1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

斬新すぎた「歌舞伎顔」に賛否? トヨタ4代目「プリウス」は“意外と”売れていた!?

くるまのニュース / 2022年11月13日 16時10分

ハイブリッド車の元祖として同市場をけん引するトヨタ「プリウス」ですが、間もなく5代目となる新型が登場します。現行モデルの4代目プリウスとはどのようなモデルだったのでしょうか。

■4代目「プリウス」斬新デザインに賛否両論!

 世界初の量産ハイブリッド車として1997年にデビューしたトヨタ「プリウス」。エンジンとモーターという異なる原動力を搭載した元祖ハイブリッド車として世界の自動車メーカーに影響を与え、ハイブリッド車の普及に大きく貢献しました。

 現行モデルは2015年12月に発売された4代目。登場から7年が経過し、5代目となる新型プリウスが間もなく世界初公開されます。

 4代目プリウスが登場したときはその斬新なスタイリングが話題となりましたが、一体どのようなモデルだったのでしょうか。

 現行プリウスは2015年12月9日にフルモデルチェンジして発売されました。

 シンプルなデザインだった3代目とは一転、4代目プリウスはアグレッシブなデザインで登場。涙が流れているようなヘッドライトや縦長の斬新なテールランプなど、個性的すぎる外観デザインは「歌舞伎顔」ともいわれ、受け入れられないという人も多かったのです。

 4代目プリウス発表時にトヨタは、「2代目から3代目は大きくデザインを変えないモデルチェンジだったが、4代目は“トライアングルシルエット”を継承しながら、重心を下げてアグレッシブなデザインにチェンジした」と説明しており、この個性的なデザインはあえて狙ったものだったようです。

 デザインに注目が集まる一方、THS II(トヨタハイブリッドシステムII)は着実に進化。システムユニットの小型化や軽量化、低損失化により燃費と空間効率を高めたほか、燃焼改善などによりエンジンの最大熱効率40%を実現し、カタログ燃費(JC08モード燃費)は40.8km/Lと当時のガソリンエンジン車として世界一の低燃費を誇っています。

 そして、発売1か月後の受注台数は約10万台と好調な立ち上がりとなり、2016年(1月から12月)の登録台数は24万8258台を記録。

 年間ランキング(登録車)でそれまで1位だったトヨタのハイブリッド車「アクア」(16万8208台)に大差をつけてランキング首位を奪い取りました。

 その後、2017年も16万912台登録でランキング1位(2位は日産「ノート」の13万8905)になるなど、デザインに賛否はあったものの、実は意外と売れていたのです。

※ ※ ※

 2017年2月にプラグインハイブリッドを搭載した「プリウスPHV」がフルモデルチェンジしましたが、ボディの前後を独自のデザインに変更。アグレッシブさを強調したプリウスとはまったく違う、未来感のあるクリーンなスタイルで登場しました。

「ハイブリッドのプリウスもPHVのような先進的なデザインになるのでは?」といった予想もありましたが、これは実現しませんでした。

■マイナーチェンジでデザインにメスが入った!

 プリウスは2018年12月17日にマイナーチェンジが実施され、全車に通信機能を標準採用して「コネクテッドカー」へと進化したほか、先進安全機能の性能が向上しました。

 さらに外観デザインを一新。不評だった前後ランプやグリル、バンパーの意匠を改め、親しみやすく知的で洗練されたスタイリングに変更されたのです。

マイナーチェンジでデザイン一新したトヨタ「プリウス」(4代目)マイナーチェンジでデザイン一新したトヨタ「プリウス」(4代目)

 プリウスユーザーは比較的高齢者も多いとされており、あまりにも個性的すぎるデザインに抵抗があるという声も挙がっていたことから、普遍的なデザインを採用したようです。

 前期型がほとんどを占める2018年のプリウス登録台数は5万4388台。ランキングでは、1位ノート、2位アクアに次ぐ3位に転落していたのに対し、マイナーチェンジモデル(後期型)が販売された2019年は6万6628台を登録し、再びランキング1位に返り咲きました。

「ハイブリッド車=プリウス」というイメージは不動のものだった反面、2020年以降は多くのハイブリッド車が登場し、珍しいものではなくなっていきます。

 なかにはガソリン車とハイブリッド車を両方設定するモデルもあり、ハイブリッド車しか設定がないプリウスは厳しい戦いを強いられるようになりました。

 2020年のプリウスの登録台数は6万7297台で12位、2021年は4万9179台で16位と、登録台数自体はこれまでとあまり変わらないものの、他車の販売が伸びたこともあり、ランキングでプリウスはトップ10にも届かないという現状となっています。

 一方で、ペダル踏み間違い操作を検知して加速を抑制する機能を新車に設定したほか、すでに販売されたプリウスに後付けできる装置を開発するなど、踏み間違い事故の抑止・被害軽減にいち早く取り組みました。

 これらの機能はほかのモデルに順次展開。プリウスはハイブリッドの先駆者となっただけでなく、安全装備においても一歩先を行くモデルといえそうです。

※ ※ ※

 7年ぶりにフルモデルチェンジがおこなわれるプリウスですが、トヨタは「HYBRID REBORN」というキャッチコピーを掲げて新生プリウスをデビューさせるようです。

 5代目となる新型プリウスは2022年11月16日に世界初公開される予定です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください