30周年のオフ会に250台超が集結! いまなお愛されるスバル初代「インプレッサ GC/GF系」の魅力とは
くるまのニュース / 2022年11月17日 6時10分
デビューから30年目にスバル初代「インプレッサ」のオフ会が開催され、250台以上のインプレッサ(GC/GF系)が大集合しました。
■多種多様なインプレッサが集結! 本物のWRCマシンも来た!
スバルの主力モデルである「インプレッサ」は、初代モデルが1992年10月22日に発表され、同年11月2日から販売されました。
誕生から30年経った2022年10月23日、インプレッサが生まれた群馬県、そしてアニメの聖地としても縁がある榛名山の駐車場において大規模なオフ会が開催され、250台を超える初代インプレッサ(GC/GF系)が集結しました。
初代インプレッサの登場以前、当時スバルはWRC(世界ラリー選手権)を「レガシィ」で戦っていました。しかしボディサイズが少し大きかったため、コンパクトで軽量そしてハイパワー、そんなクルマが必要になり、そしてインプレッサの開発がスタートしたという経緯があります。
スバルのラリーを率いていたイギリスのプロドライブ社の意向も、量産車は大いに影響を受けたことでしょう。加えて当時はグループAという、ベース車両の諸元から大きな変更が許されないクラスで戦っていたため、ベースとなる量産車も性能の高いものが求められました。
このような背景から、コンパクトでハイパワー、かつ取り回しがしやすい初代インプレッサは誕生します。
その後、インプレッサはWRCで活躍しました。改造範囲の狭いグループAで戦った1993年から1996年、改造範囲の広いWRカー規定になった1997年から2000年の間に、コンストラクターズタイトルを3回、ドライバーズタイトルを1回獲ったことにより、その性能の高さを証明したのです。
初代インプレッサは8年という国産車では比較的、長い期間にわたり生産されました。ボディ形状はセダン、ワゴンのほかに、2ドアクーペ、ワイドボディとして設定された「22B」など、ボディだけをとっても多様なバリエーションです。
エンジンも1.5リッター、1.6リッター、1.8リッター、2リッターと豊富に取り揃え、競技を見据えてより戦闘力をアップさせた「WRX」シリーズはじめ、多くのモデルを産んでいきました。このバリエーションの多さも人気の一因かもしれません。
8年という長い期間、販売されていると、発売から30年が経過した今でも、さまざまなボディバリエーションやエンジン形式を含め、多種多様なモデルが走っています。
今回開催された「GC/GF榛名オフ」でも、前期、後期、ワゴン、ワイドと、同じ初代インプレッサながらもカテゴリーごとに駐車スペースが分けられていました。同じクルマに乗る者同士、初めて顔を合わせるユーザーでも自然と会話が弾み、そこかしこで車座になって話している姿が多く見られました。
そしてインプレッサを愛するコレクターの協力もあり、WRCを戦った本物のラリーカーが何台も集結しました。海外のコレクターのなかで流通していた本物を入手し、国内で走れるよう整備されたものです。
参加した多くの人がいつまでもマシンを眺め、移動する際にエンジンを始動すると、誰もがその音に魅了されていました。
■初代インプレッサオーナーに直撃インタビュー!
参加したユーザーにインプレッサの魅力について聞いてみました。
1999年式「GC8 STI Ver.6」に乗る、まっちゃんさんとみぃさんカップル。まっちゃんさんが幼少のころ親戚がレガシィに乗っており、ボクサーサウンドを聴きながら育ってきたといいます。
その体験もありクルマを買うならインプレッサが欲しいと、ずっと思っていたそうです。
1999年式「GC8 STI Ver.6」(オーナー:まっちゃんさん)
しかし、免許を取ってすぐインプレッサに乗るような自信はなかったので、いったん違うクルマでMTの運転経験を重ねてからの購入だったとか。1990年代のクルマが発する機械の音が好きで、とくにボクサーエンジンのドコドコ音が堪らないといいます。
会場には女性オーナーも多く見られました。そのひとり、にしをさんはインプレッサの顔が好きで、買いたいと思ったちょうど良いタイミングで目の前に愛車となった1999年式「Type RA Limited」が現れたそうです。
社会人になって通勤用の車で走っているとき、そろそろ次のクルマが欲しいなとお金を貯め始めたところで、たまたま中古車屋さんに出てきたとのこと。
青ボディに金色のホイールが似合っていて、マッドフラップも装着。もともとロールケージが付いていて、気がついたらインプレッサの魅力にどっぷりハマり、今ではインプレッサがないとダメだといいます。
基本的に自分でメンテナンスもこなすので、いま一番欲しい物は「サービスマニュアル」というあたりからも、インプレッサへの深い愛が分かります。
女子会のようになっていた話の輪の中でインプレッサの好きなところを聞くと、「すべて」「音がいい」「見た目(外装)」「手足のように動く」「なんならインプレッサと結婚」と、愛の溢れる回答が返ってきました。
長年インプレッサに乗る中村さん夫婦は「エンジンを掛けるたびにワクワクする」といいます。「GCインプレッサ」を長年乗り続け、奥さんと息子さん用に「GDBインプレッサ」、そのほかに「ヴィヴィオ」を複数台持つというスバリストです。
乗り始めて22年が経ち、欠品となるパーツが出てきたこともあり、スバルもほかのメーカーのようにヘリテージ活動をしてくれると嬉しい、と中村さんはいいます。
またGDBインプレッサと乗り比べたり、奥さんが以前、三菱「ランサーエボリューション」やマツダ「RX-7」に乗っていたこともあり、それらに比べてもGCインプレッサの良さが気に入っているそうです。
今回のGC/GFオフ会を主催したデザイナーの手島氏は、かつて富士重工業に在籍しデザイナーとしてインプレッサの開発に携わっていました。
自身が関わったクルマが我が子のように感じられ、25周年の時に「誕生日おめでとう」とSNSで発信したことで、それまでバラバラに開催されていたオフ会が集結して、このような大規模なオフ会が始まったといいます。
手島氏は、オフ会の盛り上がりを次のように振り返ります。
「インプレッサはラリーに出たというインパクトと印象が強烈に残っていて、当時の世代には強く刺さり、若い世代にはアニメの影響によって再び人気が出ました。
いろいろな年代の人に受け入れられ、さまざまなタイプのクルマがあり、ノーマルで乗るのも良いし、カスタムするのも似合います。
いろんな人にフィットするからこそ愛されていると思います」
※ ※ ※
オーナーのみなさんは古いクルマを維持する苦労もあるようですが、初代インプレッサは30年経っても人気は衰えず、むしろ盛り上がりを見せています。
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