スバルが「3眼アイサイト」を新型「クロストレック」に国内初搭載! 史上最高の安全性ってどんなもの?
くるまのニュース / 2022年12月14日 8時40分
スバル新型「クロストレック」に、史上最高の安全性を備えた最新の「アイサイト」が国内初搭載されます。一体どのような仕組みなのでしょうか。
■3眼のアイサイトは何が良い?
新車を買うメリットはいろいろありますが、もっとも大きいのは、最先端の安全装備や運転支援機能を得られることでしょう。
クルマにとって一番の欠点は、人の生命を脅かす交通事故を起こしうることです。安全装備はこれを防ぐ有効な手段で、そのときの最新の安全性を確保できることが新車を買うことの大きな価値のひとつになっています。
そしてスバルは、長年にわたり、安全装備と運転支援機能を兼ね備える「アイサイト(Eyesight)」を進化させてきました。
従来のアイサイトは、2個のステレオカメラをセンサーとして使って対象物を認識していました。「レヴォーグ」や「WRX S4」などには新世代アイサイトが搭載され、そのステレオカメラの視野を広角化。これを制御するソフトウェアも進歩して、衝突被害軽減ブレーキなどの安全性能が向上しています。
このアイサイトが、新型クロスオーバーSUV「クロストレック」ではさらに新たな進化を遂げました。
新型クロストレックでは従来のステレオカメラに加えて、広角単眼カメラを国内スバル車で初めて採用しています。フロントウインドウの内側を見ると、ステレオカメラの下側中央部分に広角単眼カメラが装着され、合計3眼になりました。これにより、史上最高の安全性を実現したというのです。
3眼方式になった最新型アイサイトに装着される広角単眼カメラの視野は、ふたつのカメラを備えた新型アイサイトよりもさらに広いです。しかも前側方レーダー、後側方レーダー、リアソナーなども併せて装着され、車両の周囲をすべてセンサーでチェックしています。
広角単眼カメラを加えた新型クロストレックのアイサイトは、従来以上に、さまざまな事故を防ぐことが可能になりました。特に注目されるのが、事故件数の多い交差点の右左折における歩行者や自転車との衝突です。
自車が右左折して横断歩道を横切るとき、横断歩道上を前方から近付いてくる歩行者や自転車は比較的見やすいものです。ところが車両の後方(旋回する車両の内側)から進んでくる歩行者や自転車は見落とす危険が高まります。
ドライバーは前方を注視しており、後方から進んでくる歩行者や自転車は視界のなかに突然、現われるように見えるからです。
スバルによると、自車が交差点を右左折しているときに横断中の歩行者と衝突した交通事故のうち、半数以上が右左折する車両の後方から進んできた歩行者との衝突と考えられる、とのことです。
このような事故を防ぐうえで、ステレオカメラと広角単眼カメラを併用すると、ドライバーが見落としやすい後方から進んでくる歩行者も検知しやすくなり、衝突被害軽減ブレーキを作動させた事故防止の性能を高められます。
■広い視野を備える最新アイサイトで事故減少
広角単眼カメラによる広い視野は、自転車との衝突事故を防ぐうえでも有効です。
細い枝道から広い通りに出るときなど、速いスピードで近付いてくる自転車は、4輪車に比べるとサイズが小さいこともあって見落としやすいもの。このときにも、広角単眼カメラを加えた新しいアイサイトであれば、検知しやすいのです。
ふたつのステレオカメラ+広角単眼カメラで構成される新型クロストレックのアイサイト
交差点で歩行者や自転車を見落とす大きな原因になっているのは、フロントウインドウのマド枠に相当するピラー(柱)です。
万が一の衝突事故の際、ピラーは前面で受けた衝撃をボディ全体に伝えて衝撃吸収力を高め、なおかつ乗員の生存空間を確保するうえでも大切な役目を果たしています。そのためにフロントピラーは強固につくり込む必要があり、設計が新しいクルマは以前の古い車種に比べてピラーが太くなっているのです。
安全性の向上を考えると仕方のないことですが、斜め前方の死角が拡大しやすくなったことも確かです。そして広角単眼カメラを備えた新しいアイサイトはこの欠点を補うこともできます。
さらに、自車が右折するときに直進してくる4輪車との衝突を避ける性能も向上させました。このように、交差点におけるさまざまな事故形態において、単眼カメラを備えた3眼方式のアイサイトは優れた事故防止能力を発揮します。
アイサイトにとってカメラを使うセンサーは、人間の視覚に相当します。従って「アイサイトの目が良くなった」と考えられるでしょう。運転に油断は禁物ですが、そのように「目の良くなった」アイサイトが車両の周囲を見てくれていることは、ドライバーと乗員の大きな安心感に繋がります。
そして昨今の進化したアイサイトには、レヴォーグやWRXなども含めて、「緊急時プリクラッシュステアリング」も採用されています。
衝突被害軽減ブレーキだけでは衝突回避が困難な場合、操舵制御も併用することで回避操作を支援。車線を逸脱したときにも操舵制御がおこなわれ、穏やかにこれを回避します。
さらにアイサイトには、ステアリングやペダル操作を支援するクルーズコントロールなどの機能も備わり、ドライバーの疲労を抑えて安全性を向上させます。進化したアイサイトは、運転のさまざまな場面で、ドライバーと乗員を守ってくれるのです。
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