レクサスが新型SUV「RX」を発売! 7年ぶり全面刷新でスピンドルボディ&最速仕様設定! 5代目は何が変わる? 価格は664万円から
くるまのニュース / 2022年11月18日 13時30分
2022年11月18日にレクサスは、グローバルコアモデルとなる新型「RX」を日本で発売しました。レクサスのグローバルコアモデルとして位置づけられる「RX」ですが、どのような形でフルモデルチェンジを遂げたのでしょうか。
■待望のレクサス新型「RX」発売へ
レクサスは、グローバルコアモデルとなる新型「RX」を2022年11月18日に発売しました。
次世代レクサスの目指す走りやデザインを追求した5代目RXはどのような進化を遂げたのでしょうか。
1998年にラグジュアリーSUVのパイオニアとして誕生したRX。5代目となる新型RXでは、ラグジュアリーSUV市場のパイオニアかつブランドをけん引するコアモデルという立ち位置ながら変革に挑戦してのフルモデルチェンジとなります。
新型RXでは、素性を徹底的に鍛え上げることに加えレクサスならではの乗り味の進化として、高い運動性能を実現するGA-Kプラットフォームとマルチリンク式サスペンション搭載。さらに軽量化と低床化により重心高を先代から15mm下げています。
ボディサイズは、全長4890mm×全幅1920mm(+25mm)×全高1695mm(-5mmから-10mm)、ホイールベース2850mm(+60mm)とし、トレッドを前15mm、後45mmずつ拡幅させました。
エクステリアは、これまでレクサスのアイデンティティとして知られた「スピンドルグリル」からボディとグリルの境界を融合させた「スピンドルボディ」という塊造形とグリルの冷却機能を両立することで、レクサス独自性を表現することに挑戦しました。
インテリアでは、より運転操作に集中できるコックピット思想「Tazuna Concept」を採用することで歴代RXが大切にしてきた開放感や居心地の良い上質な空間を目指しています。
センターディスプレイは14インチタッチディスプレイを採用し、多くの機能をディスプレイ内のソフトスイッチに集約。さらにスイッチのサイズや形、レイアウト、表示情報など細部までこだわり、直感的に操作できる最適な配置と形状を追求。
新型RXの予防安全機能や支援技術として、最新の「Lexus Safety System +」や「Lexus Teammate」を採用することで、運転状況に応じて、適切な操作サポートをおこなう「プロアクティブドライビングアシスト」や、「ドライバーモニター」との連携によるドライバーの運転状況に応じた最適制御などで安心安全に寄与します。
デザインについて、プロジェクトチーフデザイナーの草刈穣太氏は次のように述べています。
「今回の新型RXでは次世代レクサスデザインの方向性である『機能的本質や動的性能に根差したプロポーションと独自性の追求』を念頭に置き、デザインをつくり込みました。
電動化に向かうLEXUSの新たなデザインアイデンティティを表現するスピンドルボディを採用するとともに、冷却機能とスピンドルボディの塊感を両立したシームレスなグリルとすることで、RXとしての独自性を追求。
さらに、電動化技術を活かした新たな走りを予感させる、低重心で踏ん張り感のあるスタンスと伸びやかなシルエットとしました。
インテリアにおいても、人間中心の思想である「Tazuna Concept」に基づいた、クルマとドライバーがより深く直感的につながり、操ることを楽しめる運転席と、開放的で快適な居住空間の両立を目指してまいりました」
※ ※ ※
また新型RXには、人間中心の考え方に基づいた最新の予防安全機能となる先進の予防安全技術「Lexus Safety System +」や快適な移動を支える「Lexus Teammate」など採用しています。
一例では、運転状況に応じて適切な操作サポートをおこなう「プロアクティブドライビングアシスト」や、「ドライバーモニター」との連携により「プリクラッシュセーフティ」「レーダークルーズコントロール」「レーンディパーチャーアラート」「ドライバー異常時対応システム」などが最適制御をおこないます。
そのほか、「ドライブレコーダー(前後方)」の設定に加えて、後方車両が非常に接近した場合には「周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能)」が機能します。
■走る喜びを追求した“F SPORT Performance”とは? さらに気になる価格は? 納車時期は?
新型RXのグレード(パワートレイン/駆動方式)は、2.4リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載してトルクフルでダイナミックな走りを実現した「RX350(FF/4WD)」。
2.5リッター直列4気筒プラグインハイブリッドシステムに大容量・高出力リチウムイオンバッテリー(総電力量18.1kWh)やフロント・リヤモーターを搭載することでクラストップレベルのEV航続距離(86km)と力強い加速性能を両立する「RX450h+(E-Four)」。
そしてカーボンニュートラルへの貢献、多様化するユーザーニーズに応えるために2.4リッター直列4気筒ターボハイブリッドシステムとモーターのフロントユニット、リア搭載の高出力モーター「eAxle」を組み合わせた「RX500h F SPORT Performance(AWD)」という3仕様をラインナップします。
また、「RX500h F SPORT Performance」には4新たな電動化技術「DIRECT4」として、路面や走行状態を問わず、接地荷重に応じて常に四輪の駆動力を緻密に制御するシステムを採用しました。
なおワールドプレミア時に存在が明かされた「RX350h」が今回導入されない経緯について、レクサス広報部は「日本市場でもハイブリッド車の人気が高いことは理解していますが、昨今の部品供給などの観点から初期導入は見送りました。ただし、早期での国内導入を目指しています」と説明しています。
新型RXについて、チーフエンジニアの大野貴明氏は次のように語っています。
「初代RXがラグジュアリークロスオーバー SUVとして誕生してから24年。初代が新しい市場を創造して以来、世界中の国や地域のお客さまにご愛顧をいただいてまいりました。
そして、5代目となる今回、レクサスのコアモデルであるからこそ、守りに入らず変革に挑戦という想いの下、走りとデザインを刷新しました。
歴代RXが大切にしてきた上質な乗心地と静粛性を大事にしながら『走って楽しいクルマ、運転していると自然と笑顔になれるクルマ』を目指し、クルマの素性を鍛え上げ、レクサスならではの走りの味を磨いてまいりました」
クラストップレベルのEV航続距離(86km)と力強い加速性能を両立する「RX450h+」
※ ※ ※
新型RXには従来のF SPORTパッケージの仕様に加えて、パワートレーンまで強化されたパフォーマンスモデル「F SPORT Performance」を設定しました。
エクステリアデザインでは、より低重心に見せるボディ同色のロアパーツ、ウィンドウグラフィックを引き締めるブラックステンレスのウィンドウモール、21インチ専用アルミホイールなどの専用アイテムを設定し、従来のF SPORTからさらに上質で力強い走りのイメージを付与しています。
走りの性能面では、フロントブレーキに対向6ピストンブレーキキャリパーを採用し、リニアでダイレクト感のあるブレーキフィーリングを実現。
後輪転舵角を拡大したDynamic Rear Steering(DRS)も新たに採用し、車速に応じて後輪を前輪と逆相/同相に最大4度転舵させ、低速時は、コーナリング時の旋回性や取り回しの良さを、高速域では高い車両安定性を実現しました。
そして、専用に開発した21インチのタイヤを設定することによりハンドリング性能をさらに向上させています。
※ ※ ※
新型RXの目標販売台数(主要市場)は、日本が月販700台、北米が9000台、中国が3700台、欧州が1500台です。そうしたなかで昨今問題となっている先の見えない超納期化に関して、レクサス広報部は次のように話しています。
「従来は、受注を取り続けて、生産以上に受けていたことで不透明な納期となっていた反省をふまえて、新型RXでは立ち上がり1年の生産計画をもとに、販売会社(各販売店)でオーダー出来る上限を設定することで、注文頂いてから納期が不透明にならないようにしています。
11月18日13時半から受注開始し、一般販売(過去の所有有無関係なし)と抽選販売(500台限定)が存在します。なお、抽選販売に関してはこれまでレクサスを所有された人、新たに興味を持っている人などいくつかの条件を設けて約1か月おこなう予定です。
納車は2023年秋頃に出来ればと思っています。さらに今後の増産に向けた調整もおこなっています」
また、日本で発売された新型RXの価格は、「RX350 “version L”(FF)」の664万円から「RX350 “F SPORT”(AWD)」の706万円、「RX450h+ “version L”(AWD)」が871万円、「RX500h “F SPORT Performance”(AWD)」が900万円です。
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