SUVに負けない!? レジャーに最適な「アクティブ軽」4WDで悪路もイケる! アウトドア向け軽自動車 3選
くるまのニュース / 2022年11月10日 6時10分
ウィンタースポーツの旬を迎える冬のシーズン到来も間近です。今回は雪道でも安心な4WDの設定があり、レジャー用途にも最適な軽自動車 3選を紹介します。
■雪道にも対応したアウトドア向け軽自動車3選
アウトドアレジャー人気が盛り上がりをみせるなか、多くの荷物を積んで出かけるクルマとして、SUVの人気が高まっていますが、コンパクトな「軽自動車」でも、工夫次第でじゅうぶんに対応できます。
今回は、ウィンタースポーツの道中でも安心感の高い4WDが選べる軽自動車3モデルを紹介します。
●「ジムニー」の走破性を受け継ぐ軽ハイトワゴン スズキ「ハスラー」
街乗りはもちろん、アウトドア好きのドライバーにも大人気のスズキ「ハスラー」。極めて高いオフロード性能を持つ本格軽SUV「ジムニー」の高い走行性能を引き継いだハイトワゴンです。
最低地上高も180mm確保されているので、余裕をもって悪路や雪道を走行することが可能です。
なかでも4WD(四輪駆動)モデルには、滑りやすい路面での空転を抑える「スノーモード」をはじめ、ぬかるみなどの滑りやすい路面のスリップを防止する「グリップコントロール」、下り坂でブレーキを踏まず車速をコントロールしてくれる「ヒルディセントコントロール」など、山道や雪道などの悪路にも対応する機能が多く搭載されています。
またハスラーの室内は、様々なシートアレンジが可能です。後席や助手席まで倒してフルフラットにすることで、スキー板などの長いモノや多くの道具を積むのにも役立ちます。
キャンプ、サーフィン、スキーなどあらゆるシーンで活躍する軽自動車といえます。
●軽人気No.1モデルはアウトドアでも大活躍! ホンダ「N-BOX」
ホンダの軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」は、背の高い車体を活かし普通車なども圧倒する広い室内が特徴で、ミニバンやコンパクトカーなど上位クラスから乗り換えるユーザーも多い人気のモデルです。
後席両側にはスライドドアも備え、多彩なシートアレンジとともに実用性も非常に高いことから、アウトドアレジャーの荷物を満載するのにも向いています。
低い床面で乗降性も良好な点も便利なところです。
ただしその反面、最低地上高が145mmのため、キャンプ場の草むらや積雪地など悪路での走行には車体の底面をすらないよう、十分に注意する必要があります。
そんなN-BOXにはFF(前輪駆動)に加え、全グレードに4WDがラインナップされていますが、どちらも雪道走行を想定したサポート機能が搭載されています。
車両挙動安定化制御システム「VSA」は、通常走行時のみならず、横滑りが懸念される雪道でもその本領を発揮します。
4輪のブレーキ力を自動配分する「EBD」(電子制御制動力配分システム)と、急ブレーキ時の車輪ロックを防ぐ「ABS」(4輪アンチロックブレーキシステム)、車輪の空転を抑える「TCS」(トラクションコントロール)を組み合わせ、カーブなどの旋回時に横滑りを抑制する仕組みです。
また坂道発進時にクルマの後退を抑制する「ヒルスタートアシスト機能」は渋滞など通常時でも活躍する機能ですが、雪道ではさらに安心感が増すでしょう。
●アウトドアも注目の「タフ」なニューモデル ダイハツ「タントファンクロス」
人気モデルN-BOXに対抗するダイハツの軽スーパーハイトワゴンが「タント」ですが、ライバルにはない新ラインナップがあります。
それが、2022年10月に追加設定されたのが、アウトドアユーザー向けに特化したクロスオーバーモデル「タントファンクロス」です。こちらもFFに加え4WDの設定が用意されています。
外観上は、プロテクターを思わせる樹脂色の装飾が前後バンパーや車体側面などに備わり、アウトドアにも似合うツール感やタフさを強調します。
室内も、撥水タイプのシート地やシートバック(後席背もたれ)、荷室床面を備え、汚れや濡れた荷物などを載せても手入れがしやすいようにしました。
また運転席と助手席には、座面と背面を温めるシートヒーターが備わり、寒い日のドライブを温かくサポートしてくれるのもうれしいところ。
助手席側の前後ドア間の柱をなくした「ミラクルオープンドア」も、大きな荷物の出し入れに役立つタント独自の機能です。
さらに、前席と後部座席との間の足元は広くフラットな床面を確保しているため、後ろに座る人が厚手の防寒靴を履いていたとしても窮屈な思いをすることはないでしょう。
※ ※ ※
軽自動車は雪道に不向きと思う人もいるかもしれませんが、軽く積もった雪のような規模であれば、特に軽自動車だからといって雪に弱いわけではありません。
逆にアイスバーンなど滑りやすい路面の場合、軽自動車のような軽いクルマのほうが有利な面もあります。
発進時は重量のあるクルマの方がしっかり荷重がかかりグリップできるためスムーズにスタートできる面はありますが、ブレーキの際には軽いクルマの方が物理的にも停止しやすいのです。
またこれは軽に限らないことですが、深い積雪の場合、最低地上高(地上から床面までの距離)があまり高くないと、わだちの間に積もった雪などが車体の底部に当たったりしやすいのも事実です。
なかでも豪雪地の深い積雪にはまって動けなくなる状態、いわゆる「スタック」にも気をつけなければなりません。これは泥や砂地などでもいえることです。
悪路での駆動力が強い本格的な4WDを持つ軽トラックや、クロスカントリー型SUVの「ジムニー」ですら、悪条件下ではスタックしてしまうこともあります。
4WDや雪道でのサポート機能がついたアウトドア向けの軽自動車だとしても過信せず、悪条件下では走行する場所や走行可否の判断は慎重になる必要があるでしょう。
もちろん雪道走行では、冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)の装着は当然のこと、チェーンなどの備えも忘れてはいけません。
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