1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

合法カスタムでも「車検・点検の入庫」なぜNG? 販売店が独自に定める「ディーラールール」の実態とは

くるまのニュース / 2022年11月22日 11時10分

違法改造ではないカスタムカーが、ディーラーへの入庫を拒否されるケースがあるようです。一体どのような理由があるのでしょうか。

■違法改造じゃないのに…なぜ?

 愛車を末永く好調に維持したいのであれば、欠かすことができないのが定期点検です。

 最近のクルマは、あまりメンテナンスしなくてもトラブルが発生せずに乗り続けることができるほど信頼性は高くなっていますが、それは車両が新しい時期だけのこと。5年、10年と乗り続けるつもりであれば、新車時から定期点検は欠かすことができないといえるでしょう。

 近年広く普及したハイブリッド車はエンジンだけでなくモーターを搭載しており、車両の状態の診断には専用の装置が必要なケースも珍しくありません。安心して点検整備を任せるのであれば販売ディーラーへ足を運ぶのが最良です。

 ひと昔前までは「ディーラーでの点検・車検は高い」といわれることもありましたが、いまはメンテナンスパックなどで基本料金が割引されていたりと、割高な印象もなくなっています。

 また、ディーラーは当然ながらそのメーカーの車種を常日頃から取り扱っているので、ヘタりやすいパーツやトラブルが発生しやすい箇所にも精通しており、安心してクルマに乗りたいのであればディーラーで定期点検をおこなうのが良いでしょう。

 そんなディーラーですが、認証工場であることから違法に改造されたクルマは入庫することができません。

 違法改造の状態の車両を入庫させて作業をしていると、認証が取り消されてしまう可能性もあるため、ディーラーとしてもそこの線引きはキッチリしなければなりません(ただし違法改造状態から合法状態に戻す作業をするための入庫は不問となるようです)。

 しかし最近、違法改造ではないカスタマイズ済の車両であってもディーラーへの入庫が断られるというケースも見受けられます。

 これは通称「ディーラールール」ともいわれており、違法改造車ではないものの、ディーラー独自の判断で入庫をお断りするというもの。店舗ごとの判断であったり、販売会社全体の判断であったり、もしくは担当者個人の判断であったりとさまざまなルールが存在するようです。

 お断りされる車両は、実際には基準内に収まっているものの、ギリギリのツライチだったり、ギリギリの車高だったり、ギリギリの音量のマフラーだったりと、一瞬では合法であることが判別できないものが中心。

 これはしっかり計測や測定をすれば判別できる部分ではありますが、常に多忙を極め、人員不足も叫ばれるディーラーにおいて、それにかかる時間や人員を割くことができないというのが大きな理由のひとつといえます。

 また社外パーツに関しても、安全性が担保されていないもの、例えばキャリパーカバーやワイドトレッドスペーサー、一部のステアリングやバケットシートなど、万が一事故が発生したときに、その社外部品が原因で事故が発生したのか、整備に起因する事故だったのかの判断が微妙になるようなものが装着されている場合も入庫を拒否されるケースがあるようです。

 こういったディーラールールは、実はさまざまな制約に縛られているディーラー側が無用なトラブルを防ぐために設けており、決められた時間内に決められた作業をおこなわなければならないといった環境を考えると致し方ない部分でもあります。

 しかし、ディーラーや店舗、担当者によってその判断基準が変わるというのはユーザーにとっては納得できないこともあり、例えば、引っ越すまでは普通に入庫できていたクルマが、引っ越し先のディーラーでは入庫できない、といったケースも実際に起きているのです。

 このようなケースはそこまで多いものではありませんが、もしクルマをカスタマイズしようと考えている人は、お世話になっているディーラーに事前に相談し、入庫に問題がないかどうか確認してからのほうが安心といえるでしょう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください