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世界に1台だけ!? 現行「ジムニー」のルーフ“ぶった斬り仕様”誕生! 1700万円かけて実現した“オープンSUV”とは

くるまのニュース / 2022年11月9日 6時10分

中国の自動車を扱うユーチューバーのWheelsboyは、YiChe Garageが作成したスズキ「ジムニー シエラ」のオープンカー仕様についての動画を投稿しました。フロントデザインもすべて変更されており原型をとどめておりませんが、どのようなクルマなのでしょうか。

■1700万円を超える金額をかけて実現した「ジムニー コンバーチブル」

 Wheelsboyは中国の自動車を評論するユーチューバー。中国で販売される新車だけでなく、改造車や旧いクルマについてもレビューをおこなっています。

 そんなWheelsboyが2022年10月に公開した動画で取り上げたのが、YiChe Garageが作成したスズキ「ジムニー シエラ」の屋根を切り落とし、オープカー化したモデルでした。

 Wheelsboyはこれまでに、理想汽車やBYD、NIOなど中国のクルマの紹介動画を自身のユーチューブチャンネルで公開してきました。

 軽四輪駆動車の「ジムニー」と普通自動車のジムニーシエラを含むジムニーシリーズは、全世界194の国と地域で、日々の生活からレジャー用途まで幅広く活躍する、コンパクト4WD。

 現行モデルは2018年7月の発売より4年の歳月が経過した現在でもその人気は衰えず、「長納期化」が起こっています。

 一方でユーザーからは3ドア車しかないジムニーシエラの5ドア仕様を望む声も出ており、国外で開発車両が目撃されるなどその登場に期待がかかっています。

 そんななか、YiChe Garageはジムニーシエラのルーフを切り落とすなど改造を施した「Tank 100」を作成しました。

 Tank 100は、前述の通りジムニーシエラのルーフを切り落としオープンカー化した「ジムニー コンバーチブル」とも呼ぶべき存在になっています。ジムニーの初代モデルなど、一部世代にはオープントップモデル(幌型)は存在しましたが、Wheelsboyによるとこのクルマは世界で唯一の、現行モデルのジムニーをオープンカー化したモデルだといいます。

 また、ルーフをなくしてしまった代わりにBピラー部分にアーチを架けているほか、フロントバンパーやグリル、フェンダー、テールライト、リアバンパーなどあらゆる外装パーツが変更されており、一見するとジムニーに見えません。

 これらのすべてのパーツは、長城汽車の本格SUV「TANK300」を流用もしくは模したもので、Tank 100という名前も、このTANK300の縮小版をイメージしているようですが、過去にフェイクニュースとしてTank 100という名前で、同様のジムニーとTANK300のパーツをかけ合わせたレンダリングが公開されており、これを実現したものとも見えます。

 インテリアにも大幅な変更が加えられており、ベージュのキルティングが施されたレザーを用いたシートや内装パーツが豪華な印象を与えます。ハンドルやヘッドレストなどにはオリジナルのロゴがあしらわれているほか、エアコンの吹出口も最新のメルセデス・ベンツ車を思わせるタービン風の形状に変更されています。

※ ※ ※

 YiChe Garageは、中国で正規販売されていないジムニーシエラを独自に輸入するために6万ドル(日本円で約880万円)を費やし、Tank 100への改造までに合計12万ドル(日本円で約1761万円)の費用を使いましたが、Tank 100は公道を走れないとのことです。

 YiChe Garageはこのレンダリングを実現したとも言えるTank 100の他にも中国でもっとも売れたEV宏光「MINI」を6輪仕様化した「Big EV 6×6」など、特殊すぎる改造車を複数制作していますが、中国にはYiChe Garage以外にも巨大なクルマや完璧なコピースーパーカーなど、あらゆる規格外なクルマを自作で造る人がほかにも数多くいるようです。

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