました。
アメリカでは現在、新車として販売されているミニバンはトヨタ「シエナ」、ホンダ「オデッセイ」、クライスラー「パシフィカ」、キア「カーニバル」などがあります。
2021年の販売ランキング1位はシエナでシェア34.4%。2位はオデッセイとパシフィカが同率で28.8%となっており、ミニバンが生まれたアメリカで日本ブランドのミニバンが半数以上のシェアを獲得していることがわかります。
しかしアメリカにおける自動車販売台数のミニバン販売シェアはわずか2%にも満たない数字で今や軽自動車を入れると半数近くがミニバンという日本の新車販売状況に比べると大変少ない状況になっています。
また、日本とアメリカで異なるミニバン事情としてもうひとつ特筆すべきことがあります。
それは、日本ではミニバンにエアロパーツを装着したり、足回りやホイールを交換したりして乗る人が大勢いるのに対して、アメリカではほとんど見かけることがありません。
アメリカにミニバンが誕生して40年が経過していますが、「サッカーマム(サッカー場へ子どもたちを送迎するためのクルマ)」というミニバンをわざわざカスタムして乗る、という発想がそもそもアメリカ人にはないのかもしれません。
その証拠に近年のSEMAショーでもカスタムミニバンを見かけることはめったにありませんが、2022年のSEMAショーで筆者が認識できたのは、シエナのカスタムモデルただ1台だけでした。
しかしこのシエナは、希少性もさることながらなかなか強いインパクトがあります。
まずはその見た目です。
フロントグリルをレクサスが中国をはじめアジアの国々で販売している高級ミニバン「LM」(風)のグリルにスイッチされているほか、エンジンルームにはHKSのスーパーチャージャーの姿を見ることができます。
細かい点にもこだわりがあり、後ろのエンブレムはなんと、トヨタマークではなくネッツ車種につけられていたエンブレムがついています。
もちろん、シエナが日本で正規販売されたことはないうえ、ネッツ店で販売されていた車種でもないです。
トヨタのエンブレムを外してあえてネッツのエンブレムを付けるところにオーナーのこだわりが見て取れます。
ぜひとも詳しい話を聞きたいと思い、調べたところシエナが展示されていたのは「SPYDER 」の屋外ブースでした。
SPYDERとはカスタムライト類(ヘッドライト、テールライト、フォグランプなど)の超有名メーカーです。
LM顔のシエナはSPYDERブースのデモカーとして展示されていましたので担当者に聞いてみたところ、このシエナはオーナー車両とのこと。SEMA 最終日の搬出のタイミングを狙ってオーナーに話を聞くことができました。
■同じ個体(ボディカラー黒)を2019年SEMAにも出展していた!
LM顔の2014年型シエナSE。オーナーはMaui Berganioさんという人で、同じシエナを2019年のSEMAにも出展していたことがわかりました。
2019年はマッキン・インダストリーズというレイズ、ヨコハマ、プロジェクトμなどの日本ブランドを中心に扱う輸入代理店のブースでの出展だったとのこと。
筆者は2019年にSEMAを取材した際、マウイさんのシエナの存在に気づいており、このときも「会場で唯一のミニバン」として記事を書いていましたが、その3年後に再びSEMAの会場で「再会」することになったのです。
しかし、今回のシエナのボディカラーは赤。2019年のSEMAに展示されたシエナは確か黒だったはずですが、Mauiさんにいろいろと話を聞いてみました。
―― 2019年は黒いシエナでしたよね?
そうです。このシエナは2015年に買いました。
独身時代はスポーツカーをカスタムしてチューニングして乗っていましたが、結婚して子どもができたのでファミリーカーであるシエナを買ったのです。
買ったときは黒で2019年のSEMAに展示した際には黒いボディでしたが、その後、塗り替えて現在の赤いボディになっています。
―― アメリカではミニバンをカスタムする人は少数派だと聞きましたが…。
確かに少数派ですね。というよりかなりレアだと思います。だからSEMAに出したときも反響がすっごく大きくて、たくさんの人が見に来てくれました。
皆さん驚かれるんですよ。「ミニバンでここまでの改造をするのか!」ってね。
だけどそのおかげで、いろいろなカスタムカーコンテストで入賞するようになりました。
また、SEMAにもパーツメーカーの依頼で展示させていただくことができています。
テールゲートには自転車を積載できるLMシエナ!(撮影:加藤博人)
―― LM風のグリルがかなりまた珍しいですね
今、はやりのLM風にするとウケるかなーと。これはバンパー一体型で取り付けるタイプです。
2020年モデルまでのシエナ用として開発されたものなので、ぴったり収まっていますね。ミニバンの外装をいじるのはあまりほかに選択肢がないのでやってみました。
――エンジンもいじってますか?
HKSのスーパーチャージャーを入れて400馬力までアップしています。結構速いんですよ。
――ところで、シエナはファミリーカーということですが普段のアシとしても使っているのですか?
いえ、実はシエナは「ショーカー」として所有しています。だから、距離も1.1万マイル(約1万7600km)程度しか走ってないんですよ。
ほかにもクルマがあって、家族で遠出をするときはレクサス「470GX」の「オーバーランド」仕様で出かけます。
こちらもオフロードを安心して走れるよう、ドレスアップと実用を兼ねてさまざまなパーツを装着しています。
※ ※ ※
シエナとGX470いずれもトヨタのクルマですが、さらにマトリックス、ハイランダーの合計4台を所有しているそうです。
では、最後に「なぜトヨタ車が好きなのか?」をMauiさんに聞いてみました。
「私のクルマは全部、トヨタ車です。
好きな理由は第一に信頼性が高いことです。また、私の妹と義理の弟、そして私の母と父もトヨタ製のクルマに乗っています」
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
トヨタ新型「“4人乗り”ヴェルファイア」まもなく登場!? 贅沢すぎる「豪華内装」に熱視線! 最上級「スペーシャスラウンジ」発売はいつ?
くるまのニュース / 2024年7月31日 17時10分
-
アルファードよりデカい! トヨタ新型「3列シートミニバン」がスゴイ! 「エスティマ」ライクな“全長5m超”の流麗ボディ! 最上級版「シエナ」とは?
くるまのニュース / 2024年7月24日 20時10分
-
2000万円の「超高級ミニバン」が信じられない姿に!? 納車2週間で起きた“悲報”に「クルマがかわいそう…」の声も 人気YouTuberラファエルが事故を報告
くるまのニュース / 2024年7月18日 21時10分
-
トヨタ「“12人乗り”アルファード」を発見!? “全長7m超”ボディ&豪華な「独立シート」装備! 「大型テレビ」も搭載のスゴイ贅沢な「カスタムコースター」とは?
くるまのニュース / 2024年7月17日 14時10分
-
約2500万円のトヨタ「アルファード」が売れてる!? 「クラウンミニバン」も設定!? 競合多い「高級ミニバン」 中国の現状は?
くるまのニュース / 2024年7月15日 7時40分
ランキング
-
1ワークマン、500円で買える“冷感Tシャツ”が最強 桁違いの涼しさに衝撃走る…
Sirabee / 2024年8月2日 11時0分
-
2「汚れた東京湾を8キロ泳いだ」防衛大卒の女性が語る学生生活。学内の“恋愛事情”も
日刊SPA! / 2024年8月2日 8時52分
-
3「女子生徒の着替え盗撮」はすべての学校で発生している…「子供の撮影罪」が大人以上に悪質な理由
プレジデントオンライン / 2024年8月2日 9時15分
-
4格安ジム「chocoZAP」の「汚い」「マシンの故障も放置」口コミは本当?改善されているのか運営に直撃
女子SPA! / 2024年8月1日 8時46分
-
5“厳格な家で育った女性”が、顔に刺青を入れ「一度だけ後悔した」理由。「妖精に近づくため」身体改造も
日刊SPA! / 2024年8月2日 8時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)