トヨタが新型「5代目プリウス」7年ぶり全面刷新! 「速くて燃費が良い最強のクルマ」に全米が驚いた!? 現地で称賛された理由とは
くるまのニュース / 2022年11月29日 7時10分
ロサンゼルス・コンベンションセンターにて開催中のLAオートショーでは発表されたばかりのトヨタ新型「プリウス」がお披露目され、現地にいた多くのユーザーから注目を集めていました。
■カッコよくて速い! 新型プリウスにアメリカ人もびっくり
2022年11月17日よりロサンゼルス・コンベンションセンターにて開催中のLAオートショーでは発表されたばかりのトヨタ新型「プリウス」がお披露目され、現地にいた多くのユーザーから注目を集めていました。
トヨタブースには、電気自動車の「bZ Compact SUV Concept」やアメリカで50年ぶりに発売された新型「クラウンクロスオーバー」なども展示されました。
そうしたなかで、お立ち台にはシルバーの「プリウス リミテッド」、そしてその脇にはグレーの「プリウスPHV プライムXLE」が展示され、多くの来場者がこの2台の周りに集まりました。
とくに来場者を驚かせたのは、そのクールなエクステリアデザインです。
プリウス独自のアイコンである「モノフォルムシルエット」が引き継がれているものの、かなり斬新でスタイリッシュな姿をしています。
第2世代TNGAプラットフォームによってさらなる低重心化を実現しており、19インチという大径タイヤが採用されたことで、見た目の印象はクーペのような流麗なデザインとなりました。
また、シンプルでありながら機能的になった内装にも注目が集まりまっています。
展示車両はボンネット、そしてフロントドアの開閉が可能でしたので、実際にクルマに乗り込んで、写真を撮ったり動画を撮ったりする人が後を絶たず、長い行列ができていました。
プリウスはアメリカでも人気が高く、日本と同様、ハイブリッド車を普及させ、その歴史を作ってきた火付け役としてアメリカでも多くの人々が知るところです。
圧倒的な燃費性能を備えた新世代のエコカーとし、1997年の発売以来、プリウスのグローバル累計販売台数は約505万台超。
排出ガス問題や電動車に対して、とくに関心が高い人々が集まるLAオートショーでの出展とあって、新型プリウスを一目見ようと、多くの来場者が興味津々な様子でブースを訪れていました。
人々が驚いたのはデザインだけではありません。
もうひとつ、衝撃的だったのは、非常にハイパワーであること。米国版のハイブリッドは194または196馬力、そしてPHVのプライムモデルは220馬力という高出力です。0‐60MPH(0‐96km/h)は6秒という速さです。
■なぜ「速くてかっこいいプリウス」は生まれたのか? その理由を米国トヨタに聞いてみた!
今回の「速くてかっこいいプリウス」はいかにして生まれたのでしょうか。
北米トヨタ プロダクトコミュニケーション シニア アナリストのポール・ホガード氏にLAオートショーの会場で話を聞きました。
―― 新型プリウスはこれまでのイメージを一新する、スタイリッシュで速いクルマになりましたね。
はい。1997年に日本でデビューしたプリウスは日本とアメリカが最大の市場となります。
アメリカにおいてもプリウスは燃費が良くて実用性はもちろん、耐久性も素晴らしいクルマとして多くの人々が知っています。
しかし、今回の新型プリウスでは「燃費が良くて実用的、長年使える」だけのクルマではなく、「みんなに愛されるクルマ。見た目が良くてパワフルなクルマ」に仕上がっています。
―― 「みんなに愛されるかっこよくて速いクルマ」とは?
豊田章男社長自身の好みもありますね(笑)アキオ社長は開発チームに「カッコよくて速いクルマ、そして運転して楽しいクルマを作ってください」と命じたのです。
アメリカでプリウスが選ばれる理由には、これまで経済性と実用性が主体でした。
そこに加えて今回の新型プリウスでは、今までよりもカッコよく仕立てた、ということが最大の特長です。
―― 反響はいかがですか?
驚いた人が多かったですね。
印象的なエクステリアデザインもそうですが、やはりPHVでは220馬力という高出力ですから。かなりのサプライズだったのではないでしょうか。
※ ※ ※
LAオートショーでお披露目された新型プリウス
その後、会場やオンラインのコミュニティで新型プリウスについての印象をアメリカ在住の人々に聞いてみたところ、以下のような印象や期待感が集まりました。
「燃費はいいし、壊れないけど、遅くてスタイルはいまいち…プリウスのイメージはずっとアメリカではそんな感じでした。
それが、今回の新型プリウスを見てびっくり。プリウスを選ばない理由がなくなりました」
「驚きました!かっこいい。どうして今回はここまで劇的に変化したのでしょう?なぜ今までこんな風にかっこいいクルマにしなかったのでしょうか?」
「劇的なイメチェンですね。0‐100km/hが6秒台だって?これはすごい。
私が乗っている旧モデルのプリウスは最高出力がたったの121馬力しかありませんよ!遅いですが、とても気に入っていました。
アメリカもひと昔みたいにガソリンが安い時代は終わりましたから。特にカリフォルニアは高いところでは1ガロン7ドルを超えています」
「今、アキュラ・インテグラと比べています。燃費が50MPG超??(1ガロン3.78リットル当たりの50マイル走行。ベースグレードは57)となると、なかなか良い感じですね。
インテグラより『速くて燃費がいい』ことになります。乗ってみたいですね!」
※ ※ ※
新しいプリウスに対するアメリカの人々の期待感はすさまじいです。
なお、アメリカでは2023年モデルとして発売されるとのことなので、2023年半ば以降に発売されるとみられています。
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