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サイレン鳴らして迫ってくる!? 「どうすれば良い?」パニックに… 緊急車両が接近した場合の正しい対応とは

くるまのニュース / 2022年12月11日 9時10分

街中で緊急車両が接近してきた際には、「停車」、「路肩に寄せる」など色々な方法がありますが、正しい対応方法とはどのようなものでしょうか。

■緊急車両が緊急走行中のとき、どう対応するのが正しい?

 クルマを運転中に救急車や消防車などの緊急車両が緊急走行中に接近してきた場合、どのように対応するのが正解なのでしょうか。

 ドライバーは、交通ルールを守って安全運転を心がける必要があります。

 しかし、なかには不慣れな状況に慌ててしまい、とっさの判断を誤ってしまう人もいるかもしれません。

 たとえば、クルマを走行中に救急車やパトカー、消防車などの緊急車両が緊急走行中であった場合は、速やかに避けて緊急車両の走行を妨げてはいけません。

 緊急車両が緊急走行中のときは、サイレンを鳴らして赤色の警光灯を付けていますが、このようなとき具体的にどのように道を譲ればよいのでしょうか。

 基本的には、交差点付近では交差点を避けて、道路の左側にハザードを点灯させ停車し、一方通行で左側に停車すると緊急車両の妨げになる場合は右側に停車することになっています。

 ただし、道路交通法では道路の状況によってとるべき行動を細かく規定しているわけではなく、そのときの状況に合わせてドライバーが適宜判断しなければいけません。

 首都圏の警察署交通課の担当者は、緊急車両の避け方について以下のように話します。

「走行中に救急車やパトカーなどの緊急車両が緊急走行中であった場合、基本的には左側に避ける必要があります。

 ただ、左側に避けることによってほかのクルマの交通の妨げに繋がってしまう恐れがある場合は右側に避けるなど、そのときの状況などに合わせて柔軟な対応が必要になります」

※ ※ ※

 たとえば、交差点付近で後ろから緊急車両に道を譲る必要があった場合、交差点に差し掛かる前に左側に寄って停車させたほうがよいかもしれません。

 すでに信号待ちだった場合は、緊急車両から少し前に進むよう指示が出る可能性もあり、指示が出た場合はそれに従う必要があります。

 この場合、緊急車両を通行させるために停止線を越えても違反にはなりません。

 反対車線から緊急車両が接近してきた場合、道路の車線数や状況によっては緊急車両が車線をまたいで中央を走行することもあり、速やかに左側に寄ってクルマを停車させる必要があります。

 また重要なのは、緊急車両に対して「明確に意思表示」をすることが大切で、ハザードを点灯させることで緊急車両に対して「優先する意思がある」ことをアピールして進行を妨げないことです。

 実際に救命救急士のA氏は「救急車などが近づいた際には運転手にアピールしていただけますと、進路確保がスムーズにおこなえますので、ご協力頂ければ幸いです」と話しています。

※ ※ ※

 しかし、運転に慣れていない場合はどう判断すべきか混乱することもあります。

 そうした場合は、基本的に急ブレーキを避け、ゆっくり左側に寄って停車すると覚えておくとよいかもしれません。

■緊急車両の進行を妨げたら、罰則はある?

 緊急車両の進行を妨げたときの罰則が定められており、「本線車道緊急車妨害」と判断された場合は、普通車なら反則金6000円、違反点数1点となります。

 また、オーディオなどの音量が大きく「緊急車両のサイレンに気が付かなかった」という場合は「安全運転義務違反」と判断され、反則金9000円、違反点数2点です。

 そのほか、救急車で搬送されている病人やけが人の関係者だとしても、救急車と一緒に信号を無視したり、ほかのクルマに道を譲ってもらったりするのは道路交通法違反となります。

救急車が接近した際にはハザードを点灯させてアピールすることも大事救急車が接近した際にはハザードを点灯させてアピールすることも大事

 また、もし緊急走行中の緊急車両と事故を起こしてしまった場合、状況にかかわらず過失責任は一般車両のほうが大きくなる傾向にあるようです。

 たとえば、停止義務免除の特例に基づき赤信号で交差点に徐行して進入した緊急車両と、青信号で交差点に進入した一般車両が出会い頭に衝突した場合、その過失割合は緊急車両20%、一般車両80%が基本になるとされています。

 さらに、見通しがよい交差点の場合や緊急車両が先に交差点に進入していた場合は、一般車両が100%の過失に問われる可能性もあります。

 このような事態になることも考慮し、ドライバーは常に安全運転を心がけ、冷静な判断をする必要があると言えるでしょう。

※ ※ ※

 緊急走行中の緊急車両が近づいてきたら、進行を妨げないように避けなければいけません。

 どのような状態でも正しい判断がとれるように、交通ルールを改めて理解し直しておきましょう。

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